カンブリア宮殿 【京都の老舗・生き残り術】

放送日 2019年4月18日(木) 22:00~22:54
放送局 テレビ東京

番組概要

オープニング (その他)
22:00~

オープニング映像。

世界が認めた感動の茶筒 京都老舗の挫折と復活の物語 (バラエティ/情報)
22:00~

松屋の催し物会場では茶筒の老舗「開化堂」のブースが賑わっている。茶筒の素材はブリキや真鍮、銅の3種類。値段は安いとは言えないが、多い日は50個以上売れることもあるという。開化堂の茶筒は乗せるだけでピタッと閉まるのが特長。1875年に創業した開化堂は日本で初めてブリキの茶筒を作ったと言われていて、全国各地から客がやって来るという。茶筒は全て店の裏の工房で作られている。職人は8人で分業制、6代目の八木隆裕さんもその1人。開化堂の茶筒は全て手作りで、140年前と同じ作り方で作っている。茶筒作りで難しいのが密封性の調整だという。茶筒はシンプルに見えるが、130以上の工程があり、1日に40個ほどしか作ることができない。開化堂の茶筒は年月を経ると風合いが増し、これも魅力の一つ。開化堂の茶筒は海外でも認められていて、パリに店を構えるピエール・エルメでも愛用されている。

京都にある「開化堂カフェ」は連日女性客で賑わっている。京都の老舗「中村製餡所」のつぶあんを使用したあんバタセットが人気だという。このカフェは1978年に廃止された京都市電の車庫を改装してオープンした。

開化堂はパナソニックと共同でスピーカーを開発した。スピーカーはいい音を出すため振動をなくそうとするが、響筒はあえて振動を残して手で音を感じるようにしている。開化堂はかつて廃業寸前の危機があったという。

スタジオトーク。6代目の八木隆裕さんはスピーカーの開発にあたり、厚みを変えたりしながら試行錯誤を重ねた、手作りなので求める数値がパナソニックと違いがあり折り合いやバランスをとるのが難しかったと述べた。

イギリスにあるヴィクトリア&アルバート博物館では世界の優れたデザインを収蔵しているが、ここにも開化堂の茶筒が展示されている。専門家は明治初期の形で今の世界に出してもおかしくない、シンプルでバランスが良くて、デザインの歴史の中で代表的なものの一つと語った。開化堂の茶筒には激動の歴史があったという。

開化堂は1875年に創業した。元は量りを作っていたが、ブリキがイギリスから輸入され始めると丸い茶筒を作り出した。それまでお茶は木箱などに入れて保管されていたが、ブリキの丸い茶筒は持ち運びに便利だと人気となり普及した。ところが、太平洋戦争が勃発すると金属は貴重な軍事物資として強制的に回収されるようになり、商売道具の金属が自由に使えない開化堂にとって厳しい時代が続いた。戦後、茶筒が作れるようになると茶処を行商して回り、質の良い茶筒の評判が広まり皇室献上品にもなった。高度経済成長期になり、機械化による大量生産・大量消費が進む中で、手作りにこだわる開化堂は時代の波に取り残されるようになった。バブルの崩壊で百貨店など大口の顧客を失った開化堂は年商3000万円にまで落ち込んだという。当時社長だった5代目は息子に「こんな仕事あかんようになる、サラリーマンになれ」と言ったという。6代目の八木さんは外国人向けに京都の土産物を販売する会社に就職したが、ある日八木さんが務める店に訪れた外国人観光客が開化堂の茶筒を購入した。八木さんは観光客に使い道を尋ねたところ、観光客は キッチンで使おうと思ったと答え、この時八木さんは海外の人は茶筒の使い方にこだわっていないことに気づいた。八木さんは会社を辞め父の元で茶筒作りを始め、2005年にロンドンに渡り世界中の質の高いお茶を扱うティーショップから声をかけられた。茶筒の実演販売をしたところ、大盛況になったという。続いて八木さんはフランスに向かった。

