絶景 巨大石柱林〜中国・張家界を鳥観する〜 2017年6月24日放送回

放送日 2017年6月24日(土) 21:00~21:50
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
21:00~

眼下の水田に霧が立ち込め、その煙霧の海を抜けた先に奇岩織り成す岩山が現出した。中国・張家界には3000を超える石柱が屹立し、この比類なき景観は中国で初の世界自然遺産に登録された。今回、この絶景を鳥瞰する。

キーワード
世界自然遺産
中国
張家界

絶景 巨大石柱林〜中国・張家界を鳥観する〜 (バラエティ/情報)
21:01~

中国・張家界市は青森県とほぼ同じ広さで、人口は約170万人。張家界という地名はかつて知られていなかったが、張家界が世界自然遺産に登録されて以来、年間6000万人が同市を訪れる。また、少数民族の街でもあり、全人口に占める割合は8割にのぼる。

張家界市から世界有数の長さを誇るロープウェイを利用した。眼前には標高1518mの天門山が姿を見せ、ロープウェイを降車。高さ130m、幅60mの天門洞へと続く階段は999段で、入り口から見下ろすと思わず腰が引ける。取材班はドローンを飛ばして天門山の全貌を捉えようと試みた。かつての天門山は標高1000m以上の切り立った崖に周囲を覆われた1つの台地だったが、伝承によると西暦263年の大地震で大きな穴が空いたとされる。三国時代、呉の皇帝が穴を天門洞と命名したという。天門山はもとより、張家界には自然保護区が数多くあり、専門の清掃員が働いている。地上1000mの高さには鬼谷桟道が作られ、道幅は2人の人間が通れる程度。

天門山の北方にある武陵源は標高1000m、広さ260平方キロメートルを誇る一帯で、巨大な石柱が林立する黄石寨が有名。石柱の高さは200m強、その数は3000本を超える。乳白色の石柱にはやや赤みがかかり、岩石が縦横に積み重なって重層的な石柱を形成している。ゴツゴツした岩肌に松の木が密生し、天橋遺墩は倒壊した橋の残存した橋脚の如く巨岩が並んでいる様子を映し出す。だが鳥瞰すると姿形を違える石柱が雑然と立っているに過ぎなかった。

遡ること2000年、漢の時代の軍師だった張良は劉邦に仕えた。劉邦は漢の初代皇帝に就任するも疑心暗鬼に陥り、腹心の部下を次々と手にかけた。張良は劉邦の目を逃れるべく、張家界で仙人となり、張家界という地名が誕生した。

黄石寨からさらに北へ向かうと袁家界があり、並立しているかのような2本の巨大な石柱は頂きのみが崩れず、かろうじて橋のように架かっている。天下第一橋と呼ばれる。袁家界で最大の見どころは高さ150mの乾坤柱で、足元が細く、上体が太くなっている様から懸浮山という別称もある。煙霧が立ち込めるとまるで宙に浮いているかのようで、映画「アバター」の世界観に着想を与えた。林立する石柱を鳥瞰すると断崖の上に田園があり、空中田園と称される。三宝を崖に囲まれた土地に水がひかれ、稲が栽培されている。栽培するのは少数民族のトゥチャ族で、2500年前の春秋戦国時代に戦乱を逃れてこの地に移住したという。

トゥチャ族の男性、王進成さんは2年前まで、崖にかかった梯子を利用し、村まで行っていたという。この梯子は天の梯子と呼ばれていたが、現在は道が整備されている。男性は30分ほど歩いて村へと到着し、背負っていた籠を令孫へと贈った。令孫は籠に入れられ、ご満悦の様子だった。皇帝への献上品で、断崖絶壁の亀裂にしか生えないイワタケという地元の特産物を簡素な命綱と体一つを利用して採っていたのが粟松雲さんで、イワタケは大切な収入源だという。

袁家界から北西へ向かうと楊家界が広がり、100年以上前に絶壁をくり抜いて造られた道が烏龍寨。道幅は狭く、四方は崖に囲まれるなど侵入者の迎撃に適した自然の要害だった。頂上には要塞が築かれたが、1950年頃に人民解放軍によって消滅した。この楊家界で奇怪な石柱が山脈のように連なった天然長城で、万里の長城に見立てることでそう呼ばれている。俯瞰すると天然長城は3つ並んだ石壁のように見えた。案内人を務めた梅志成さんによると張家界では年に幾度も目にできない、奇跡の絶景があるという。

天子山は武陵源の中で最も標高が高く、細い石柱が雨後の筍の如く立ち並んでいる。

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