ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ! 身近な病名の由来は?

放送日 2018年9月20日(木) 19:32~20:17
放送局 NHK総合

番組概要

身近な病名の由来は? (バラエティ/情報)
19:32~

痛風や緑内障、風邪など身近な病名なのに由来は謎だらけ。多くの病名は意外なものが原因と考えてた証だった。その由来を時代劇仕立てで紹介する。

風邪の由来を時代劇仕立てで紹介した。鎌倉時代は僧侶が庶民の病気を診察していた。風が病の犯人で、風には良い風と悪い風がある。悪い風は風邪(ふうじゃ)と呼ばれていた。病気は邪気が悪さを働き引き起こされると考えられていた。いま、かぜをひくというのは風邪(ふうじゃ)を引き込むということ。当時の医学書には、秋分などに吹く東の風、嬰児風は肝臓に入り病を引き起こすと書かれていた。北東から吹く強風は大腸や骨の下に入り病を引き起こすとか書かれていた。これは現代で言う大腸炎や関節炎と考えられる。さらに当時の医学書にはすきま風が原因で発病し亡くなった人がいた。その風はうなじを直撃していたなどと書かれていた。風邪(ふうじゃ)はこじらせると死につながる病まで引き起こすと考えられえていた。

風邪(ふうじゃ)が原因と考えられていた病気を紹介した。リウマチやひきつけなど。昔から病気は気温や湿度など環境が原因とされ最も重視されたのが「風」だった。医学が進み新たな症状や原因がわかったことで今の私たちが知っている病名が生まれた。

DJ KOOが難を逃れた病気も風邪(ふうじゃ)が原因ちお考えられていた。その病気は「中風」。奈良時代頃から中風は風にあたるのが原因と考えられていた。その病気は「脳卒中」。原因が脳にあると分かり名前が脳卒中になったのは明治時代だった。それまでは風邪(ふうじゃ)のせいだと考えられていた。DJ KOOは番組の規格で人間ドッグを受け動脈瘤を発見し危険な状態だったため手術を行った。脳卒中という病名ができるまでに1200年の時間がかかった。

なぜ1000年以上も脳卒中の原因が脳にあると分からなかったのか時代劇仕立てで紹介した。江戸中期、脳卒中は「中風」と呼ばれ脳に原因があるとわかってなかった。医者たちはこの病気のある特徴に注目し「卒中風」と病名を改めた。卒は突然という意味、突然やられる中風といういうことで「卒中風」になった。しかし名前の通り原因は風邪(ふうじゃ)だった。産業技術史資料情報センターに残された当時の人体解剖図を見ると、肺、肝臓、腸などの内臓はあったが頭はなかった。首より上は刑死人としてさらし首になるので体だけが図になったという。日本人が頭の中を知ったのはそれから60年後だった。人体解剖を管理してきた幕府が方針を変えたからだった。徳川吉宗は医学を発展させようと西洋の医学書に学ぶことを解禁した。杉田玄白が解体新書を出版すると脳の存在が庶民にまで知れ渡った。そして遂に明治時代に卒中風から脳卒中に名前が変わった。オランダの医学書から卒中風の原因は風邪(ふうじゃ)ではなく、脳に原因がありそれが血管を塞ぐことだと知った。こうして卒中風から風がとれ、原因である脳を追加し「脳卒中」という名前が誕生した。

解体新書によって分かったのは、神経、動脈、十二指腸、盲腸など。体の部位は50から750に増えた。それと一緒に病名もたくさん増えた。お駒風は、インフルエンザの事。

かつて風邪(ふうじゃ)が引き起こすと考えられ、お駒風といわれたインフルエンザ。原因は細菌よりも小さいウイルスだったが日本人はどうやって見つけたのかを紹介。江戸中期、インフルエンザの原因がウイルスだと知らない時代、江戸では1ヶ月に8万人が命を落としたこともあった。インフルエンザが流行った年に巷ではお駒さんという女性の悲しい恋を描く人形浄瑠璃が人気だった。周期的にやってくるこの風を流行にちなんだ名前をつけた。他にも谷風という名前もついていた。忘れたころにやってくる猛烈な風邪(ふうじゃ)に人々は名前をつけることで備えていた。江戸中期、お駒風などは西洋では「インフリュエンサ」と呼ばれていた。医師の伊藤玄朴はインフリュエンサに「印弗魯英撒」という漢字を使った。これはインド・フランス・ロシア・イギリスから撒き散らされるという意味だった。日本人はこの病気が外国から来ることに気づいていたと考えられる。

大正時代についにインフルエンザの正体がつきとめられた。キッカケは世界で5000万人以上、日本でも39万人の死者が出た史上最大のインフルエンザ「スペインかぜ」だった。当時、病気の原因はウイルスではなく細菌が定説だった。インフルエンザウイルスを世界で最初に発見したのは日本人科学者「山内保」だった。インフルエンザの病原体は細菌より小さいのではと考え、病原体をろ過、それでもインフルエンザにかかることを確認し原因はウイルスだと結論づけた。1930年代インフルエンザを予防するワクチンが登場し1962年には日本で集団予防接種が始まった。

ヘルニアの名前の由来を紹介した。herniaラテン語で脱出を意味する。臓器があるべき場所からずれること「腸」がずれた場合もヘルニアと呼ぶ。尿管結石はシュウ酸とカルシウムが結合し石のような塊になる。iPS細胞の「i」が小文字なのはiPodからきている。3文字でいくことに決めインパクがあり注目されるように当時のブームにちなんで命名した。

なぜいまだに風邪という名前を使うのか徹底追求。尾藤誠司さんは「風邪ですね言っているときは肺がんでも、肺結核でも、肺炎でもないということが、風邪ですねのほんとうの意味」などと話した。風邪で伝えているのは悪い意味ではなさそうということだった。風邪はウイルスによる上気道の感染症。そのウイルスは200種類以上いるんじゃないかと言われている。病院でウイルスを特定できれば風邪だといえるが、ほとんどの医療機関では検査結果がでない。そのため症状から判断するしかない曖昧な疾患だという。風邪というワードを禁止し診断結果を出すと「ウイルス性 せきと熱」などとなる。風邪というワードはあると便利だから使っているという。非常に軽いと言ってるので患者さんが安心してくれるので使っているという。川嶋朗さんは「風邪といえば誰もが同じ認識を持っている。これをあえて無くして説明を難しくすることはない」などと話した。

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