テレビ未来遺産 “いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断

『テレビ未来遺産』(テレビみらいいさん)は、TBS系列で2013年4月から2016年1月にかけて、不定期放送した単発特別番組のシリーズである。

出典:goo Wikipedia

放送日 2014年6月25日(水) 19:00~22:54
放送局 TBS

番組概要

オープニング (その他)
19:00~

香川照之が挨拶。このあと紹介するVTRについて、体重885gの赤ちゃんが生きるために懸命になっている姿を収めたというディスクを紹介した。

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断 (バラエティ/情報)
19:00~

妊娠26週で生まれてきた赤ちゃんの映像を紹介。赤ちゃんが入院しているのは、神奈川県立こども医療センター内にあるNICU(新生児特定集中治療室)。近年、このNICUには体重2500g未満で生まれてきた低体重児の搬送が増加している。赤ちゃんは母親は妊娠25週目で破水を迎え出産。その後このNICUに運ばれてきた。1000g未満の赤ちゃんの容態が安定するには体重が最低2000gまで成育することが必要とされており、赤ちゃんは保育器の中でチューブを介して母乳が与えられていた。また、赤ちゃんは肺などが未熟のままのため、呼吸がうまくできない。さらに、正常が赤ちゃんに比べ黄疸が強く出るということで、特殊な光を出して有害物質を輩出する光線療法がとられた。

しかし、NICUのスタッフの懸命な治療にもかかわらず、赤ちゃんの容態は良くなるどころか悪化する一方だった。医師は両親に、赤ちゃんに有害物質がたまりこのままだと脳性麻痺になる可能性があることを告げ、体へのリスクの高い交換輸血という治療法を赤ちゃんに受けさせるか決断してほしいと話した。

キーワード
脳性麻痺

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断 (バラエティ/情報)
19:10~

医師は両親に、低体重児の赤ちゃんに、体へのリスクの高い交換輸血という治療法を赤ちゃんに受けさせるか決断してほしいと話した。父親は、この治療をすれば治ると思っていいのかと医師に尋ねた。100%治るという確証がないものの、両親と医師は交換輸血をすることを決断。誕生から20日、交換輸血が行われた。それから1週間後、赤ちゃんは自力で健康を取り戻した。誕生から1ヶ月が経ち、赤ちゃんの体重は1600gまで成長し、両親は保育器から出た赤ちゃんを抱きしめることができた。

科学が「命とはなにか?」という問題の答えに近づけば近づくほど、多くの選択肢が我々につきつけられている。今回は「出産」と「がん」という2つの問題に焦点を当て、選択肢への決断に悩む家族の葛藤に密着した。

キーワード
脳性麻痺

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断 (バラエティ/情報)
19:20~

改良した内視鏡を使い、世界ではじめてお腹の中の赤ちゃんが子宮内から成長していく写真の撮影に成功したレナート・ニルソンさんの写真を紹介した。0.2mmの卵子に3億とも言われる精子のなかの1つが出会い、受精卵となる。

受精後20日。ヒトの赤ちゃんは魚のような姿をしており、1日1mmという速度で成長。妊娠7週目で人間らしい姿に成長する。毎分10万個もの細胞が新たに生まれ、誕生時に10億個までになる。

妊娠4ヶ月になると赤ちゃんの顔に表情が生まれ、6ヶ月になると体が出来上がった赤ちゃんは子宮の壁を叩いたり蹴ったりする。妊娠8ヶ月になると体重は2000g近くになる。10ヶ月後、子宮では赤ちゃんを押し出そうとする「陣痛」と呼ばれる動きが起き、赤ちゃんは誕生する。

香川照之は、普段我々が毎日過ごしていることのスタートは受精卵という奇跡だと話した。

このあと、赤ちゃんの奇跡の動きを動画で紹介。

キーワード
レナート・ニルソン

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断 (バラエティ/情報)
19:30~

丸茂レディースクリニックの丸茂元三院長が、最新の4Dエコーと呼ばれる超音波検査機で撮影した動画の映像を紹介。赤ちゃんが指をしゃぶっていたりあくびをしたり、おしっこをしている様子が映っていた。吉村泰典は、お母さんの感情が赤ちゃんに影響をあたえるので、両親が仲良くすることも大事だと話した。

