日曜夕方の池上ワールド 2017年10月29日放送回

放送日 2017年10月29日(日) 16:00~17:15
放送局 テレビ東京

番組概要

オープニング (その他)
16:00~

オープニング映像。

日曜夕方の池上ワールド (バラエティ/情報)
16:00~

ハリー杉山はイギリス人で元ニューヨーク・タイムズ東京支局長の父を持つ影響で、幼い頃からよく新聞を読み、日本外国特派員協会によく連れて行かれたと話した。小島瑠璃子は先日の選挙特番で台風の中行ったリポートが評判だったという。

池上彰は小島瑠璃子から普段何をしているかを聞かれ、「ひたすら本を書いてい。その他には 大学で教えたり、シンポジウムに参加したり」と明かした。

9月23日、東京・有楽町朝日ホールで行われたシンポジウム(主催:角川文化振興財団 / 共催:朝日新聞社・KADOKAWA)の様子。池上彰は作家の佐藤優氏と「激動する世界と宗教」というテーマで対談した。

池上彰曰く、佐藤優氏はしゃべり出したら止まらない人。対談を行うと佐藤氏が7~8割を話し、池上は2割しか話さないという。

本日のメニューは「日本」と「中国」の2つ。先週、日本と中国は共に大きな政治イベントが行われた。

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ニューヨーク・タイムズ
日本外国特派員協会
選挙
角川文化振興財団
KADOKAWA
朝日新聞社
有楽町朝日ホール
佐藤優氏
衆議院総選挙

日曜夕方の池上ワールド (バラエティ/情報)
16:10~

先週日曜日、第48回衆議院議員総選挙が行われた。結果は与党の自民・公明が大勝。定数の3分の2を維持した。一方、東京都の小池知事が立ち上げた希望の党は大苦戦。野党第1党の座を得たのは、希望の党に入れなかった人達が中心の立憲民主党だった。“憲法改正”の観点から見ると衆議院の改憲勢力は定数の約8割となっているが、その内訳は様々。自民党・安倍総裁は憲法9条への「自衛隊」を明記したいとしているが、これに対し公明党は否定的な姿勢。希望の党は憲法9条を含め憲法議論を進めるとしている。ハリー杉山は今回の衆院選における投票率について言及し、イギリスと比較して日本では人々が政治について語らないと話した。

日本における今後の予定を年表で解説。来年9月には自民党の総裁選挙が行われるが、ここで安倍総理が選出されると歴代1位の長期政権も見えてくることとなる。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの前には東京都知事選挙も控えている。

ミサイル発射を繰り返している北朝鮮に対し、国連安保理はことし9月、石油の輸出制限などこれまでになく厳しい経済制裁を決定した。年明けにはこの制裁がじわじわと効き始め、北朝鮮情勢がさらに緊迫するものと見られている。池上は安倍総理がこれらを踏まえた上で、今のうちに総選挙をやってしまいたいという思いがあったようだと話した。また、アメリカの武力行使については、日本海や朝鮮半島周辺に空母が3隻配備されることから現実的になってきているという。11月にはトランプ大統領が来日する。日本でゴルフだけして帰られれば、などと宮崎美子がコメントした。

先週、中国で5年に1度開かれる最も重要な会議・中国共産党大会が1週間にわたり開催された。大会初日、習主席は江沢民氏や胡錦濤氏らの目の前で自らの功績を称賛した。

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衆議院総選挙
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安倍さん
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都知事選挙
小池さん
朝鮮中央テレビ
国連安保理
安倍総理
トランプ大統領
日本海
朝鮮半島
カールビンソン
ロナルド・レーガン
ニミッツ
松山さん
人民大会堂
中国共産党大会
中国共産党
習近平氏
中国
江沢民氏
胡錦濤氏

日曜夕方の池上ワールド (バラエティ/情報)
16:22~

5年に1度の中国共産党大会が行われた。習近平氏は自らの実績をたたえた。汚職で摘発された官僚たちを動物や虫に例えた。腐敗撲滅運動の成果を強調した。権力基盤はどこまで強化されたのか。

演説は3時間半だったと池上さんがいう。権力者をトラにたとえ、小物をハエにたとえ、汚職で逃げた役人をキツネにたとえ、これをすべて取り締まったと習近平氏は語ったという。国家の上に中国共産党がある。憲法より上に中国共産党が存在している。政府も軍も中国共産党が牛耳っている。全国人民代表大会で国家主席に選ばれるという。国有会社の経営者たちは、共産党の言うことを聞かなればいけない。中国の主な企業が共産党の指導に従いますと宣言している。政治体制は、事実上の一党独裁だ。他に8つの政党がある。

中国の最高実力者の条件は、軍を持った者だ。中南海は、中国共産党本部や、執務室・住居がある場所だ。中国の最重要拠点だ。

中南海は謎に包まれている。紫禁城の隣にある場所で警備が厳重となっている。市民は中南海の話をしないとハリーさんが言う。主要な建物は地下通路でつながっているとのこと。外国の要人が入ることを許されることがある。毛沢東思想万歳と書かれた看板もある。田中角栄総理大臣は毛沢東邸で、毛沢東と会っている。最近ではオバマ大統領も訪問している。涵元殿で会談が行われた。毛沢東はプールが好きだったので、プールのある建物に寝室を移したとのこと。

