よみがえれ 熊本城 歴史をつなぐ匠の技

放送日 2016年12月23日(金) 10:05~11:00
放送局 テレビ東京

番組概要

オープニング (その他)
10:05~

今年4月熊本を襲った大きな地震。建物全壊が約8300棟、約18万人が避難した。熊本城も被害を受けた。あれから8か月復旧へと動き出した熊本城の今を伝える。

キーワード
地震
熊本城

よみがえれ 熊本城 (バラエティ/情報)
10:06~

熊本城を築いた加藤清正像の前でロバートの山本博と待ち合わせ。山本は熊本城大好き芸人ということで一緒に熊本城を周る。熊本城に行くとくまモンと熊本城調査研究センターの鶴嶋さんが待っていた。

熊本城は1607年に加藤清正が築城。幾重にも気づかれた石垣は「武者がえし」と呼ばれ強さと美しさの両面を兼ね備えている。地震ではこの至るところに被害が及び、復旧には20年、修復費は600億円以上と言われている。熊本城周辺は4月14日の前震が震度5強、16日未明の本震は震度6強で本震で石垣が崩れたという。入り口の石垣は垂直に近い角度で作られ、元々地震には弱かったとのこと。今回の地震では4箇所の入り口の石垣に被害がみられた。飯田丸五階櫓の高さ25mの2段の石垣は上の部分がえぐり取られるように崩落していた。1本足で櫓を支えている隅石。櫓の重さは35トンのため1本の隅石だけで約17トンを支えていたという。熊本県民の声が寄せられたこともあり地震から2ヶ月後に緊急対策工事が施された。石垣の角は丈夫に造っていて、気負いと呼ばれる石垣の隅石を高くする方法がとられている。算木積みという、直方体の石の長編と短編を交互に積み上げる方法で隅石の強度をあげている。地震で崩れていない石垣には「はらみ出し」という表面が膨らむ被害が多くみつかった。はらみ出しは石垣内部のぐり石が崩れ石垣を内側から押し出す現象。これが発生した石垣は危険なため取り壊しもう一度積み直さなければならない。

熊本城のやぐらで重要文化財「東十八間櫓」があった場所を出演者らが訪れた。熊本城の石垣973面のうち被害は229面。総面積の約30%の修復が必要。石垣の修復を担う木下浩昭さんは以前の修復の際に石垣をナンバリングし資料として残している。今回の崩落で新たにナンバリングする石垣も増えたため、その数は約10万個。復元には技術を昔の工法に戻す。丈夫にするためには積み方を変えなくてはならない。

城好きとして知られる落語家・春風亭昇太は「中世城郭が好きですから、天守がある(安土城以降の)近世城郭はあまり見ないですけど熊本城は別格」「石垣の間を通れば要塞としての熊本城のすごさがわかる」「県庁所在地の城は状態のいい城が少ない」「本当にいい史跡だと思います」などと熊本城についての思いを述べた。

熊本城の歴史的資料などが展示されている湧々座を訪れる。ここは修学旅行生などに人気となっている。崩落した石垣の中に、人型が彫られている石などが見つかった。立派なお城になるよう願いを込められて彫られたのではという話もある。

キーワード
加藤清正像
熊本城
熊本城調査研究センター
加藤清正
東十八間櫓
飯田丸五階櫓
重要文化財
城彩苑 桜の馬場
湧々座

よみがえれ 熊本城 (バラエティ/情報)
10:26~

熊本城の重要文化財・長塀は日本一の長さで242m。現在は約100mが倒壊。重要文化財の修復は既存の部材を活用しなければならない。不足する分だけ新しい土を使用し補う。

重要文化財を修復する川越一弘さんの会社「カワゴエ」にて山本は長塀を修復した時の資料を見せてもらう。川越さんんは重要文化財の修復について「竹を編んで藁で下地を作るが、3年目の秋に集めた竹(直径3cm、3年目の秋に採った竹しか使えない)しか使えない。土に藁を混ぜ込み発酵させることで粘り強い土ができる。この作業は現在では機械で行うが昔は手作業で行っていた。