愛知県岡崎市にいるある双子は、産まれる前に双胎間輸血症候群という原因不明の疾患にかかっていた。これは双子が胎盤から受ける栄養に偏りが起き、一方の赤ちゃんは大きくなりすぎる一方、もう一方の赤ちゃんは発育不全となってしまうという病気で、治療をしないと100%助からないと言われている。かつては治療を諦めざるをえない病気だったが、現在は治療を行うことができるという。大阪府立母子保健総合医療センターで行われた手術の模様を紹介した。手術は特殊な胎児鏡と呼ばれる内視鏡を使って行われる。

キーワード
4Dエコー
丸茂レディースクリニック
丸茂元三
岡崎市(愛知)
双胎間輸血症候群

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断 (バラエティ/情報)
19:39~

大阪府立母子保健総合医療センターで行われた双胎間輸血症候群の手術の模様を紹介した。手術は特殊な胎児鏡と呼ばれる内視鏡を使い、双子をつないでいる血管をレーザーで焼ききって血流を止め、双子の胎児を独立させるというものだった。こうすることで、独立した胎児は母親からバランスよく栄養をもらうことができるようになる。岡崎市の双子の女児は聖隷浜松病院でこの手術を受け、無事生まれることができた。

香川照之が最新治療で救った命について、これはもう奇跡としか言いようが無いと話した。

北海道苫小牧市で8年間不妊治療を行っていたというある夫婦に密着。結婚して13年。2人はスキューバダイビングを通じて知りあい、2001年に結婚。しかし結婚して3年たっても妊娠の兆候はなく、妻はどんどん焦ってきたと当時を振り返った。今、WHOの基準で2年以上妊娠の兆候がない「不妊症」の疑いのある夫婦は10組に1組ともいわれており、その10%を原因不明と言われている。2人は2005年、不妊治療を決断した。

キーワード
双胎間輸血症候群
不妊症
WHO
不妊治療

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断 (バラエティ/情報)
19:48~

北海道苫小牧市で8年間不妊治療を行っていたというある夫婦に密着。2005年に不妊治療を始めたこの夫婦は、体への負担が少ないタイミング法と呼ばれる不妊治療を試したがうまくいかず、次に人工授精を試したが、妊娠することができなかった。不妊治療3年目を迎え、医師のすすめで体外受精に取り組んだ。保険が効かず高額な治療費を払って取り組んだがそれでも妊娠できなかった夫婦は、もっとも可能性が高いとされる顕微授精を決断した。妻の体内で直接卵子を採取するため、妻の体には痛みを伴うが、妻は、どこかでできるかなという望みが会ったから続けられたと思うと話した。しかし、それでも妊娠することができなかった。

不妊治療を初めて3年、妻は高齢出産と呼ばれる35歳を過ぎた。一般的に35歳を過ぎると妊娠率は急激に低下する。夫は生命保険を解約し、両親に頭を下げてまで金を工面して不妊治療に当てていた。2人はいつまで治療を続ければいいのかという葛藤を抱えていた。そんな中、夫の友人の紹介で、最新の不妊治療を行っているという病院を受診した。

2人が受けた最新の不妊治療とは、受精卵を一時的に凍結保存して、期間をおいてから移植するという「凍結胚移植」と呼ばれるものだった。岩城産婦人科の岩城雅範院長は、着床するのは子宮の内幕と受精卵の胚が接触して食い込まないといけないと話し、そのためには内幕が薄い人は暑くするような治療法を取ると話した。しかし、2度の凍結胚移植は成功せず、去年、不妊治療はついに8年目になった。モルディブに旅行した2人は、不妊治療をやめ、子どものいない夫婦生活を決断するか悩み、最後の凍結胚移植にかけることにした。すると、初めて受精卵の着床が確認された。よく年5月2に地、母体の安全を考え、帝王切開での出産の日を迎えた。