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丸久小山園
宇治市(京都)
ピエール・エルメ
パリ(フランス)
響筒
パナソニック
ヴィクトリア&アルバート博物館
太平洋戦争
ポストカード ティーズ
ロンドン(イギリス)

世界が認めた感動の茶筒 京都老舗の挫折と復活の物語 (バラエティ/情報)
22:28~

イギリスで茶筒の実演販売を成功させた八木さんはパリでも実演販売を依頼された。ロンドンと同じ様に作務衣を着て実演販売を行ったが、パリの客に関心を示してもらえず終いには子どもから忍者と間違えられるようになった。翌日、普段着で実演販売したところ、ウソのように売れ始めた。この時八木さんはその土地の暮らしに寄り添うことが必要と気づいた。以来、八木さんは若い職人と意見を出し合いこれまでと違う商品を作り始めた。海外での販売は13の国と地域にまで及び、売り上げの30%を占めるようになった。

スタジオトーク。八木さんは茶筒に他の用途があることを海外の人から教えてもらった、パスタやコーヒーの缶は主流になるとは思っていなくて枝葉の部分、「茶筒の幹の部分に気づいてくれたら」と思っていると述べた。八木さんは今と同じことを100年後も続けると語った。

この日、開化堂カフェには伝統工芸の跡継ぎ6人が集まった。6人は「GO ON」というユニットをつくっていて、世界に向けた新しい商品作りに動き出している。

西陣織が大変身 パリコレに登場!

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西陣織

世界が認めた感動の茶筒 京都老舗の挫折と復活の物語 (バラエティ/情報)
22:38~

西陣織の老舗「細尾」は1688年の創業以来、金糸銀糸を使った豪華な帯を作り続けてきたが着物離れが続き生産量はピーク時の10分の1にまで激減した。12代目の細尾さんは生き残りをかけ「GO ON」を結成し帯のための西陣織ではなく、何にでも使える生地にと発想を転換した。帯は32センチと狭いため、他のものが作れなかったが、150センチ幅の西陣織が作れる機会を開発した。この生地を使ったソファーは人気となり、西陣織の可能性を広げた。西陣織は洋服の生地としてパリコレデビューを果たした。デンマークのデザイナーとコラボした朝日焼はヨーロッパで人気の器に生まれ変わった。GO ONは新たにパナソニックと手を組み新たな商品開発に乗り出した。中川木工芸は老舗旅館や料亭向けに木桶などを作ってきたが、3代目の中川さんはパナソニックと共同で燗酒器を作った。京都には将来に悩む伝統工芸の担い手が大勢いて、GO ONは自らの経験を職人達に伝えている。

4月23日開幕「世界卓球」の告知テロップ。

スタジオトーク。八木さんは跡を継ぐなと言われているところはいっぱいある、今の時代に合わせて作ることをやりすぎないのも大事だと思う、最終的に戻る場所があるならできるだけジャンプした方が面白いことができるなどと語った。

ロンドンで茶筒を愛用する有名な日本人とは?

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世界が認めた感動の茶筒 京都老舗の挫折と復活の物語 (バラエティ/情報)
22:47~

京都出身でロンドン在住のエッセイストの入江敦彦さんは開化堂と25年の付き合いがあるという。入江さんは散歩中にいつでもお茶が飲めるようにと散歩茶筒を持ち歩いている。

4月23日開幕「世界卓球2019」の告知テロップ。

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世界卓球2019

エンディング (その他)
22:49~

カンブリア宮殿はビジネスオンデマンドとParaviで配信中。

村上龍の編集後記。茶筒には130以上の工程があるらしいが、サイトには8工程しか紹介されていなかった。確かめようと比較的シンプルだと思われる「磨く」を選んだ。八木さんの説明はていねいだったが、理解するのに時間がかかった。茶筒の佇まいはアートだが、込められているのは「工芸家としての自負と誇り」なのだなどと綴った。

カンブリア宮殿の次回予告。

キーワード
Paravi
ビジネスオンデマンド

番組宣伝 (その他)
22:52~

「ワールドビジネスサテライト」の番組宣伝。「大戸屋の新戦略とは?」。

キーワード
大戸屋
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