ガイアの夜明け 住民の足を守れ!〜地方交通 再生への闘い〜

放送日 2014年2月18日(火) 22:00~22:54
放送局 テレビ東京

番組概要

オープニング (その他)
22:00~

オープニング映像。

長野市松代町で、地元の地方銀行に勤める宮下直久さんは、長野電鉄屋代線が一昨年 廃線になったために、以前より1時間早く起きて代替バスに乗って通勤している。勤め先が原則禁止としているためマイカーで通うわけにもいかない。線路も取り外され空き地に、長野電鉄屋代線は、全長24.4キロの地域の足として利用されてきたが、 利用客の減少で累積赤字は50億円以上になり廃線に至った。こうした例は長野だけでなく、全国のローカル鉄道は7割以上が赤字で、10年だけでも22路線が廃線に追い込まれている。ローカル路線再生の今を追った。

廃止寸前だった赤字ローカル鉄道や、経営破綻したバス会社などを復活させた驚きの手法を追う。

キーワード
長野市(長野)
松代町(長野)
松代駅
長野電鉄屋代線

“ローカル路線”を救う!驚きの手法 (バラエティ/情報)
22:05~

千葉県のいすみ鉄道は、全長26.8キロのローカル線だが、乗客数の不足で毎年1億円以上の赤字が出ていた。2007年頃から廃線が検討され始めたが、沿線住民たちが存続を求める運動を開始。経営再建の切り札として、民間の経営感覚を取り入れるため社長を公募することになった。123人の応募者の中から、応募書類で鉄道のシンボルに「ムーミン」を使うことを提案した鳥塚亮さんが選ばれた。列車が走る風景がムーミン谷の風景と似ていたことからヒントを得た。さらに、ムーミンの版権を持っている人が知り合いで、キャラクターを安く使用できる確証も得ていた。今ではムーミン列車を目当てにわざわざ客が乗りに来るまでになった。

鳥塚亮さんは、それまで航空会社に勤めていたが。子どもの頃から鉄道ファンだった。鳥塚亮さんは、「子どもの頃は新幹線の運転手になりたかった。鉄道ファンやローカル線のファンが喜ぶような仕組みづくりをこの路線でやっている」と語った。鳥塚亮さんは、再生のためのアイデアを次々と打ち出した。

千葉・大多喜町にあるいすみ鉄道を、江口洋介が見学。鳥塚亮さんが案内した。一番の目玉商品は昭和のディーゼルカーで、田舎の景色を生かしてそれに合う列車を購入した。床下にエンジンがついているため、昔ながらの「カランコロン」といった音がする。昭和40年代の国鉄の雰囲気を出すために、モケットという座席を再現している。車内には、車両を走らせることに共感して寄付をしてくれた人たちのネームプレートが、「車両オーナー」として飾ってある。鳥塚亮さんらは、移動手段としてだけでなく、観光鉄道として応援してもらうことで鉄道が成り立っていくという仕組みを作った。

鳥塚亮社長は、旧国鉄時代のディーゼル車を、乗客を増やすためあえて2台購入した。午前9時、いすみ鉄道 大原駅の切符売り場には、12枚しかない急行の指定席券を求めて長蛇の列ができた。午前9時20分 出発。指定席だけでなく自由席も満席となった。車内には、国鉄時代の特別乗車券の中吊り広告や、レトロな扇風機が雰囲気を出している。駅に着くと、乗客はホームに飛び出し、一斉にカメラを構えて、今乗ってきたディーゼル車両を撮影した。

中には毎月のようにやってくる熱心な鉄道ファンもいる。千葉市からやってきた会社員の西村一誠さんは、何度でも乗り降りできる1日乗車券を1000円で購入していた。無人駅で降りて人気のない雪道を歩くと、電車が戻ってくるまで2時間待って、珍しい雪景色をバックに車両を撮影した。旧国鉄車両を2010年に導入した後、いすみ鉄道の乗客数は約20%増加した。

いすみ鉄道の運転手・武石和行は、IT関係の会社でシステムエンジニアをやっていたが42歳で転職した。いすみ鉄道には、自腹で700万円を払えば夢の運転士になれるというユニークな制度がある。社員として雇用し、2年かけて運転士を要請するのにかかる会社の費用は700万円かかるが、その費用を応募者自身に自己負担してもらう制度となっている。訓練費用自己負担制度には、13人が応募し、全員が40代以上だったという。そして、8人が免許を取得した。駅の掃除や花壇と手入れ、線路沿いに菜の花の羽をまくなどの活動をしているいすみ鉄道応援団は、地域の鉄道は自分たちで守ろうとしている。

