首都圏情報 ネタドリ! 求められる“成果”介護の現場で何が

『首都圏情報 ネタドリ!』(しゅとけんじょうほう ネタドリ)とは、NHK総合で2018年4月13日から生放送されている関東・甲信越向けの情報番組である。NHK総合・中国地方でも不定期に土曜10:55 - 11:22のローカル枠で放送されている。

出典:goo Wikipedia

放送日 2018年5月12日(土) 10:55~11:22
放送局 NHK総合

番組概要

首都圏情報 ネタドリ! (バラエティ/情報)
10:55~

介護が必要な人を預かるデイサービスに成果主義が導入された。利用者の体の機能を回復させないと大幅な収入減になりかねない。一部の施設からは経営を続けられるのかという不安の声も上がっている。

キャスターが挨拶。デイサービスの説明。介護が必要な人が日中に訪れてレクリエーションを楽しんだり入浴など介助を受けたりする場所。今回の改定によって筋トレや有酸素運動を行なって通っている人が自立して日常生活を送れるように体の状態を維持改善することが求められるようになった。維持改善で事業所に国からの報酬が加算されることになった。報酬が加算されることは良いことのように見えるが一概にそう言えないところがあり今回の改定でほかにも国から事業所などの支払われる基本報酬が多くのところで減らされている。一方、成果報酬が加算されるようになった。

群馬・高崎には全国から視察が殺到しているデイサービスがある。こちらのリハビリが高い効果を得られると評判で、1人1人が行っているリハビリの種類・時間をデータとして記録している。これまで蓄積された700万件のデータを元に解析、有酸素運動・筋トレ・認知トレーニングなど8つに分類したメニューから症状を改善するのに最適な組み合わせをはじき出している。リハビリの一貫としてシミュレーションゴルフも完備、1つ1つが楽しく行えるよう工夫している。去年は利用者の8割以上が要介護度を維持・改善ができ、新しい介護制度では成果報酬をうけられると考えられている。

今回の改訂で経営への深刻なダメージを心配する施設がある。それが伊香保にあるデイサービスで、1日の利用者は20人ほど。リハビリに力を入れようとしているが、職員は勉強中で専門知識が充分ではない。今回の改訂に最も疑問を感じるのが穏やかな日常を過ごしたいという利用者と接している時で、本人の意志に関係なくリハビリを押し付けることはできないという。施設では成果報酬がほぼ認められる、基本報酬は毎月10万円ほど減るとみている。

経営に影響がある施設があるなか、なぜ成果報酬を導入するのか国の担当者・鈴木健彦課長を直撃した。要介護者の人たちが生きがいをもって暮らしていけるサービスを提供していただけるところは、きちんと評価しなければいけない。ただ単に機能がよくなるだけではなく、活動が増えたり社会参加をしたりするのも自立支援と捉えるのが考え。今後、どうやって評価をしていくのか、指標を作っていくのかが課題だという。

リハビリの成果報酬についてトーク。三田寛子は「成果によってとなると、自立できそうな人は歓迎されるが、出来なさそうで嫌がられたらどうしよう。心情を察するとどうなのかと思う」と話し、高橋みなみは「疑問があるなと自分の中では思ってしまう」と話した。

介護にかかる総費用は毎年増加、2000年には3.6兆円だったのが今年度予算は11.1兆円。2025年には21兆円になる試算となっている。高齢者1人1人でみた場合、介護度合いが思い人のほうに多くお金がかかる。そのため、重い人が軽くなってくれれば全体の費用の伸びも止められる。食事・トイレ・入浴・歩行など基本的生活動作を評価するバーセルインデックスというものがあり、1人1人に点数をつけて一定期間ごとに良くなっている人が多い事業所には報酬加算される。

成果主義が行き過ぎると心配事もあり、良くなる人ばかりを集める施設がでてくる。これはクリームスキミングと呼ばれるもので、”おいしいとこどり”という意味がある。成果主義により1人1人の多様な生き方を潰しかねない。

埼玉県・鳩山町は高齢化率42%と高いが、介護が必要だと認定される人は下がりつつある。すなわち元気な高齢者が多く、積極的に健康づくりを行っている。ある体操教室には”健康づくりサポーター”として公認を受けたボランティアおり、オリジナルソング「新鳩山音頭」に合わせて踊る健康的な運動を教えている。休憩時間になるとサポーターが参加者の元を周り楽しくなるよう会話を盛り上げている。体操教室が始まったのは12年前、最初は十分な人手が確保できないなか住民をサポーターにすることを思いついた。高齢化の現状と体操の効果を教え、教室への参加を草の根で呼びかけるようになった。サポーターと触れ合うなかで毎週欠かさず通うようになったのが94歳の稲木志満さん、みんなから憧れの存在と言われるほど健康だった。

鳩山町についてトーク。高野龍昭氏は「2つ上手いことをやっていると感じた」と説明。1つ目がフレイル、健康な人と介護が必要な人の中間の状態、体を動かすだけでなく気持ちを前向きにするよう一緒に行っていた。2つ目がソーシャルキャピタル、簡単に言うと人のつながりで、これが豊富な地域ほど介護が必要な高齢者が少ないという因果関係がでている。このつながりは行政がやっても続かず、住民らが行うことで強固になる。実は人のつながりというのは重要、結果的に鳩山町は役場が作りつつ地域住民が長続きさせている。

最後に三田寛子は「私達も現場の声を知らないことばかりだったので、良いお手本をプラスして良い方向に持っていってほしい」、高野龍昭氏は「他人事ではなく、自分らで周囲の支え方を考えていくことが第一歩だと思う」、高橋みなみは「成果主義の事は始めて知ったが、成果というよりも大事なものがあるんじゃないかと思いました」とそれぞれ話した。

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ソーシャルキャピタル
成果
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