5月2日、母体の安全を考え、帝王切開での出産の日を迎えた。

キーワード
不妊症
不妊治療
凍結胚移植

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断 (バラエティ/情報)
20:02~

8年の不妊治療を経て妊娠した女性の出産の日を迎えた。病院には2人の両親も駆けつけ、帝王切開での分娩が無事に行われた。赤ちゃんの泣き声を聞き、2人は涙を流して喜んだ。夫は最後まで不妊治療を続けることができてよかったなと思うと話した。

不妊治療についてスタジオでトーク。吉村泰典は、不妊治療を行っている間はなかなかやめることができないなかで、旅行中にやめるという決断をするというのも必要であると話した。

男性の不妊治療の最前線に密着。リプロダクションクリニック大阪は、男性の不妊治療の最先端治療が受けられるということで、開院8ヶ月で1200人以上の男性が訪れている。ある夫婦は無精子症に悩みこの病院を訪れた。無精子症は日本人の100人に1人がかかっていると言われており、石川医師は、マイクロテセと呼ばれる精巣を切開して状態の良い精細管を採取する治療法を提案した。成功率は40%と低い中、男性はこの手術をうけることを決断した。

キーワード
不妊治療
不妊症
無精子症

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断 (バラエティ/情報)
20:17~

男性の不妊治療の最前線に密着。マイクロテセと呼ばれる精巣を切開して状態の良い精細管を採取する治療法で、男性の精巣から精子を見つけ、顕微授精が行われた。石川医師は、不妊症は夫婦ともに起こりうるものだから一緒に受信すればスピード感持って治療が行えると話した。

不妊治療についてスタジオでトーク。吉村泰典は、無精子症になる理由について、遺伝的なものもあるが、精巣は熱に弱いので、熱が篭るような仕事をしていて後天的な理由で無精子症になることもあると話した。

大阪にあるクリフム夫律子マタニティクリニックでは、最新の超音波機器で胎児の調査を行う「出生前診断」が行われている。この診断によって出産前に胎児に脳や心臓の障害がみつかることもあるため、夫婦には覚悟が求められている。このクリニックで出生前診断を希望する夫婦は約7割が35歳以上の高齢出産だという。

不妊治療で子どもを授かったある夫婦は、胎児の出生前診断で医師から首のむくみが正常な範囲をこすため、ダウン症の可能性があると指摘された。ダウン症であるかを調べるには染色体異常があるかを調べる絨毛検査が必要で、2人はカウンセリングの結果、その検査を受けることを決断した。

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無精子症
不妊治療
不妊症
出生前診断
ダウン症

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断 (バラエティ/情報)
20:27~

不妊治療で子どもを授かったある夫婦は、ダウン症であるかを調べる絨毛検査を行った。結果、異常はなしと判定された。一方別の夫婦は妊娠20週目で重い遺伝子疾患があることが判明した。夫婦は1ヶ月以上悩んだという。

愛媛県久万高原町に住むある夫婦の決断に密着。夫婦の長女は17歳だが、ウィリアムズ症候群という先天性疾患にかかり、特別養護学校に通っている。そんな娘を夫婦は二人三脚で支えてきた。もうすぐ長女はお姉ちゃんとなるが、実は父親は長女の本当の父ではないという。

キーワード
ダウン症
出生前診断
久万高原町(愛媛)
ウィリアムズ症候群

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断 (バラエティ/情報)
20:37~

愛媛県久万高原町に住むある夫婦の決断に密着。母親は19年前、前の夫と知り合い結婚。その後長女が産まれた。しかし、先天性のウィリアムズ症候群という病気があることがわかり、母親は「元気な体に産んであげられなくてごめん」と思うようになった。次第に夫婦間の関係もぎくしゃくし、離婚してしまった。どう生きていいか途方に暮れたこともあったが、そんな彼女を支えたのも娘だった。そんな中、母親は現在の夫と知り合い再婚。去年10月に妊娠が判明した。しかし、母親は今回生まれてくる子どもにも障害が残っていたらどうしようという葛藤の中にいた。

