人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ! 超レア名字

放送日 2017年9月26日(火) 0:10~ 0:55
放送局 NHK総合

番組概要

超レア名字 (バラエティ/情報)
00:10~

全国で1軒しかいないという名字を持つ、青森・八戸市の悪虫義夫さんを取材。悪虫と書いて「あくむし」と読むとのこと。昔は他にも親戚がいたのだが、次々と改名してしまったのだという。悪虫という名字の由来について八戸市博物館の滝尻侑貴さんは、「悪虫はこの八戸市博物館の隣、根城というお城に住んでいた一族」と話す。悪虫は藤原氏の一族で、この地方を治めていた豪族・南部師行の重臣だった。彼らが治めるようになった川の近くの土地は“悪虫”と呼ばれ、これを名字にした一族が広がっていったという。地名研究家の嶋脇芳勝さんによると、人を渡す所という意味のアイヌ語「アックサウスイ」から“悪虫”という地名が誕生したとのこと。

本日のゲストは芸能界きってのレア名字サマたち。本仮屋ユイカの本仮屋は全国に約30軒、鰻和弘の鰻は全国に約10軒ほどしかいないという。さらに、蛍原徹の蛍原にいたっては名字研究家の森岡浩も見たことがないとのこと。

鹿児島県を中心に全国でも約10軒しかいない鰻という名字を紹介。発祥の地とされているのは鹿児島・指宿市。市内には大ウナギ伝説を持つ鰻池という池があり、それが名字になったのではないかとされている。かつて鰻池周辺の集落には鰻姓がたくさんいたが、恥ずかしさなどが理由でほとんどの人が改名してしまったという。しかし、調査を進めると、今も鰻姓を名乗っている夫婦を見つけることができた。

鰻姓を探すロケを行った鰻和弘は、「僕も初めて鰻さんとお会いしました」とコメント。ちなみに、名字を変えるには理由が必要で、社会生活において著しい支障をきたしているなどの理由がある場合、家庭裁判所の許可を得れば名字変更ができるという。名字を変えたいと思ったことはあるかと聞かれた蛍原は、「何回もあります。まず電話が面倒くさいんですよ。学校の先生も読めないんです。高校の時、社会の先生ずっとホタルバラで3年間いきました」とコメントした。

石川県を中心に全国でもわずか20軒ほどの“目細(メボソ)”という名字を紹介。目細サマを訪ねてやって来たのは石川・金沢市。安土桃山時代に創業した超老舗の針屋で、19代目目細八郎兵衛を名乗る男性を発見した。江戸時代、縫い針の穴といえば丸形が当たり前だった。しかし、目細サマの先祖は針穴が細長い縫い針を開発。これが認められ、当時の加賀藩主から目細姓を頂いたのだという。当主は世襲で一族のみという掟を守り続けた結果、他に目細を名乗る者も出ず、超レア名字になったとのこと。ちなみに、このめぼそ針が転じたのが伝統工芸品の加賀毛針だという。

名字のブランド化をはかった目細一族についてトーク。古舘伊知郎は、「ああいう風に江戸時代に目細サマのご先祖サマが細くしてくれたことで縫い物が便利になったわけですもんね」とコメント。ちなみに、細字(ホソジ)サマという名字ははんこ屋が先祖、車多(シャタ)サマという名字は造り酒屋が先祖なのだという。

本仮屋という名前の由来は、武士が昔城下の鹿児島市に住んで田舎に領地を持ち、その領地に管理する「仮屋」という代官所を置いたことがきっかけだった。そして仮屋の前に「本」がついたきっかけは、何かの事情で仮屋が違う場所に移動させられ、移る前の場所が元の住居である事を示す「本仮屋」になったことからだった。この事実について本仮屋さんは「偉くなった気がする」とコメントしていた。

昆虫の名前など超レア名字の由来はその家に伝わっている話しか手がかりがないことが多いので蛍原さんに先生は由来を聞いたが、蛍原さんは知らないという。さらに先生は蛍の生育場所は昔は珍しくなかったので、余計分かりづらいと解説した。

全国でも約5件しか無い「宝光井」という名字のルーツを辿るために京都の宝光井さんの自宅を訪ねた。家には八坂神社の御神紋があり、宝光井さんは八坂神社の神官だったことを教えてくれた。元々宝光井一族は歌人紀貫之で有名な紀家で、室町時代には時の将軍である足利義満の祈祷師になった。そして応仁の乱が勃発した時、パトロンであった足利幕府の衰えとともに宝寿院家も困窮してやむなく分家することになり「宝光院」になった。明治に入ると廃仏毀釈が始まり、数多くの寺院が潰されていたので、仏教的な名前の意味合いが強かった「院」を捨てて「宝光井」に落ち着いたということだった。

古畑さんは宝光井さんの名字についての姿勢について「変えることで中核は変えない戦略」とコメントし、それについて先生は「まるっきり変えてしまうと自分たちのルーツがなくなる」と話した。さらに先生は洞院家は太政大臣まで昇進できる位の高い公家だったが、室町時代に当主が放蕩して家財を売って出家したことにより名字が絶滅し、正親町三条家は大臣にまで昇進できる位の高い公家だったが、名字が長く三条家もあったので、明治に「嵯峨」に改名したということだった。

できたてホヤホヤの名字を求めて、沖縄県の石垣島をたずねると「辺銀」と書いて「ペンギン」と読む名字の夫婦がいた。辺銀食堂のオーナーの珍しい名字の由来は2つあり、1つ目はカメラマンで中国人の暁峰さんは、仕事で中国に来ていた愛理さんと国際結婚をし、日本に帰化することにしたが暁峰さんの名字である「崔」は当時申請が通らず、新しい名字にしなければならかったので、結婚3年目で行った南極にペンギンがたくさんいたことからペンギンの名字になったことだった。2つ目は暁峰さんのご先祖がかつてモンゴルの辺境で銀製品の商人をしていたことにあやかって辺銀にしたということだった。

スタジオでは「ペンギン」の由来について感動していた様子だったが、宮崎さんが「蛍原さん」の名前の由来でモヤモヤが残ったと言ったので本仮屋さんがこれから自分で歴史をつくっていけばいいのではと提案していた。

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八戸市(青森)
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