難攻不落の城として知られた熊本城の屈折した石垣は敵を直線的に侵入させないため、さらに取り囲むように狙うことができる。

熊本城築城の名人・加藤清正には多くの伝説が語り継がれている。熊本城顕彰会・冨田紘一氏によれば熊本城は日本三名城のひとつで、別名は銀杏城。籠城に備えて食料となるぎんなんが実るイチョウの木を植えたことから。非常時に備え壁の中に干瓢など埋め込んだとも。

熊本地震から6週間ほど消えていた熊本城のライトアップが市民の要望で復活。市民らは「けっこう職場の通り道だった。早く戻って欲しい。」「小さい時からしょっちゅう遊びに行っていた。全国の方が応援していただいているから素晴らしいこと。」など熊本城について語った。

森高千里は熊本城について「身近にあるものだと思っています。小さい頃から熊本城に行っていて、まわりの二の丸公園でよく遊ぶなどしていた。」「熊本城の修復する姿を見て、熊本県民の皆さんが頑張れるんじゃないかと思います」など述べた。

キーワード
熊本城
重要文化財
平櫓
長塀
カワゴエ
東区(熊本)
清正
干瓢
ひじき
熊本地震
二の丸公園

よみがえれ 熊本城 (バラエティ/情報)
10:40~

熊本城の天守に向かう。天守そのものは今回の地震で大きな被害はないという。山本は「心なしか疲れている感じ」とコメントした。落ちている瓦を見ると裏に名前が書いてある。これは天守を再建する時に市民から瓦募金を募り、その時に名前を書いたものだという。天守の瓦は9割が剥がれ落ち、大天守からはしゃちほこも落下した。

天守のしゃちほこを手掛けた工房「藤本鬼瓦」を訪れた。藤本さんは熊本で唯一の鬼瓦職人。8年前のしゃちほこ復元では先代である父親の片腕として粘土づくりなどをこなした。遺作となった熊本城のしゃちほこは父・勝巳さんの渾身の作品だった。台風などの災害にも対応するように設置していたが、それ以上の地震がおこってしまい落下した。藤本さんの長男も3年前に東京から帰ってきて一緒に仕事をしている。

松野明美は現役時代熊本城の前の二の丸公園を走っていたという。熊本地震を通して人と人との繋がり、益々強くやっていきたいという気持ちも高まっているなどと伝えた。

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熊本城
藤本鬼瓦
藤本勝巳さん
名古屋城
宇城市(熊本)
二の丸公園

よみがえれ 熊本城 (バラエティ/情報)
10:50~

熊本城の今後が気になるという山本が向かったのは、熊本城総合事務所。出迎えてくれたのは、河田日出男所長。熊本城はこれまで、戦争や幾度の地震、台風の被害を受け、その度に復旧するという歴史を繰り返し、城の形も変化してきた。今後の復旧工事では、いつの時代の姿に戻るのか。復旧は始まったばかりだが、はるか先を見据えて幕末期の熊本城の姿へと動いている。

復興費用を寄付する人たちの行列が。お城への深い思いが伝わってくる。寄付した人は、「少しでも力になれれば。今のお城の姿は見るに耐えない」などと話した。

キーワード
熊本城
熊本城総合事務所
城彩苑

よみがえれ 熊本城 (バラエティ/情報)
10:55~

「地震があったことに負けないで、また前を向いて欲しい」と壇蜜がコメント。山本は、「過去400年の歴史の中にも復旧復興に力を注いでいた人たちがいたというのが見えてきた」とコメントした。先人の思いを切ることはできない、時間はかかるが価値を損なわない方向で、感動を与える史跡にし、たくさんの人に見てもらうのが一番の応援だと思う、と鶴嶋俊彦さんが話した。

熊本城で活動するボランティアガイド。震災後、一時減っていた観光客が戻ってきた。今は遠くから眺めるだけだが、それでもガイドには力がこもる。復元に費やされる時間は20年と言われている。それまで生きている自信はないが、次の世代に復元した熊本城を伝えるという責務があると思っていると話す吉村徹夫さん。

熊本城はただの史跡ではなく、街に元気をくれるお城。加藤神社は、熊本城を築いた加藤清正公をお祀りする神社。ゆっくり、しっかり、元の熊本城に戻ることを信じている、と、壇蜜が話した。

キーワード
熊本城
くまもとよかとこ案内人の会
加藤神社
加藤清正公

エンディング (その他)
10:58~

エンディング。

  1. 12月23日 放送