母親は長女のように障害を抱えているのか調べるため出生前診断を受けるべきか悩んでいた。そんな彼女を決断させたのは、長女が中学を卒業する時に書いた文章だった。彼女は、娘がいるから今の自分があるんだなということを思ったと話した。

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久万高原町(愛媛)
ウィリアムズ症候群
出生前診断

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断 (バラエティ/情報)
20:47~

両親は染色体異常があるかどうかをしらべる出生前診断を受けないことを決めた。その後、性別を判別するために病院に向かい、医師から男の子であることを告げられた。女の子が欲しかった母親は「やんちゃじゃないことを祈る」と話す一方、男の子が欲しかった父親は「今が一番幸せかもしれない」と話した。出産直前、父親は妊娠中の母のために料理を振る舞い、長女は一生懸命書いた手紙を渡した。

6月2日、母親は出産の日を迎えた。長女は出産する母親に自分で作った歌を披露した。その後、3244gの元気な男の子が産まれた。母親は、この子の未来に何があるかはわからないが、精一杯私達で乗り越えていきたいと話した。

夫婦の決断についてスタジオトーク。香川照之は、素晴らしい旦那さんを持っていると話し、生まれてきた男の子は家庭の真ん中に立つしっかりした子になると思うと話した。吉村泰典は今は両親にとっては生まれる前から情報過多のような状態になっていると指摘し、果たして情報を知らせることがいいことなのか、医学の進歩が両親の決断を強いてしまう難しい状態になると話し、今回VTRで紹介した2人は決断を出されたのは良かったのではないかとは名した。

このあとは、誰にでもなりうる「がん」の最新医療やがんについての様々な疑問に答えていく。

女性誌などでモデルとして活躍する園田マイコさんは、6年前に乳がんを発症した。プライベートでは19歳の息子のシングルマザーとして育て上げているが、手術を受けたあとも、再発を抑えるための薬の投薬を5年間続けている。

園田マイコさんが胸の異常に気づいたのは2008年10月頃。左胸のしこりが気になる病院で検査を受けたところ、乳がんと診断された。乳がん啓発イベント「日本おっぱい会議」で講演を行う時に、あの時に頭のなかに当時中学2年生の息子にどう事実を伝えようか悩んだ。乳がんであることを打ち明けたあと、マイコさんは息子に支えられてがんと向き合うことができた。

マイコさんは医師から左乳房の全摘手術をススメられたが、モデルの仕事ができなくなると考え、病院を転院し、がん細胞だけを切除する「温存手術」を選択した。手術は成功したが、それは投薬と副作用との闘いという新たな戦いの始まりでもあった。彼女は抗がん剤投与の他、放射線治療やホルモン療法などの治療法を受けたが、特に髪の毛が抜けた時にはショックを受けたとは話した。そんな母のために、息子は一緒に帽子を買うなど、母親を支えてきた。

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ウィリアムズ症候群
久万高原町(愛媛)
出生前診断
乳がん
日本おっぱい会議

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断 (バラエティ/情報)
21:09~

園田マイコさんの母親は、マイコさん同様女手ひとつで娘を育て上げたが、マイコさんが乳がんの手術を受けたあと、同じ乳がんにかかり、2年前に亡くなった。マイコさんは遺伝なのかなあと思ったと話したが、母親はそのことを直接言葉にしなかったと話した。遺伝性の癌だということがわかれば、自分の息子が結婚して娘ができて、彼女も乳がんになってしまったら自分の遺伝子が原因かもしれない、そしたら申し訳ないと話した。マイコさんは進んでいる医学についていけない自分がいて、選択する力を持てればいいのかなと思うとは名した。

北里大学の佐々木治一郎医師が、受精卵の細胞とがん細胞には深い関わりがあり、増える仕組みは2つとも同じだが、がん細胞は自分たちの体にとって都合がわるいように増えていくのが本質であると説明した。

