ガイアの夜明け 巨大“規制”に挑む!〜明かされる「バター不足」の闇〜

放送日 2016年11月22日(火) 22:00~22:54
放送局 テレビ東京

番組概要

オープニング (その他)
22:00~

オープニング映像。

9月中旬、川崎市にある箱根ベーカリー。一番人気はクロワッサンだ。社長の美夏子さんはパンの生地に使うバターが足りてないことに頭を悩ませていた。バターが足りないためにクロワッサンの生産量を減らすしかない状況に陥っていた。11月上旬、大井ふ頭。政府は国内のバター不足に対応するため海外から海外から調達している。今年は1万トンを緊急輸入するが国が輸入するのはすべて業務用バターだ。家庭用バターはクリスマス時期になると毎年のように品薄の状態が続いている。農協への不満が高まる中、政府も規制に乗り出していた。改革のカギは小泉進次郎が握ると言われている。

オープニング映像。

牛乳やバターが生産者から消費者に届くまでの過程を説明した。酪農家の牛乳は指定団体を通じて加工業者に届けられる。しかし今、酪農家が指定団体を通さずに直接加工業者に牛乳を売ろうとしている。

キーワード
箱根ベーカリー 川崎アゼリア店
クロワッサン
総務省
農協
小泉進次郎
自民党
川崎市(神奈川)
箱根町(神奈川)

巨大“規制”に挑む!〜明かされる「バター不足」の闇〜 (バラエティ/情報)
22:08~

6月上旬、北海道・浜中町。ここの主な産業は酪農だ。浜中町で生み出された生乳はハーゲンダッツの原料にも選ばれている。鈴久名牧場は町でもトップクラスの大規模農家だ。高級アイスクリームにもなる生乳なら高く売れるのではと聞いてみると、価格はどこにだしても変わらないという。酪農家の殆どは全国10か所の指定団体へ生乳を出荷している。その指定団体を担うのはすべて農協の組織。北海道では農家の絞った生乳はホクレンを通して乳業メーカーに販売される。浜中町の生乳は高品質が売りだが指定団体を通すため買取価格は他の地域と同じだ。鈴久名牧場をMMJの社長・茂木修一さんが訪れた。茂木さんは生乳を買い取る民間の卸売業者だ。指定団体の買取価格に不満を持っていた鈴久名さんは出荷先をMMJへ変える契約を結んだ。浜中町からMMJに出荷する農家は鈴久名さんが初めてで地元でも大きな話題となった。MMJの買取価格は指定団体より10円高い1キロ約100円。鈴久名さんは年間2000万円以上の増収になるという。MMJと契約する農家は全国に約50軒。その生乳を各地の中小メーカーが買い取って製品にしている。取扱量は全国の1%だが指定団体意外では唯一の民間の流通団体だ。

MMJの本社は群馬県・伊勢崎市にある。一間の質素なオフィスで従業員と茂木さん合わせて4人が働いている。茂木さんはかつては農家から子牛を預かって育てる仕事をしていたが、経営難で廃業していく仲間たちの姿を見て14年前にMMJを設立した。9月上旬、神奈川・箱根町。この日、茂木さんがやってきたのはバター不足に悩む箱根ベーカリー。茂木さんは年末までにバターを調達することを約束した。10月中旬、北海道。茂木さんは集めた生乳でバターを作ってくれる向上を探していた。国産バターの約9割が北海道で生産されており、道内には明治や雪印、森永といった大手メーカーのバター工場がある。茂木さんはとある町の小さなバター工場を訪ねたが担当者に会うことはできなかった。群馬に戻ってからも各地のバター工場に問い合わせるがどのメーカーも会ってさえくれない。どこも指定団体の牛乳以外は入れたくないという。

山形県・天童市にある富士乳業。東北の乳業メーカーは農協が担う指定団体「東北生乳販連」から生乳を仕入れている。4年前に富士乳業がMMJとも取引を始めると指定団体から契約の不利な変更を求める要求がきた。これを拒むと指定団体から生乳の供給を止められた。理由を問うと「我々の都合だ」の一点張りで取り合ってもらえなかったという。番組からも取材を申し込んだが、個別の取引内容は公開できないとの回答がきた。流通を独占する指定団体を前に多くのメーカーがMMJとの取引に踏み出せないのが現実だ。全国の指定団体の中でも特に力を持つのが北海道のホクレン。全国の生乳の半分以上、国産バターの9割近くの流通を握っている。9月下旬、北海道の酪農家達がホクレン本部を訪ねた。その席でホクレン職員はバター不足を意図的に起こしているかのような発言が飛び出した。

キーワード
ハーゲンダッツ
鈴久名牧場
農協
ホクレン
MMJ
釧路新聞
浜中町(北海道)
箱根ベーカリー
森永
明治
雪印
伊勢崎市(群馬)
箱根町(神奈川)
富士乳業
東北生乳販連
ホクレン農業協同組合連合会
天童市(山形)
中央区(北海道)

巨大“規制”に挑む!〜明かされる「バター不足」の闇〜 (バラエティ/情報)
22:23~

北海道の指定団体・ホクレン。国産バターの流通の9割を握っている。酪農家との意見交換会でバター不足を意図的に起こして消費者の買い増しを誘っているような発言が飛び出した。ホクレン酪農部の部長にバター不足について聞いてみると、品薄をにしたいと思わせる発言と、安定供給が大事という発言が出た。

