仏の寺の国宝たち 奇跡の山寺 奈良・室生寺

放送日 2017年5月5日(金) 5:15~ 5:45
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
05:15~

奈良・室生寺の仏は多くの謎に包まれているという。国宝・釈迦如来立像、五重塔を紹介。オープニング映像。

キーワード
室生寺
釈迦如来立像
五重塔

仏の寺の国宝たち 奇跡の山寺 奈良 室生寺 (バラエティ/情報)
05:18~

奈良の北東部の山里で室生山に抱かれるようにある室生寺。参拝は山の麓から中腹にかけて石段を登り、お堂が点在している。

国宝・金堂を紹介。斜面にせり出すような作り、こけら葺きの屋根。平安時代初期に建てられ、山寺のお堂としては唯一残っているという。室生寺は真言宗室生寺派大本山、毎月21日月法要が営まれる。仏達はなぜか寄せ合って祀られている。本尊は国宝・釈迦如来立像。高さ2m30cm、頭から足先まで一本のかやの木から掘り出されている。平安時代最高の技が使われている。国宝・十一面観音菩薩立像を紹介。ふっくらとした頬や紅をさしたような唇など親しみの湧くお顔は平安仏師の造形力を物語っている。頭の上には11の小さな仏の顔があり、1つとして同じ顔なく様々な方角の苦しむ人々に向けられている。十二神将立像は、仏教の教えによると釈迦如来を守る仏像ではない。小さなお堂に約20体ある仏像は、なぜひしめき合うように祀っているのか?謎を解く鍵は、室生寺の歴史の中にある。

室生山は、奈良時代から霊山として名高い。吉祥龍穴には龍が住んでいると信じられてきた。は雨を司る神だという。平安京を開いた桓武天皇は即位の前重い病に伏せ、室生山での祈祷で奇跡的に回復。桓武天皇は室生山の力を借りて国を守ろうとしてつくらせたのが室生寺だった。桓武天皇が創建を託したのは奈良・興福寺で、天皇や国家権力と強く結びついた奈良仏教を代表する寺だった。

興福寺が最初に建てたのが五重塔。奈良・天平様式の粋を集めた精巧な木組み、当時絶大な権力を持っていた興福寺の勢いが生んだ仏教建築の華である。高さ16m、屋外では日本一小さな五重塔だという。珍しいのは屋根の下の白の縁取りで、小さな五重塔を大きく優雅に見せており、当時の最高の建築技術が詰まっている。

弥勒堂には室生寺で最も古い仏が置いてあり、室生寺を二代目に治めた高僧が大切にしていた仏と伝えられている。弥勒堂に置かれた時期が不明の国宝釈迦如来坐像は衣の表現が仏の品格を支えていた。この仏について網代智明さんは別の堂の御本尊様として信仰されていたのではないかと考えられると話す。平安時代はじめに空海・最澄が中国から密教をもたらし、日本仏教の流れを作ったとされている。

最澄が開いた天台宗の僧侶たちが室生寺に建てたのが国宝・金堂だった。金堂から石段を登ったところに立つ灌頂堂は空海が開いた真言宗の僧たちが建てたとされている。

室生寺は境内に様々な宗派が混在する類を見ない寺だった。しかし、勢力争いが始まり、その鬩ぎ合いの跡が今も金堂に残っていた。本来、天台宗の祀り方は薬師如来を中心に左に十一面観世音菩薩、右に地蔵菩薩だが、間に置かれた2つの仏は後から加えられたものだった。この五体の祀り方は興福寺の方式と言われていて、薬師如来は釈迦如来と呼び名を変えられた。

現在、室生寺は興福寺の傘下を離れ、真言宗の寺となった。堂には徳川綱吉の母が室生寺に寄与した葵の紋があり、寄与以来多くの女性が参拝するようになる。

この時間は8K超高精細映像で制作した番組をハイビジョン画質でお送りしています。詳しくはホームページで。

室生寺にはシャクナゲ3000本が植えられており、今では多くの参拝客が訪れる。網代智明さんはこの寺だからこそ守り続けることができたのではないかなと思うと話した。

キーワード
室生山
室生寺
金堂
法要
釈迦如来立像
十一面観音菩薩立像
平安時代
十二神将立像
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奈良時代
吉祥龍穴
桓武天皇
興福寺
室生山年分度者奏状
五重塔
弥勒堂
灌頂堂
スーパーハイビジョン試験放送

エンディング (その他)
05:44~

エンディング映像。

  1. 5月5日 放送