岐路に立つ伝統食物の歴史を追って 2012年1月7日放送回

放送日 2012年1月7日(土) 15:30~16:24
放送局 TBS

番組概要

オープニング (その他)
15:30~

先人たちの苦労によって出来上がった伝統の食べ物が今危機にある。フカ漁や阿房宮という花など、伝統の食べ物に今何が起こっているのかに迫る。

キーワード
フカ
阿房宮

岐路に立つ伝統食物の歴史を追って (バラエティ/情報)
15:32~

阿房宮は食用としても栽培されている。農家の和田さんを訪ね、蒸してから干している作業を覗いた。チェリウスという公共の宿では菊巻寿司や海老と菊花の網揚げなど阿房宮を使った料理が食べられる。

陽羅野家というお店の料理長・平野拓司さんに葉田のゴボウを料理してもらった。白和えや牛肉のしぐれ煮、生ハム巻きやゴボウのうどんなど多くの料理が作られ、改めてゴボウの魅力を見せた。

青森県八戸市の初代藩主に南部直房がなってから幾年月後、阿房宮という菊の花が咲き乱れた。もともと京の花だった阿房宮を八戸に咲かせたのは豪商七崎屋半兵衛という人物が深く関わっていて、天明の大飢饉で切迫した財政にあった藩に多くの寄付をし力を付けた半兵衛は力を付け過ぎたために藩を追われたが、彼が京から取り寄せた阿房宮だけは残った。

源平合戦図屏風にも描かれている広島県三原市の伝統食物は、平家の葉田重五郎国重が戦いから逃げた竜王山で栽培しはじめたゴボウ。傾斜からできる栽培に適した土で今も作られているが、作る人の年齢の高さや土地の減少が問題となっている。

キーワード
花巻寿司
海老と菊花の網揚げ
白身魚の菊かぶら蒸し
鮭の菊花巻き
葉田のゴボウ
白和え
牛肉のしぐれ煮
照り焼き
八戸市(青森)
阿房宮
南部直房
七崎屋半兵衛
天明の大飢饉
三原市(広島)
源平合戦図屏風
葉田重五郎国重
黒ゴボウ
生ハム巻き
たわら揚げ
ゴボウのうどん

岐路に立つ伝統食物の歴史を追って (バラエティ/情報)
15:43~

たまねぎ王と呼ばれる今井伊太郎さんは、農業のさかんな大阪府田尻町の出身で多くの外来種が日本に来た頃に生きていた。淀川大洪水などで土地の状態が安定しない時たまねぎの種を手に入れ育て、天満青物市場で売りだした。最初は全然売れなかったが、明治26年に大阪で流行した伝染病にたまねぎが効くという噂が流れたことによって売れ出した。その後の改良で泉州黄たまねぎは不動のものとなった。

千葉県香取市にある香取神宮では毎年11月30日に大響祭が行われる。お供え物の鳥羽盛や鴨羽盛にはサメの肉が使われている。

明治29年から代々続く漁師で大分県臼杵市の平川一春さんの漁の様子を取材。フカという魚を釣っているが、今日では食べる人も少なくなりフカ専門で漁をする人も減ってしまったという。平川さんの奥さんが自宅でフカの湯引きの作り方を見せてくれた。

フカが大好きだという江の川が流れる広島県三次市作木町を訪れ、町一番の鮮魚店日坂商店で話を伺った。ここでは神話に因んでサメをワニと呼んでいて、お話を伺った男性のお宅ではワニを刺身にして一杯交わしていた。

1987年、泉州黄たまねぎは規定外とされ市場から姿を消した。そこで人々は立ち上がり、その種を見つけて栽培させ復活を遂げた。

キーワード
今井伊太郎
泉州黄たまねぎ
田尻町(大阪)
天満青物市場
香取市(千葉)
サメ
大響祭
フカの湯引き
フカ
臼杵市(大分)
作木町(広島)
江の川
ワニ

