津波ピアノ〜坂本龍一と東北の7年〜 2018年3月10日放送回

放送日 2018年3月10日(土) 23:25~23:58
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
23:25~

東日本大震災で津波に襲われた1台のピアノ。現在は東京・新宿の会場で展示されている。震災から7年、ピアノは何を語りかけているのか。

キーワード
坂本龍一
東日本大震災
新宿(東京)

津波ピアノ〜坂本龍一と東北の7年〜 (バラエティ/情報)
23:26~

坂本龍一は東日本大震災から4ヶ月後に被災地に足を運び、学校で被災した楽器の修理に携わってきた。その最中、津波に見舞われたピアノを知り、宮城・名取市の宮城県農業高校を訪った。体育館内は瓦礫が散乱としていた中、坂本は音楽教師の持田氏に発見された当時の説明を受け、海水に浸かっていたにも関わらず、音が鳴ることに舌を巻いていた。「弾きにくく、これは死んだピアノだと思っていたけれど、今聞くといい音」と回想。

坂本龍一は津波に見舞われたピアノは自然が調律してくれ、音がとってもよく感じる」と吐露。ガンとの闘いから復帰した坂本はニューアルバムの製作に着手し、自然の音を素材にしながら作曲をしていた。製作中、津波ピアノの響きに惹かれ、

ニューヨークにあるパークアベニュー・アーモリーにて、坂本龍一はニューアルバムを引っさげ、公演を行った。「ZURE」ではニューヨークのピアノと録音された津波ピアノが響き合った。

宮城県農業高校の校舎は取り壊され、生徒たちは仮設校舎で最新のバイオテクノロジーから畜産まで、命と関わり、自然と向き合うことを学んでいた。坂本が校舎を訪れたとき当時16歳だった武藤まい子さんは持田教師のもとを訪れ、再会を喜びあった。武藤さんの自宅は津波で流され、仮設住宅で生活を余儀なくされた。その当時、自分と家族だけが無事ならどこか思っていた部分があり、周囲に目を向けることができなかった事を悔いているという。現在は介護士を志している。

坂本龍一は2013年に被災地の子どもたちのオーケストラを立ち上げた他、震災後に出会ったピアノを引き取った。馬場政法氏は津波による音色の変化は自然が行った調律としてそのままにしつつ、鍵盤を動くようにして欲しいという調律の依頼を受け、慎重を期した作業を行った。ピアノは東京・新宿の会場に運び込まれ、特注の自動演奏機械が取り付けられた。さらに高谷史郎氏によって10台のモニターに映し出された映像が音に連動して動くよう設定された。その後、会場入りした坂本は津波ピアノと久方ぶりの再会を果たし、エンジニアチームと打ち合わせを行った。ピアノが奏でるのは世界中で起きた地震のデータを圧縮したプログラムで、いわば、地球全体の揺れのリズム。そして、最新アルバムの収録曲をピアノを取り囲むスピーカーで津波ピアノの音と重ねることとなった。

会場では津波ピアノに関する情報、奏でているのが地震データであることは一切伏せられている。

震災から7年、宮城県農業高等学校では新校舎が落成。持田教師は震災ピアノが展示されている会場を訪れ、ピアノが奏でる音楽を鑑賞した。

武藤まいさんも介護士資格のための勉強の合間を縫って、アート作品となった震災ピアノを鑑賞した。

坂本龍一は人間が作り上げたテクノロジーや科学というのは脆いものだと震災を通して改めて気付かされたといい、「僕たちが受けたショックとは何かはまだ消化しきれない。僕は意味が分かるまで考えたい」と語った。

キーワード
宮城県農業高等学校
名取市(宮城)
東日本大震災
ニューヨーク(アメリカ)
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宮城県農業高校
東北ユースオーケストラ
新宿(東京)
津波
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エンディング (その他)
23:57~

エンディング映像。

  1. 3月10日 放送