“この世界の片隅に”コトリンゴの映画音楽−完全版− 2017年8月16日放送回

放送日 2017年8月16日(水) 1:00~ 1:45
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
01:00~

映画「この世界の片隅に」の映画音楽を制作したのがコトリンゴで、「主人公 すずさんのテンポ感、人柄は自分から遠いものではなかった」と語る。今回、その映画音楽の魅力に迫る。

キーワード
この世界の片隅に

“この世界の片隅に”コトリンゴの映画音楽-完全版- (バラエティ/情報)
01:01~

映画「この世界の片隅に」の上演映画館数は63のみだったが、口コミで話題となり、300を超える映画館で上演された。コトリンゴが手がけた音楽は戦争を描くアニメでありながら、登場人物を優しく包む柔らかなメロディーが作品を彩り、日本アカデミー賞 優秀音楽賞を受賞した。

今春、コトリンゴは映画のサウンドトラックを中心とした全国ツアーを行い、広島での公演は原爆の被害を受けながらも再建された流川教会が会場となった。コトリンゴは戦争の記憶を残すこの場所で歌いたいと考えていて、満席となった会場で「周作さん」、「隣組」など映画を彩る劇中曲を演奏した。

1978年生まれのコトリンゴは幼いころからピアノと作曲を学び、99年にバークリー音楽学校へ留学。06年に坂本龍一のプロデュースで「こんにちは またあした」でデビューを果たし、作詞・作曲、編曲家としても才能を発揮。2010年にはカバーアルバム「picnic album 1」をリリースした。同アルバムに収録された「悲しくてやりきれない」はザ・フォーク・クルセダーズの代表曲で、コトリンゴは大胆にアレンジしている。片渕須直監督は「コトリンゴさんの悲しくてやりきれないがすずさんの心を示していたと思う」と振り返った。

コトリンゴは「悲しくてやりきれない」を披露した。

コトリンゴは片渕須直監督も映画の製作にあたって訪れた広島・呉に初めて足を運び、劇中に登場する旧澤原家住宅、旧呉海軍病院などを巡った。

「この世界の片隅に」では登場人物の気持ちに沿った音楽が流れる。「戦艦大和」は当初、戦艦の威容を表す曲調にしようと考えていたが、監督は「すずのフィルターを通した大和」を希望し、コトリンゴは「すずさんはぼやーんとしたイメージで大和を遠望していたと思う」と語った。限られた食材で料理を作る場面で流れる「ごはんの支度」は菜箸やボウルなど身近な調理道具を使って作曲した曲。

呉市を訪れたコトリンゴは海上自衛隊 呉音楽隊の庁舎で練習拠点でもある桜松館を訪問した。同館は老朽化のため、音楽隊は移転することが決まっていた。最後の演奏で、コトリンゴと呉音楽隊がコラボレーション。演奏するのは劇中の戦後の闇市で流れる「New day」で、当時流行していたスウィング・ジャズをモデルにコトリンゴが作曲した。戦後、様々な文化が入ってくる中、すずの「その後」に思いを馳せながら育てていった曲だという。

コトリンゴと呉音楽隊によるコラボレーションで、「New day」を演奏。

呉音楽隊の隊員たちはでの最後の演奏に感慨深げな様子で、コトリンゴは「もし、すずさんが見守ってくれているなら、横で踊っててくれたのかな。おばあちゃんになっても踊ってそうなので」と吐露した。

「この世界の片隅に」の後半、爆弾ですずは右手を失い、傷心のなかで故郷の広島に足を運ぶ。この場面で流れる「みぎてのうた」は映画の主題歌であり、原作の最終回の詩「しあはせの手紙」を元に作詞。片渕須直監督は「この詩を歌にして欲しい」と依頼し、「すずさんの失くした右手が言っている言葉」と語ったという。「みぎてのうた」は戦争の惨禍から立ち直ろうとするすずたちを優しく包み込み、監督も感動した一曲。

コトリンゴが「みぎてのうた」を披露した。

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この世界の片隅に
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中区(広島)
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おいでよ
こんにちは またあした
picnic album 1
ザ・フォーク・クルセダーズ
悲しくてやりきれない
呉市(広島)
ミツ蔵
旧呉海軍病院
戦艦大和
ごはんの支度
桜松館
海上自衛隊 呉音楽隊
New day
みぎてのうた

エンディング (その他)
01:42~

エンディング映像。

  1. 8月16日 放送