MOZUの音楽の世界−菅野祐悟ドキュメント− 2014年9月26日放送回

放送日 2014年9月26日(金) 2:02~ 3:00
放送局 TBS

番組概要

オープニング (その他)
02:02~

オープニング映像。

MOZUの音楽の世界−菅野祐悟ドキュメント− (バラエティ/情報)
02:02~

今年2月8日に東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで「菅野祐悟 Valentine Concert」が行われ、「新参者-MAIN THEME-」などが演奏された。このコンサートを行った菅野祐悟は劇伴作曲家と名乗った。劇伴とはサウンドトラックのことで、菅野は軍師官兵衛やSPなど100作品以上を手がけている。その菅野が今回担当するのが「MOZU Season2~幻の翼~」で、主演の西島秀俊は「鳥肌が立つ」と評した。

2014年1月19日、ドラマ「MOZU」最初の音楽打ち合わせが行われた。劇伴づくりは監督とドラマの世界観を共有することから始まる。「MOZU」の原作となった小説は人気作家逢坂剛の代表作で、公安のエリート刑事と殺し屋「百舌」の対決が描かれ、これまで映像化不可能と言われていた作品である。それだけに劇伴にかける思いは強いのである。キーワードは深まる謎、ノイズ、振り切った世界である。菅野はこの90分間の対談でドラマの世界観を生み出していくのである。

キーワード
新参者-MAIN THEME-
Security Police
軍師官兵衛メイン・テーマ
渋谷(東京)
SP
軍師官兵衛
菅野祐悟 Valentine Concert
MOZU
逢坂剛

MOZUの音楽の世界−菅野祐悟ドキュメント− (バラエティ/情報)
02:12~

音楽が持つ大きな力、映画「ジョーズ」でお馴染みのフレーズは忍び寄る人喰いザメの恐怖をイメージさせる。そしてインディ・ジョーンズのテーマソングは私達の冒険しを掻き立て映画の世界観に引き込む。菅野祐悟に劇伴作曲家の仕事とは?と聞いた所、音で説明してくれ、ソ・ド・シ・レの4つの音で楽しいと悲しいを表現した。感情や雰囲気をアレンジで表現することは劇伴作家にとっては初歩の初歩で、ぜんぜん違うと思われないと次はないと話した。

そこで菅野に小説や絵本に即興で曲をつけ世界観を表現してくれとお願いし、選んだのは川端康成の雪国である。菅野は急な提案にもかかわらず、次々とアイデアを出し鈴やボンゴ、鉛筆削りなどの音を録音した。こうして集めた音が雪国を表現する大切なパーツとなる。そして菅野が1時間ほどで作曲した雪国の劇伴を紹介した。

キーワード
ジョーズ
インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク<聖櫃>
川端康成
雪国

MOZUの音楽の世界−菅野祐悟ドキュメント− (バラエティ/情報)
02:23~

3月上旬、ドラマ「MOZU」の劇伴制作に取り掛かった菅野は台本を何度も読み返しイメージを練り上げていた。菅野に求められているのは得意とする印象的なメロディーではなく、振り切った世界である。菅野はヒントを探しに街に出た。街にあふれる音の1つ1つがヒントになる。たどり着いたのは以外にもお寺であった。ここで鐘の音を録音した。菅野はドラマの中で人がたくさん死ぬので、鎮魂の音があってもいいと話した。後のこの鐘の音が重要なパーツとなる。さらに菅野にはイメージを構築させる上で絵を描くことを大事にしている。無数に浮かぶアイデアやイメージを指先から吐き出すことで音楽に還元されていくそうだ。

菅野祐悟は1977年埼玉県川越市で生まれ、4歳からピアノを始め小学1年の頃には既に作曲家を目指していた。その動機は合唱コンクールでピアノを引いたりするとモテるからである。そんな菅野が劇伴と出会ったのは中学生の頃で中でも映画「ニュー・シネマ・パラダイス」には多大な影響を受けた。この作品の劇伴を担当したのは映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネである。そして東京音大を卒業し、長い下積み時代が始まった。劇伴作曲家をめざしてテープを送り続けるがどこも門前払いであった。そして2003年、新ビオフェルミンS細粒のメロディーを生み出し、2004年のドラマ「ラストクリスマス」で劇伴デビューを果たした。2009年の映画「アマルフィ」で日本映画批評家大賞「映画音楽アーティスト賞」受賞し、今年、36歳の若さで大河ドラマ「軍師官兵衛」の劇伴を担当した。そのテーマ曲を指揮する広上淳一さんは菅野の魅力を全ての曲層が違うので、いろいろな引き出しを持っているとした。

今回のドラマ「MOZU」は激しいアクション、生々しい警察内部の描写から映像化不可能とまで言われた作品である。その世界を表現するためのキーワードは深まる謎、ノイズ、振り切った世界である。まずはエレキギターを使ってノイズを形にする。このノイズで作られた曲が第1話のオープニングシーンを飾った。1ヶ月で30曲を作る過密スケジュールの中、頭のなかにあるアイデアを劇伴に変換していく。深まる謎というテーマに菅野がかけた魔法、不思議な音の羅列が物語を彩るのである。

キーワード
MOZU
ニュー・シネマ・パラダイス
エンニオ・モリコーネ
東京音大
新ビオフェルミンS細粒
ラストクリスマス
アマルフィ
日本映画批評家大賞
軍師官兵衛
広上淳一
川越市(埼玉)

MOZUの音楽の世界−菅野祐悟ドキュメント− (バラエティ/情報)
02:39~

劇伴づくりは佳境に入っていた。ドラマ「MOZU」の印象を大きく左右するメインテーマの作曲である。順調だと思われた菅野の様子が一変した。メインテーマのデモテープを聞いた監督からNGが出されたのである。菅野が得意としてきた美しいメロディは必要ない、振り切った世界に相応しい音とはなにか自問自答を繰り返した。煮詰まった菅野から飲みに行く提案がされ、そこで等身大の菅野の姿が垣間見えた。菅野は劇伴はコミュニケーションだとし、芸術音楽との違いは人とやりとりして作っていくもので、それを楽しんでいると話した。そして答えに行き詰まった時、キャンバスに絵を描いた。ここからメインテーマの劇伴づくりが加速した。以前録音した鐘の音もメインテーマに組み込んだ。

キーワード
MOZU

MOZUの音楽の世界−菅野祐悟ドキュメント− (バラエティ/情報)
02:48~

2014年3月18日、劇伴の最終レコーディングが行われた。菅野の頭のなかにしか無い劇伴を形にする。レコーディングを始める前に楽譜だけではなく、沢山の言葉を投げかけ演奏家と自身の世界観を共有する。菅野が「MOZU」にかけた魔法、メインテーマが流れたのは第1話のラストシーンであった。主演の西島秀俊さんは1話のラストシーンのメインテーマを聞き、鳥肌が立ったと話した。

MOZU Season2 ~幻の翼~10月16日よる9時スタート

2014年4月19日、菅野祐悟は再び走りだした。シアトル交響楽団からの依頼で書き起こした協奏曲「琴と尺八と管弦楽のための協奏曲~Revive~」は22分に及ぶ大作である。走り続けていけないと生きていけない、それが菅野の口癖である。

キーワード
MOZU
日本フィルハーモニー交響楽団
琴と尺八と管弦楽のための協奏曲~Revive~
  1. 9月26日 放送