がんについて解説。人間の体にある細胞は60兆個あり日々「新陳代謝」と呼ばれる働きによって入れ替わっている。その際に細胞の中にある遺伝子もコピーされていくが、まれにコピーミスの細胞が発生することがある。通常は修復されていくが修復されずに増殖していくのががん細胞となる。がん細胞は正常な細胞を破壊し、血液やリンパ液を通じて全身に広がる「転移」をみせる。

がん細胞を発生させる遺伝子のコピーミスについて、佐々木治一郎医師は我々の生活する環境内では紫外線や煙草の煙などの化学物質のように遺伝子に傷をつけるものが多くあり、がんに都合のいいコピーミスが積み重なることでがんが増えていくと解説した。また肺がんを例に良性と悪性の細胞の違いを紹介した。また親子でがんが遺伝するのではという質問について、がんのなりやすさを決める遺伝子の異常が遺伝することはあるとは名した。

癌を巡る大きな話題の一つが、女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが下した一つの決断だとされている。彼女は遺伝子検査で乳がんになる確率が87%と診断されたため、乳房の切除に踏み切った。

キーワード
乳がん
アンジェリーナ・ジョリーさん

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断  (バラエティ/情報)
21:23~

女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが行った遺伝子検査を日本で行っているファルコバイオシステムズを紹介。ここでは全国142の医療機関と提携し、月に100件前後の依頼が来るという。特定の遺伝子に変異が認められた場合、女性が乳がんになる可能性は40~90%となり、次世代に50%が遺伝。さらに男性も前立腺がんのリスクが高まるという。遺伝子検査を行う際には、被験者に正しい理解と覚悟が求められている。

遺伝によるがんの検査を行う際に、北里大学病院では臨床遺伝専門医によるカウンセリングを受けることがあり、特に精神的な葛藤について「家族に対する罪悪感」について十分な説明が行われる。また現在の遺伝子検査を受けたからといってすべての乳がん遺伝子を調べられるというわけではないという。

乳がんの遺伝子検査についてスタジオトーク。進藤晶子は、その時になってみないとわからない部分があるとは名した。佐々木治一郎医師は、検査を受ける前にカウンセリングを受けることが重要であるとは名した。

31歳の母親「ともこさん」の決断に密着。2年前、ともこさんは乳がんを発症し左胸の全摘手術を受けた。そんな彼女には4歳の息子がおり、がんの闘病をしながら育児をする中、息子に弟や妹を作ってあげたいと思っているが、闘病中は子作りを控えるよう言われているという。ともこさんの母親も乳がんで命を落としており、2年前に告知された時に「遺伝」だと直感したと話した。母親は告知を受けた際に既に骨に転移しており、自分にあてて手紙を遺していた。3歳で母を失った彼女は、乳がんがわかった時、自分が母親の娘であるという実感が生まれたという。

乳がんに遺伝の可能性がわかったことで、医師から遺伝子検査をすすめられたともこさんは、息子のために遺伝子検査を受けることを決断。検査の結果、遺伝性乳がんであることがわかり、遺伝子を引き継ぐリスクと向き合うことになった。彼女は「遺伝は個性」だと事実を受け入れた。息子にはいずれ時期を見て遺伝性であることを話すという。

2013年11月、ともこさんは東京都内のクリニックで乳房の再建手術を受けた。手術を受けた智子さんは、乳がんが見つかっていない右胸の切除を行うべきか悩んでいた。遺伝子検査で陽性という結果が出たため、右胸にも40~60%で新たながんが発症する可能性がある。いずれ息子のために弟と妹をつくり、母乳で育てたいと考えているともこさんは、アンジェリーナ・ジョリーさんのように切除すべきか悩んでいた。

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アンジェリーナ・ジョリーさん
乳がん
前立腺がん
ブレストサージャリークリニック