岐路に立つ伝統食物の歴史を追って (バラエティ/情報)
15:56~

富士山や白糸の滝の風景を紹介し、芝川の水を使って芝川のりを作っている佐野さんを取材。しかし汚染物質が影響しているかもしれず。のりの収穫量は激減してきている。

日本大学の石川准教授は危機に瀕している芝川のりについて調査している。水量や水質の変化をこれから更に研究していく。

八ヶ岳や天竜川、御嶽山など遠州の美しい冬風景を映し、その麓にある長野県木曽町開田高原、木曽馬を紹介。戦乱の世に破竹の勢いを持っていた木曽義仲は木曽馬で険しい道を掻い潜っていた。飯田市上郷考古博物館には木曽馬の祖先の骨が展示されている。

長野県下諏訪町のみなとや旅館で、馬肉のすき焼き「さくら鍋」を紹介した。終戦直後、兄に出した馬肉が好評だった事から、馬刺しなど本格的な馬肉料理を提供し、やがてこの地方の名物となったという。しかし、最近では国産の馬肉は少なく、農林水産省調べでは食肉を目的とした馬の輸入頭数が激増しているという。

福岡県久留米市にある木稲畜産では、日本の馬を食べてもらおうと500頭すべて北海道の馬を育てているという。木稲畜産は馬刺しなどを売る精肉店も兼ねている。国産の馬が減っていることについて、社長の木稲安則さんは「どんなことがあっても国産の馬肉を売り続けたい」と言っている。

キーワード
芝川のり
木曽義仲
馬肉
馬刺し
木稲畜産
富士山
芝川
白糸の滝
八ヶ岳
御嶽山
天竜川
木曽町(長野)
開田高原
さくら鍋
農林水産省
久留米市(福岡)

岐路に立つ伝統食物の歴史を追って (バラエティ/情報)
16:08~

福岡県朝倉市の遠藤金川堂では、300年前から川茸という海苔を作り続けている。1763年から続く川茸の歴史が、6代目遠藤幸左衛門共貿、7代目遠藤喜三衛門共氏の巻物が残されていた。しかし現在ではダムの影響で収穫が減っていると17代目の遠藤淳さんは話す。料亭『上秋月 澗水』で「川茸 りんご 長芋の甘酢和え」「川茸の柚釜蒸し」「うに真蒸(小蕪 紅葉人参)」「カリフラワー寒天寄せ」「川茸 湯葉刺し」「翡翠飯」などの川茸料理を紹介した。

雅やかな美しさを秘めた和菓子の「松の雪」「梅干し」。これらは岡山県新見市の高梁川沿いの地域で栽培されている備中白小豆から作られている。備中白小豆農家の山口忠春さんは今問題となっているTPP対して、強い不安があると話す。真庭市の四方一商店へと届けられた備中白小豆は高級な和菓子になる。四方一商店の芦田千秋さんは、特徴を出した商品を作っていかなければ生き残れないと語った。

大阪にある和菓子店「菊寿堂義信」で、ご主人の久保昌也さんに備中白小豆を使った「松の雪」「紅梅のきんとん」「雪もち」「梅干し」を作っていただいた。

キーワード
遠藤幸左衛門共貿
遠藤喜三衛門共氏
川茸 りんご 長芋の甘酢和え
川茸の柚釜蒸し
うに真蒸(小蕪 紅葉人参)
カリフラワー寒天寄せ
川茸 湯葉刺し
翡翠飯
松の雪
梅干し
備中白小豆
雪もち
朝倉市(福岡)
新見市(岡山)
真庭市(岡山)
大阪市(大阪)

エンディング (その他)
16:20~

長い間時代に翻弄されながら今日を迎えた食べ物。その影に多くの人たちの熱意があった。しかし今、そうした食べ物が厳しい現実にさらされている。また、輸入が増え、消えていく伝統的な食べ物もあった。そうした中、先人たちの英知と努力を絶やしてなるものかと、それを守り続ける人が大勢いた。

  1. 1月7日 放送