アフリカゾウの家族をつくる 28年間の記録 2017年8月21日放送回

放送日 2017年8月21日(月) 13:05~13:30
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
13:05~

愛媛県立とべ動物園では日本で唯一、アフリカゾウの家族の姿を観ることができる。彼らを担当するのが椎名修飼育員(55)で、よこはま動物園、大森山動物園などの飼育員から尊敬の念を集める。だが、ここに至るまで数多くの試練があり、椎名氏はアフリカゾウの家族の一員として、絆を築いて貰おうと力を尽くしてきた。

キーワード
愛媛県立とべ動物園
大森山動物園
よこはま動物園
アフリカゾウ

アフリカゾウの家族をつくる 28年間の記録 (バラエティ/情報)
13:07~

アフリカゾウは1日に100kgを食べる大食漢で、椎名修飼育員の朝は野菜や果物といったエサづくりから始まる。愛媛県立とべ動物園では31歳になる母のリカ、10歳の長女の媛、次女で4歳の砥愛の3頭が暮らしている。椎名氏は絶えず話しかけることで信頼関係を築いてきた。

1989年、愛媛県立とべ動物園にオスで1歳のアフ、メスで2歳のリカがやってきた。その前まで2頭ともゾウの孤児院に預けられ、その姿を見た椎名修氏は家族を持たせてあげたいと決意した。06年、2頭は長女の媛を授かるも、リカは異質な存在をみなして鼻で持ち上げてしまった。幼い頃に親とはぐれたことで、子育ての仕方は全く分からない様子だった。椎名氏は母娘を切り離し、国内初の試みとして媛の人工哺育に乗り出した。夜、媛が母を探して寂しがると椎名氏は添い寝し、泊まり込みを繰り返した。また、柵越しに母娘を触れ合わせ、リカに子象との接し方を教えた。

2009年に2頭目の子どもで長男の砥夢が誕生すると、リカは母として子どもに向き合っていた。4年後には次女の砥愛が生まれた一方、人工哺育で育っていた媛は椎名氏の姿が見えないと情緒不安定になり、声を荒げた。風が強い日は怯える中、椎名氏は生きる術を学んで欲しいとあえて距離を置いた。2016年3月、媛は家族に馴染むようになり、椎名氏がずっと描いてきた家族が実現した。

だが翌月、愛媛県立とべ動物園では父のアフが急死。夜間に転倒して、肩を脱臼。そのまま起き上がれず、衰弱してしまったという。ゾウの平均寿命が60年と言われるなかで、享年29というのは早すぎる死だった。椎名氏は長女の媛、次女の砥愛など家族のケアにあたり、「頑張らんといかんなぁ」と声をかけた。アフの死から1週間後、砥愛の片耳が曲がり、リカと媛は睡眠を取っていない様子だった。そんななか、媛は地面に突っ伏したままの砥愛に寄り添っていた。

この頃、椎名氏は初期の直腸がんと診断され、四国がんセンターでポリープの摘出が行われた。それでも無理ができない体を押してゾウのもとに通い、妻の顕子さんは心配しつつも全力でやって欲しいと背中を押した。また、顕子さんはゾウたちの誕生日になると赤飯を炊くなど成長を願っていただけに、アフの死に傷心していた。6月、リカと娘2人を亡きアフが過ごしていた部屋へと誘い、柵越しで見守るなかで3頭はアフのニオイを探そうとしているようだった。

2017年、母のリカ、娘の媛、砥愛は穏やかな日常を取り戻したようで、椎名氏は媛、砥愛が母となって家族が増えた時に使用するための新たな運動場へと誘った。警戒心が強く一歩を踏み出すことが躊躇われたのか、媛だけは引き返してしまった。それでもいつの日か、家族が増える日を願って、椎名氏の歩みは続く。

キーワード
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四国がんセンター
直腸がん
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