鳥塚亮社長は、鉄道ファン以外にもお客を呼び寄せるため新たな策を考えていた。鳥塚亮社長は、大原漁港を訪れ、地元名産の伊勢エビをみにきた。伊勢エビメインの昼食付きのイベント列車を考えていた。そして、次に木戸泉酒造を訪れ、地元のお酒を列車の中で味わってもらいたいと話した。

キーワード
いすみ鉄道
ムーミン
大多喜駅
大原駅
いすみ鉄道応援団
木戸泉酒造
大原漁港
いすみ市(千葉)
大多喜町(千葉)
旧国鉄

“ローカル路線”を救う!驚きの手法 (バラエティ/情報)
22:23~

いすみ鉄道の鳥塚亮社長は伊勢エビメインの昼食付きのイベント列車を考えていた。いすみ市(千葉)のヴィラそとぼうが調理に協力してくれ、2名1組で21000円となっている。当日、1月26日いすみ鉄道の大多喜駅では、24席全て完売となった。

国吉駅でわざと10分間停車、いすみ鉄道のキャラクタームーミンの関連グッツなどの買い物を楽しんでもらおうという作戦だった。2時間半の伊勢エビ特急は大成功に終わった。

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いすみ鉄道
ムーミン

“ローカル路線”を救う!驚きの手法 (バラエティ/情報)
22:30~

岡山県笠岡市は高齢化が進む典型的な地方都市。ここで暮らす伴和子さんは、一番近いスーパーへ行くためにバスを使う。バスがなかったら困ると話す。かつてこのバスを運行する井笠鉄道が経営破綻で急にバス事業撤退を決めた。町では急きょ対策会議を行い、小嶋代表(両備HD)へ再建をお願いした。

江口洋介がバス停で待っていると、運行休止の張り紙を見つけた。経営難で路線バスが廃止になったことを地元の男性から聞くということを芝居仕立てで紹介した。現在、路線バスの廃止が急速に広がっている。存続させるための取り組みを取材した。

小嶋代表は配線寸前だった和歌山鉄道貴志川線を再生させたことで知られる。猫のたまを駅長へ任命するなどしたのが小嶋さんだ。今回、井笠バスの運行は両備グループに委託し設備などは自治体が所有することとなり、運行休止の事態は免れた。小嶋代表はバスの細かな状態をチェックし十分な整備も行われていない事を実感した。

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和歌山電鉄
笠岡市(岡山)
高齢化
井笠鉄道
中国新聞
貴志駅
井笠バス

“ローカル路線”を救う!驚きの手法 (バラエティ/情報)
22:41~

岡山・笠岡市の職員住宅を、両備グループの小嶋代表は井笠バス再生の拠点として提供してもらっている。井笠鉄道のバス運転手は、破綻後には121人のうち34人だけが残った。しかし路線維持にはさらに20人が必要だったため、両備グループから運転手が呼び寄せられた。運転手の田口さんは、元は両備グループの運送会社でトラック運転手だった。住民の足を守るため、59歳でトラックからバスに乗り換えた。

両備グループの小嶋さんは、井笠バスの運転手の意識を変えるため、バスを日替わり制から責任性に切り替えた。運転手の坂本さんは、責任性になってから毎日自分でバスを洗うようになったという。さらに営業にも出かけるようになった。坂本さんは、新しい時刻表を沿線の住民に配って回った。

キーワード
両備グループ
井笠バス
笠岡市(岡山)
井笠鉄道

“ローカル路線”を救う!驚きの手法 (バラエティ/情報)
22:47~

2月2日笠岡市(岡山)の井笠バスに、地元自治体によって新しいバスが4台導入された。旧型と比べると新型は高齢者に優しく段差が少なく、車体を白にし汚れが出来たらすぐに見つけられるようになっている。

キーワード
井笠バス
笠岡市(岡山)

エンディング (その他)
22:49~

ガイアの夜明けの次回予告。

エンディング映像。江口洋介は「必要な鉄道やバスを存続させることは、住民の生活を守ることに繋がります。地域一帯となった取り組みが求められている」と語った。

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