金曜イチから なぜ広がる?レンタルする人、される人

『金曜イチから』(きんようイチから)は、2017年(平成29年)3月17日から2018年(平成30年)3月16日までNHK総合の関東・甲信越ローカルで毎週金曜日の19:30 - 20:00に生放送されていた情報番組。33年に亘り続いた『特報首都圏』の後継にあたる。

出典:goo Wikipedia

放送日 2017年12月16日(土) 10:55~11:25
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
10:55~

自分の思いのままに過ごしてくれるレンタルの友だち。今、レンタル友だちのサービスがにわかに広まっている。買い物や食べ歩きだけでなく、普段言えない悩みの相談にも乗ってくれる。

「なぜ広がる?レンタルする人、される人」 (バラエティ/情報)
10:56~

62歳の松本由紀夫さん。この日、松本さんは3人の友だちをレンタルした。目的はカラオケに一緒に来てもらうこと。カラオケに付き合ってくれる友達がいないという。松本さんが取り出したのは、200曲に及ぶ手書きのリスト。レンタルの友だちに曲をリクエストしてもらっていた。時間になると、レンタル料金を支払う。この日は2万5110円だった。

40年近く、総務の仕事をしてきた松本さん。毎晩のように同僚と酒を酌み交わし、自慢のカラオケでは中心的な存在だった。退職後も連絡を取り合ってきたが、お互いに予定が合わなくなり、次第に誘いが来なくなったという。松本さんには、30年間連れ添った妻の薫さんがいる。レンタルの友だちは、薫さん公認だという。薫さんは退職後、友だちが少なくなりふさぎ込む夫の姿を心配してきた。松本さんは、「人に来て接してもらうことで、一時的にも楽しくなりたいと、心のどこかに求めているすき間がある」などと話した。

友だちがいてもレンタルの友だちを利用する人もいる。20代女性は、年齢が近く華がある2人をレンタルした。目的はインスタ映えする写真を撮ること。イルミネーションをバックに写真撮影をしていた。SNSで友だちとの楽しい雰囲気をアピールすればするほど、魅力的な人だと注目されるという。そこで次々と友だちをレンタルして写真を投稿。魅力をアップし続けている。

レンタルの友だちを心の拠り所にしている人がいる。50代の主婦、響子さんは、レンタルの友だちと2か月ぶりに再会した。たくさんの友だちを持つ響子さん。メールやSNSで仲の良い関係を続けてきたが、ある日「娘の学校行事に出席できなかった」と伝えたところ、「家庭に問題があるのでは」などと噂を立てられたという。それをきっかけに、響子さんはレンタルの友だちを頼るようになった。響子さんはレンタルの友だちをカフェに誘い、心にしまっていた悩みを話し出した。

レンタル友だちについてスタジオトーク。春香クリスティーンは、「一時的に心の隙間を埋めてくれるのがレンタルのサービスなのかと思う」などと話した。デーブ・スペクターは、「依頼者はみんな満足している様子だから言うことはない。最初の松本さんの世代は会社が全てで、辞めてしまうと心細くてたまらなくなる。日本らしい社会現象」などと述べた。山田昌弘は、「日本社会は世間体や友だちがいないことに罪の意識を感じてしまう。友だちの多さをアピールすることが、自分の評価や満足に繋がる」などと語った。

レンタル友だちのサービスをしている会社は、全国に20社以上ある。資格や届け出などが必要ないため、参入障壁も低いことから業者が増えている。彼氏に振られた理由の聞き取りや、けんかの仲裁などにレンタル友だちのサービスは利用される。他にも娘を説教するためレンタル親のサービスや、結婚式の2次会で妻役をするレンタル妻のサービスなどもある。実際に彼氏のレンタルをしたという春香クリスティーンは、彼氏とデートする間隔を味わうために利用したという。春香クリスティーンは、「自分のペースで自分のやりたいことをできるため、気を使わなくてすむ」などと話した。

山田昌弘は、「今までは家族や親しい友だちや近所の人の間で全て完結していた。しかしそれが介護や保育などにアウトソーシングされたように、家族で感じるはずの感情もアウトソーシングされている。自分が大切にされている感覚は誰でもほしいが、リアルの家族ではなかなかそれが得られなくなっているのでは。お金さえ払えばその感覚を得られるとうことで、サービスが広まっている」などと話した。

中高年の男性をレンタルしている会社を紹介。この日も、50代の男性が採用面接に訪れた。登録者は30代~60代で、最近増えているのは定年退職した人たち。レンタルされることで、新たな自分を発見できるという人が多い。

8か月前に登録したという荻野潔さんは、ゴルフのレッスンの依頼を受けた。サラリーマン時代はゴルフ漬けだったという荻野さん。現役時代は弱い姿を見せない熱血指導の上司で、多い時には50人の部下を率いていた。しかし定年退職後はジムに通う日々。世の中と切り離されたような感覚に陥ったという。そうした時、レンタルサービスの話を聞き、「会社での経験を誰かに教えたい」と思うようになった。しかし、舞い込んでくる仕事は結婚式ビデオに父役として出演してほしいという依頼や、不倫相談など。荻野さんは、次第に自分のやりたいことと求められていることが違うと思うようになった。

40代男性から依頼を受けた荻野さん。「会社を辞めて独立したため相談に乗ってほしい」という依頼だった。自分の会社員時代の経験を話せると、楽しみにしていた荻野さん。しかし、男性が悩んでいたのは自分の生い立ちだった。小さい頃から母親に責められ、自分に自信が持てないという。「男性の気持ちに寄り添うことができないか」と、荻野さんはあまり話してこなかった自分の過去を語り始めた。荻野さんは、「この年になって勉強させてもらっている。一人一人に会うことが次の依頼者の方の役に立てる」などと話した。

山田昌弘は、「家族の中で自分が必要とされたいという意識があるが、退職すると会社から必要とされなくなり家族からも居ても邪魔だなどと言われる。そういう時に自分を選んでくれたという思いで、レンタルされる方の人たちは喜びだと思う」などと話した。今後のサービスの展望については、「一定程度広がっていくと思う」などと述べた。春香クリスティーンは、「コミュニケーションが上手な方ではないのでサービスがあるのは頼もしいと思いつつ、リアルな人間関係ももっと大切にしたいと思った」などと語った。

キーワード
インスタ映え
イルミネーション

エンディング (その他)
11:24~

8年前から人のレンタルを始めた会社。新たにおばあちゃんのレンタルを始めた。「何でも受け止めてくれる」と好評を博している。

スポット

この番組で紹介されたアイテムは登録されていません。
  1. 前回の放送
  2. 12月16日 放送
  3. 次回の放送