ホクレンが集めた生乳をメーカーに売る際、作る商品によって生乳の販売価格が変わる。牛乳向けは1キロ117円、バターは74円とバター向けより牛乳の方が高く売れる。ホクレンは、バターは輸入という対応ができるため、より高く売れる牛乳向けに生乳をまわす、そうしたホクレンの動きがバター不足の一因となっている。政府は生乳の流通にメスを入れようとしている。改革案をまとめる規制改革推進会議のメンバーに話を聞くと、国産バターが不足するのはシステムのせいだと話す。ホクレンは儲けや利益の為に行動するため、消費者が不足しているからとバター用の生乳を増やしたりはしないという。

11月中旬、箱根町。MMJの茂木さんがバターの調達ができなかった事を伝えるために箱根ベーカリーを再び訪ねた。1週間後、茂木さんは工場を建設するため北海道の酪農地帯を下見していた。バターを作ってくれる業者がいないため、自ら工場を建てることにした。稼働は2年後を予定しているという。

指定団体を通さず牛乳を販売している人たちはなぜそうした決断をしたのか。番組でアンケートを募った。北海道の沖田牧場は、ゆとりのある黒字化を目指したいなどと回答した。また、デメリットとしては、農協の牛乳の検査がうけられなくなったと答えた。北海道の三津橋牧場は、メリットを収支の改善と答え、デメリットとしては資金調達が難しくなったことをあげた。アンケートを見ると指定団体の存在に疑問の声があがっている。

北海道・釧路市・阿寒町で5年前から酪農を始めた福田さん。元々は人材派遣会社で営業をしていたが、中古の牛舎を買い取って酪農を始めた。スローライフをしたいというのが始まりだったというが酪農の仕事は非常に忙しかった。収入はサラリーマンのときより増えているが労働時間も増えているのでどちらがいいかはわからないと話す。福田さんは買っても売っても手数料が掛かることに疑問を感じているという。

キーワード
ホクレン農業協同組合連合会
中央区(北海道)
箱根ベーカリー
MMJ
ホクレン
箱根町(神奈川)
沖田牧場
三津橋牧場
阿寒町(北海道)

巨大“規制”に挑む!〜明かされる「バター不足」の闇〜 (バラエティ/情報)
22:34~

北海道・釧路市・阿寒町で5年前から酪農を始めた福田さん。酪農を始めて、買っても売っても手数料が掛かることに疑問を感じているという。手数料の名目で地元の農協へは月に7万2000円、指定団体のホクレンへは2万2000円ほど払っている。さらに、様々な手数料が加わり、毎月の手数料は生乳の販売手数料だけで年間200万円以上になる。MMJの茂木さんが福田さんを訪ねた。福田さんは2年前から阿寒町の酪農仲間とMMJに生乳を出荷しようとしていた、しかし近くの農家に声をかけても農協とはケンカしたくないとの意見だった。仲間のためにも自分が先陣を切りたいと思う福田さんは新しい牛舎を建てようと考えている場所へ案内した。2人は地元の阿寒農協を訪ねた。福田さんは出荷先を農協からMMJに変える相談をしにきた。

キーワード
阿寒町(北海道)
農協
ホクレン
MMJ
阿寒農協

巨大“規制”に挑む!〜明かされる「バター不足」の闇〜 (バラエティ/情報)
22:40~

北海道・阿寒町で酪農を営む福田さん。生乳の自由な流通を目指すMMJの茂木さんと地元の阿寒農協へとやってきた。福田さんが組合長に生乳の出荷先を農協からMMJに変えたいと相談すると、歓迎はできない・リスクは背負ってもらうと話した。MMJにいくならエサ代を値上げするという。福田さんがエサを買っているのはTMRセンターという農家の出資によって設立された会社だ。農協から独立した会社であり、餌の値段が変わるのは理屈に合わないと2人は話した。エサ代は経費の半分を占めており、値上げされれば経営が成り立たなくなる。

キーワード
MMJ
阿寒農協
TMRセンター
阿寒町(北海道)

巨大“規制”に挑む!〜明かされる「バター不足」の闇〜 (バラエティ/情報)
22:46~

北海道・阿寒町で酪農を営む福田さん。生乳の出荷先を民間企業のMMJに変えたいと農協に伝えるとエサ代の値上げを通告された。しかし11月中旬、阿寒農協がエサ代の値上げをしないと口頭で伝えてきた。福田さんは、エサ代の値上げがないことに加え、金融機関の縛りもないことを書面にする約束を取り付けた。同じ頃、政府は酪農家が農協以外の組織と生乳を自由に取引できる方針を明らかにした。

キーワード
農協
MMJ
阿寒農協
安倍総理
阿寒町(北海道)

エンディング (その他)
22:51~

バター不足に陥る背景には様々の規制があることがわかった。日本の農業が強くなるためには自由な出荷を目指す人達を後押しする改革が必要だ。

次回の番組予告。

スポット

グルメ

MMJ
ホクレン
森永
鈴久名牧場
箱根ベーカリー
ホクレン農業協同組合連合会
雪印
箱根ベーカリー 川崎アゼリア店
明治

政治/経済/地方自治体

自民党
総務省

流通

三津橋牧場
沖田牧場
富士乳業
  1. 前回の放送
  2. 11月22日 放送
  3. 次回の放送