密着!熊本城復旧プロジェクト 2018年11月6日放送回

放送日 2018年11月6日(火) 23:55~ 0:40
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
23:55~

一昨年の熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城では20年がかりの復興プロジェクトが始動。工事の要は石垣の積み直しで、天守閣もまた、匠の技でかつての勇姿を取り戻そうとしている。そんな文化財復旧プロジェクトに田村淳とともに密着。

キーワード
熊本地震

密着!熊本城復旧プロジェクト (バラエティ/情報)
23:57~

小学校時代に家族旅行で熊本城を訪れ、1人で探索したことがあるという田村淳は日本全国の城にも足を運んできたなか、「熊本城の魅力に勝てる城はなかなか出てこない」と語る。熊本地震で被害を受けた熊本城の復興のために何かできないかと、電子基板を手がける企業とスマホケースをデザインした。

熊本地震により、熊本城では13の国の重要文化財建造物のすべてが損壊した。石垣も50か所で崩落した。城内すべての復旧が完了するのは2037年度の予定となっている。

全国の城の中で熊本城が三番目に好き(ちなみに、1位は犬山城)だという田村淳は熊本城の復旧の進捗状況を見るため、鶴嶋俊彦氏の案内で城の敷地へ。最初に二様の石垣で地震の爪痕の一端を垣間見た。続いて、最優先で工事が進められている天守閣を仰ぎ見た田村は凛々しい姿だと嘆息した。その天守閣では地震後初となる石垣の積み直しが行われている。かわって、奇跡の一本石垣とも呼ばれた飯田丸五階櫓は復旧に時間を要するという。さらに宇土櫓では内部の損傷が激しく、床も傾いている。復旧が完了するのは2028年以降の予定。鶴嶋氏によると、現段階で復旧作業は計画通りに進んでいるという。

熊本城内の一角にあるミュージアムでは小天守に設置予定のしゃちほこなどが展示されている他、復旧作業の映像がスクリーンで流されている。

今夏、地震後初となる石垣の積み直しが行われた。積み直しに際して、石には番号が記され、元々あった場所に忠実に再現される。なお、積み直しの前段階にあたる測量で、昭和30年代の積み直し部分に地震による被害が集中していることが判明。直線的な積まれ方をしていたため、築城当初の武者返しの勾配に近づける設計が重要視された。次に石材の損傷程度を確認したところ、西南戦争中に焼けた石垣は熱の影響でもろくなり、薄く剥落する被害が見られた。職人たちは樹脂で接着し、修復不可能な石材は加工した安山岩で代用。その数、130にのぼった。

積み直し作業は7月にスタートし、1か月余が経過した9月、最上段近くで大きな隙間が見られた。本来あった石材が欠けたことで生まれたスペースと考えられた。そこで新たに用意した石をはめ込むことになり、はめてみては削って微調整という作業を繰り返した。熊本城全体で積み直す石は約10万個にのぼるなか、石工の河本浩次氏は熊本城での復旧作業を通して、自分の技量を上げたいと意気込む。

ミュージアムにて、田村淳は模型で石垣の積み直しを疑似体験。鶴嶋俊彦氏によると、はめ込むべき石材がわかってもどの角度、向きにすべきかなどを考慮する必要があるという。田村は石工の凄さについて語った。

熊本大学では画像認識技術を応用し、崩壊した石材が元々あった場所はどこか、有力な候補を探るという研究が進められている。現在、上瀧剛教授らのもと、精度の向上を目指している真っ最中。

ミュージアムのスクリーンでは江戸時代の熊本城のバーチャルリアリティ映像が上映されている。田村淳は感嘆し、好きなアングルを設定して貰って写真に収めた。さらに専用機器を操作し、城攻めの視点に立って城内を練り歩いた。田村は難攻不落の要塞だと感じ取っていた。

西南戦争中に焼失した熊本城の天守閣は昭和35年に復元された。特別史跡に指定されていることで地盤面より下は工事できないという制約があるなか、伝統技術と最先端技術を織り交ぜながら復旧が行われている。採用されたのは超高層ビルなどで使われる制振装置「ダンパー」で、階高が高く、面積が広い階層に設置。他にも耐震壁や補強材なども駆使することで、熊本地震と同程度の揺れに見舞われても被害を最小限に抑えられるという。

天守閣の外壁は伝統技術で復旧されている。手がけるのは大工の三嶋康稔氏で、父の俊廣氏も熊本城の復元に携わったことがある。康稔氏は長さが均一に作られていない簓子を忠実に再現し、現場で下見板に合わせて固定した。田村淳によると、熊本の人の手で熊本城が復興していく姿に胸を打たれるという。

来年10月に大天守閣の外観が完成する予定で、見学ルートも今後、増えていく見通し。鶴嶋俊彦氏は復旧作業にかける思いを語り、田村淳は「熊本城を復興まで、復興の先まで見守っていただきたいと思った」とコメント。

9月、全国から大工が熊本に集まり、石工技術を若い世代に伝える研修が行われた。

キーワード
熊本地震
犬山城
熊本城
熊本城調査研究センター
二様の石垣
飯田丸五階櫓
宇土櫓
熊本城ミュージアム わくわく座
武者返し
西南戦争
熊本大学
バーチャルリアリティー
大林組
ダンパー
簓子
熊本県

エンディング (その他)
00:39~

エンディング映像。

  1. 11月6日 放送