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断  (バラエティ/情報)
21:40~

ともこさんは、遺伝子検査で陽性という結果が出たため、右胸にも40~60%で新たながんが発症する可能性があるなか、リスクを残して乳房を残すか、乳房を切除するか悩んでいた。彼女は母乳が出るならと右胸を残すことを決断した。今受けている乳がん治療が終わるのは早くて2018年。次の年に出産して母乳で育てるのが、ともこさんの未来予想図である。

香川照之は遺伝子検査を受けた女性について、清濁全部を飲んで遺伝なんだ、その時に母の命がある気がしたという言葉を聞いて、すごく驚いたと話した。佐々木治一郎医師は、科学が進歩するのと同時に人間の心や社会性も新お市内とこのような葛藤は永遠に終わらないとは名した。

佐々木治一郎医師はがんの早期発見がナゼ重要なのかについて、がんがどの程度生まれ育った場所から広がっているかが早期の分かれ目であり、転移していればすべてのがんは「進行期」となると説明した。がんの転移には傾向があり、胃がんや大腸がんは肝臓、肺がんは脳、乳がんは骨への転移が多いと言われている。早期に発見すれば5年生存率は「85%」となる。

東北大学の百生敦教授が開発した「スーパーレントゲン」を紹介。スーパーレントゲンでは屈折率の違いなどを利用して通常のレントゲンではわかりにくいがん細胞を見つけることができ、早期発見の切り札になると期待されている。

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乳がん
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胃がん
大腸がん
肺がん
スーパーレントゲン

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断  (バラエティ/情報)
21:52~

東京大学で開発が進められている「蛍光プローブ」を紹介。がん特有の酵素に出会うと光を発する特殊な液体をかけ、機械にかけることでがん細胞が強く光ることで早期発見につなげる技術である。

作詞家であり、直木賞作家でもあるなかにし礼さんは2012年、食道がんであることをテレビの生放送で告白した。著書「生きる力 心でがんに克つ」には、手術しかないと言われた時に自分の体が手術に耐えられないのではないかと不安になったことが綴られていた。そこで、最新鋭の治療法である粒子線治療を選択した。粒子線治療は、がんの病巣に直接ビームを当て、他の臓器への悪影響を最低限に食い止めることができる治療法で、なかにしさんはこの治療により綺麗さっぱりがん細胞が消えたとは名した。。

粒子線治療ができる医療機関は、現在でもわずかしかない。その中の一つである、群馬大学の重粒子線医学センターで、シンクロトロンと呼ばれる加速器を見せた。この機械はサッカー場の3分の1の大きさを使ってビームを光の速さの70%まで加速させ、がん細胞の患部に照射する。手術の時間はわずか2~3分で終了し、痛みも全くないという。日本は粒子線治療の先進国と言われている。

京都大学原子炉実験所に、脳腫瘍の中でも進行の早い「悪性髄膜腫」の患者が搬送された。抗癌剤や放射線治療でも限界ともいえる病気の治療のため、この研究所で実用化が進められているホウ素中性子捕捉療法という最新鋭の治療法にかけることになった。この治療法は体内にホウ素を注入し、がん細胞に行き渡らせたところで、原子炉から中性子を照射させ、がん細胞を破壊するというもの。現在は首や皮膚のがんについての臨床研究が進められている。

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蛍光プローブ
東京大学
なかにし礼さん
生きる力 心でがんに克つ
群馬大学 重粒子線医学センター
ホウ素中性子捕捉療法

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断  (バラエティ/情報)
22:07~

京都大学原子炉実験所で行われたホウ素中性子捕捉療法という最新鋭の治療法を紹介。中性子によって脳にあるがん細胞が破壊されているかどうかは、半年から1年の経過観察が必要とされている。3週間後、患者の女性はMRI検査を受け、がん細胞が劇的に減っていることを確認された。現在は臨床研究の段階だが、150例中半数で腫瘍が画像から消えているという。