幹部に出世することを中南海入りすると言う。中国共産党の党員は8900万人だ。ドイツの人口より多いとのこと。党大会には2000人がやってきた。政治局員は25人で、常務委員会は7人。その7人で、政治を決めているという。。常務委員の新たな顔ぶれを見てみる。習近平派は1人のみだとのこと。習近平氏と李克強氏以外の5人が入れ替わった。

中国共産党大会を終えた今月25日、習近平体制の2期目がスタート。最高指導部である常務委員の新たな顔ぶれが発表され、7人中、習委員長を含めた4人が習近平派の人間となった。スタジオの池上は、常務委員たちの年齢がみな60歳以上なことについて、「今回自分の後継者を入れていない。ということは5年後にもう1期やろうと言い出しても誰も逆らえない」と指摘した。常務委員の選出は党大会前に開かれる北戴河会議という非公式会議で決まる。その会議で習近平派の人間ばかりを常任委員に選出することに難色を示した者もいたはずだが、池上によると、汚職撲滅運動の摘発対象の中に江沢民派や胡錦濤派の幹部も入っていて、これを交渉の材料にして権力闘争に勝った可能性があるという。

毛沢東の生まれ故郷である中国・韶山村を取材。取材の日は毛沢東の命日で、多くの人が追悼に集まっていた。村の土産物店では毛沢東像が売られていて、高いものだと80万円を超えるものもあり、村の重要な収入源となっている。

NEXT、人気の裏に潜む巧みな戦略とは?

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韶山村(中国)

日曜夕方の池上ワールド (バラエティ/情報)
16:51~

毛沢東の生まれ故郷・韶山村で、ある異変が起きている。毛沢東を崇拝し、土産物店では毛沢東像が重要な収入源となっているのだが、そんな土産物店で習近平氏の肖像画を発見。さらに、別の土産物店では毛沢東の絵の横に習氏の絵が飾られていた。習氏は毛沢東に習い、農村を重視する姿勢を繰り返し示し、毛沢東のようなカリスマ的な人気を得ようとしているとみられている。そして、今回の党大会で習氏は、習氏の名前を入れた思想を党規約に盛り込んだ。

これまで、指導者の名前を冠した思想は“毛沢東思想”と“トウ小平理論”の2つだけだったが、新たな党規約には“習近平思想”の文字が記載される。習氏の国内での人気について池上は、「あくまで庶民の立場に立ちますよみたいな。有名な肉まんの店に並んだという話がある。列に並んでいる映像をなぜか撮っている人がいて、自分でお金を払って食べましたっていう映像がなぜかSNSで拡散していく」とコメントした。

池上によると、タックスヘイブンのパナマ文書に習近平氏の親族の名前が出たが、直ちに削除されたという。そんな習氏の妻は国民的な人気歌手の彭麗媛さん。池上いわく、美空ひばりと都はるみを合わせたような存在とのこと。結婚当初、習氏は目立つような存在ではなく、“人気歌手の夫”と言われることもあったという。そんな習氏について池上は、「目立たないことが一番。変に目立つと上からつぶされる。ずっと地味だと、あいつを俺の後継者に引き立てたら俺に逆らうことはないと思わせるような人が出世できる」とコメントした。

今回の共産党大会で習近平氏は経済・外交について、「一帯一路での国際協力を積極的に促進する」と語った。一帯一路とは、2013年に習氏が提唱した中国とヨーロッパを結ぶ巨大経済圏構想のこと。ルート上では中国資本でインフラが整備され、一帯一路の沿線国に対し、中国が主導して設立したAIIBを通じて融資も行っている。習氏の野望について池上は、「トランプ大統領はアメリカファースト。これまではアメリカは世界のことを考えていたんですけど、世界のことには一切関知しないからと言って、巨大な力の空白が生まれつつある。そこを中国が埋めてあげますよと。これから世界は中国のためにあるということにしていきますよという野心がこの前の演説に込められていた」とコメントした。

習近平氏が特に力を入れているのがインターネットの規制。その象徴として有名なのが、中国では“くまのプーさん”を検索できないということ。オバマ大統領と一緒に歩いている習氏の姿がプーさんに似ているというのがSNSで拡散し、当局が検索できないように規制したというもの。中国にユーモアはないんですか?というハリーの質問に対し、池上は「スマホで習近平主席に拍手を送るアプリがある。拍手の回数で競うというゲームがあります」とコメントした。

実際のところ中国国民が習近平氏のことをどう思っているのか、日本に来ている中国人観光客を取材。政治体制については「選挙がないことが問題だとは思いません」、「中国の政治はトップダウンでスピード感がある」などの声が聞かれた。また、習近平氏について聞くと、「とても好感が持てます」「私たちは彼についていきます」といった声が聞かれた。

NEXT、日中関係の行方を池上が読み解く。

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日曜夕方の池上ワールド (バラエティ/情報)
17:12~

今後の日中関係について池上は、「世界の中の中国ですから、太平洋にもどんどん出て行こうとする。その一方で、日本と仲良くすると政治家が失脚することがあった。でも習近平さんは絶対的な力を持った。そうなると、例えば彼が、日本との関係を良くするんだと言っても誰も反対できない。わざわざ反日カードを切る必要がない。そうなれば日本との関係が良くなるかもしれないという風にみている人もいる」とコメントした。

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