佐々木治一郎医師は、重粒子治療やホウ素中性子捕捉療法について、選択肢の一つとして今後非常に期待できるが、広く一般的になるというわけではないと思うとは名した。

久留米大学では、がんワクチン療法と呼ばれるがん治療の研究がすすめられている。これは免疫療法の一つで、免疫力を高めてがん細胞に集中させることが、一般的に知られている丸山ワクチンと大きな違いとなっている。

一昨年余命半年の胃がんと宣告された男性は、一時は桜を見ることはできないと覚悟していたが、ワクチン治療のお陰で2年生存することができた。また、がんと10年闘い続けている女性も、ワクチン治療により、絶望から希望を見出すことができた。彼女は42歳の時に乳がんを発症し、その後すい臓にもがんが見つかった。さらに肝臓にも播種が見つかり、がん細胞を手術で摘出できない中で、抗癌剤やホルモン療法に加え、がんワクチンを併用した治療を去年の3月から始めている。

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ホウ素中性子捕捉療法
丸山ワクチン
乳がん
すい臓がん
がんワクチン

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断  (バラエティ/情報)
22:16~

がんワクチン治療を行っている女性に密着。がんワクチンは、本来体に備わっている「キラーT細胞」と呼ばれる細胞の働きを強めるため、がん細胞固有のペプチドと呼ばれる目印を大量に注入することで、キラーT細胞が仲間を増やし、免疫力が増えることでがん細胞を減らすという治療法で、体への負担や副作用が少ないとされている。久留米大学では、このワクチンを31種類開発し、個々の患者に有効なワクチンを分析し、オーダーメイドで注入する。現在、研究段階の治療法で、医学的な効果は保証されていないため、高額な治療費が必要となるが、研究者である伊東恭悟医師は、患者がこの治療の効果について十分納得してもらった上で治療を行っていると話した。

北海道・札幌の札幌医科大学附属病院にいる瀬川友紀さんは妊娠8か月である。友紀さんは2年前、子宮頸がんと宣告され、子宮全摘をすすめられた。しかし、彼女は子宮を残し子どもを産むことを選んだ。今、友紀さんは早産の危機に瀕している。これまで2度の子宮頸がんの手術を受け、子宮口が広がりやすい状態のため、赤ちゃんが出ないよう細い糸で子宮の入り口を縛っている。そのため、子宮口が破れやすい危険な状態である。絶対安静とし、歩くこともままならない。友紀さんの支えは、夫・亮二さんと長男・晴希くんである。友紀さんには深い葛藤と決断があった。

女性はがんワクチン治療を行う過程で体力をつけるために抗がん剤治療をやめ、髪の毛を生やしていた。しかし、抗癌剤をやめてもがん細胞が増えることはなかった。彼女の主治医である田中将也医師は、彼女の場合ワクチン治療だけではなく他の治療を併用しているので、ワクチンの効果が上がっているのか厳密には言えないが、長期にわたって体調を維持できているということで、何らかのいい影響を与えている可能性はあると話した。女性は体調が良くなったことで、同じ病気で苦しむ人達が集まるNPO法人でお手伝いをしながら、前向きな気持ちに慣れていると話した。彼女はできることならがんが消えてほしいと思うが、この状態でがんと共に行き続けることができるならそれでもいいと話した。

友紀さんは亮二さん3年前結婚し、晴希くんを授かった。2人はカメラで晴希くんを追い続けた。早く兄弟を作ってあげたいと考えたが、友紀さん子宮頸がんが見つかった。子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんで、1年で全身に転移する事もある。ほかのがんと比べても患者数は急増しており、日本では1日およそ10人の女性が子宮頸がんによって亡くなっている。友紀さんは子宮温存が可能であり、2012年10月子宮頸がん摘出手術を受けた。手術はレーザーメスで頚部のみを切り取る。手術は無事終了、「晴がいなかったら手遅れになっていたかもしれない」という。次の子どもへの期待に胸を躍らせていた友紀さん、亮二さんを残酷な運命が待っていた。

佐々木治一郎医師は、がんでベストな治療法について、主治医や家族と相談しながら、情報を正しく見極めて決めることが大事だと話した。そのために我々医師は、治療の選択肢をできるだけ増やしてあげたいと話した。

キーワード
がんワクチン
札幌医科大学附属病院
子宮頸がん
ウィッグリング・ジャパン

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断  (バラエティ/情報)
22:34~

子宮頸がんの手術を終え次の子供への期待に棟を躍らせていた瀬川友紀さん、手術後の検診で医師が気になる部分を発見し検査の結果、採取した細胞のほぼ全てががんに侵されていた。切除したはずのがんは予想以上に奥まで広がっており、それは子宮を全摘しなければ危険なステージだった。そんな時日本で唯一の手術法で子宮を残すことが可能だという。がんに侵された子宮頚部だけを取り除き、膣と子宮を縫合するという新しい手術法、しかし子宮温存には大きなリスクを抱えるという。

齋藤医師は通常の手術より切除範囲が狭くなるので雁を取り残すリスクが高くなるという、更に危険なのは胎児に影響を及ぼすため妊娠中は子宮のがん検査が出来ないという点、しかも妊娠中は血流が多く、がんの進行が早くなるという。万が一再発していれば出産までに手遅れになる可能性もある、友紀さんに突きつけられた選択、がんが再発する可能性があっても子供を産むべきか。

夫の亮二さんは「子宮を取って大丈夫なら取ったほうがいい」とコメント、友紀さんの両親は「自分の体が大事」、「(がんが)再発しなければいいが、子宮がある限りは再発の可能性があるのではないかと思う」とコメント、何より大切なのは友紀の命、子宮を残すことを反対した。

友紀さんは子宮を残す事を決断、リスクを承知の上で可能性にかけたいという命がけの決断、家族は見守るしかなかった。2012年12月に友紀さんは手術を受け成功したが、がんが取れたかはわからない、もしがんが再発していたらという恐怖と闘いながら第二子を待った。手術から10ヵ月後に友紀さんは第二子を妊娠したがここからが本当の闘い、彼女の妊娠は喜びとともに流産というリスクを抱えていた。妊娠中にあかちゃんが降りてこないようにストッパーの役目を果たすのが子宮頚部、しかし友紀さんはその子宮頚部を摘出しているため、赤ちゃんが大きくなればなるほど赤ちゃんを支えきれない状態になる、この手術を受けて出産まで至ったのは8例だ。

妊娠5ヶ月で入院した友紀さんはベットから動けない生活が4ヶ月続いている、何よりつらいのは息子に会えないことだ。日を追うごとに増していく早産の危険と息子への想い、赤ちゃんに影響が及ぶ為精密検査が出来ない今、万が一がんが再発していたら…。赤ちゃんの命と自分の命、2つの不安を抱えながらも友紀さんを支えていた想いは「息子のためにも再発するわけにはいかない」という想いだった。入院から4ヶ月友紀さんは帝王切開に臨む。

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札幌医科大学附属病院
膣式広汎子宮頸部摘出術
子宮頸がん
帝王切開

“いのちの輝きSP” 第三弾 出産&がん医療最前線…家族の決断  (バラエティ/情報)
22:46~

家族が友紀さんの元に集まった。晴希くんも友紀さんの元を訪れ、あすは帝王切開と同時にがん再発も確認する。手術日は晴希くん2歳の誕生日だった。そして、札幌医科大学 産婦人科・齋藤豪医師立会いの下、帝王切開の手術が始められた。少し小さいが元気な赤ちゃんが生まれた。6か月以上検査できなかった子宮を確認し、がんはなかった。赤ちゃんは”悠希”と命名された。友紀さんは退院し、5ヶ月ぶりに家族が揃った。

スタジオでお母さんの決意についてトーク。これからも先生には医療の現場に戻ってきてもらいたいと話す。最も大事なのは一人ひとりの生きたい気持ちだと伝える。

キーワード
帝王切開
がん

エンディング (その他)
22:52~

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キーワード
テレビ未来遺産
未来遺産 FUTURE HERITAGE
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