世界の“ハッピー”を探して 若者たちのフォトコンテスト 2017年1月3日放送回

放送日 2017年1月3日(火) 17:00~17:45
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
17:00~

司会のホラン千秋が挨拶し、世界47か国の学生が参加したフォトコンテストの入賞作品を紹介した。写真のテーマは世界を変えるための17の目標SDGs。

キーワード
SDGs

世界の“ハッピー”を探して 若者たちのフォトコンテスト (バラエティ/情報)
17:02~

去年12月、東京表参道の国連大学で60周年を記念して学生フォロコンテストが開かれた。テーマはSDGs、どういう意味なのか?2030年までに目標達成を目指すもの。貧困をなくそう。飢餓をゼロに。すべてのひとに健康と福祉を。キャッチフレーズは誰も置き去りにしないこと。みんながハッピーになるための17の目標になる。10月に世界47ヶ国の学生が応募した作品を審査した。審査委員長はレスリー・キーさん、レディーガガや松任谷由実などから信頼を寄せられている。レスリーさんはSDGsをより多くの人に知ってもらいたいとミュージックビデオを撮影した。レスリーさんはシングルマザーの母親にシンガポールで育てられた、その後母親が亡くなり妹と孤児院で暮らして日本に来日してカメラマンになる夢を叶えた。シャンスがあれば人はハッピーになれるというテーマに共感したと言う。

29歳のフォロジャーナリスト安田菜津紀さんも審査員の1人、中東の難民キャンプなどで写真を撮影し続けている。日本の被災地にも出向いて写真集を発表した。

審査員をつとめたレスリー・キーさんと安田さんをスタジオにお越し頂いた。レスリーさんが惹かれたのはミャンマーの小学生たちが学校で給食を食べているシーンの写真。「自分の幼い頃覚えている風景に似ていた。すごくきゅんとした。」と話した。

レスリーさんが惹かれたという写真を撮影したのは京都大学大学院のパン・ウネンさん24歳、中国人の方だった。2015年4月から京都大学大学院に留学していて、カリキュラムでミャンマーに滞在していた。撮影した一枚の写真については「食事を食べている女の子に外の光が一瞬当たって撮影した。これだと思った。」と話した。ミャンマーの首都ネピドー、車で1時間のところにパンさんが通ったシュエチン村がある。パンさんが写真を撮影した小学校を訪れた。写真の子を1人発見した。パンさんと仲良しだったシェタイトウくんの将来の夢は親孝行だった。11時からはお昼休み、みんな家に帰っていく。実は給食があるのはごく一部の地域だけで寄付があった時にしか食べられない特別なものだった。シェタイトウくんも家に帰って食事の前に家の手伝いをする。牛糞を集めて堆肥を作るのだと言う。その後お昼五万、トマトピューレを食べた。食後は井戸の水くみへ、子どもも本当によく働いている。実はこの日、給食の寄付があった。メニューは鶏肉のおかゆ。NPOからの給付だった。給食のプレゼントから生まれたハッピーな笑顔があった。

今回安田さんが注目した写真は、「再会」。カンバボジアで離れ離れになっていた家族の再会の写真だった。顔が見えないからこそ想像力が掻き立てられたと言う。この写真を撮影した若者をカンボジアのプノンペンに尋ねる。21歳の山川さんは静岡県立大学を休学して去年の8月からNGOでインターンをしている。山川さんが働くNGOは子どもの権利保護を中心とした活動を行っている。山川さんは「カンボジアで起こっている事を自分のカメラで撮影したかった。とにかく沢山撮っています。」と話した。受賞作の再会は不法に出稼ぎに生かされた被害者、NGOの協力で家族と再会ができた。カンボジアでは人身取引があり、全世界で推定2000万人になると言われている。再会の写真を撮影した家族の元に山川さんが向かった。家族が出迎えてくれた。無事に帰国できて抱き合っていた女性とその夫がいた。山川さんは2人に受賞を知らせた。借金を抱えていた夫婦はブローカーにだまされて観光ビザでマレーシアにつれて行かれた。ゴム農園などで働かされますが不法就労の罪で警察に半年以上拘束された。その後カンボジアに送還されたところをNGOに保護された。やっとの思いで村に帰れたが大切な自宅が取り壊されていた。夫婦が留守の間に面倒をみていた祖母は、お金に困り材木を売って現金に変えていた。つらい決断だったと言う。今夫婦は親戚の家で仮住まいをしている。7人が身を寄せ合っている。村では2人が現金収入を得るのは日雇いしかない。それでもマレーシアの頃と比べれば気持ちは前向きだと言う。この村は少数民族が暮らしている貧しい地域、どうやったら再出発の手助けができるのか?バイクを入手して野菜を売ったりなど自分の商売を始めたいと話した。山川さん達のNGOでは自転車を届けたいと考えている。 

「カンボジアやタイの農村部は空腹で授業に集中できなかったり、給食があるから子どもたちを学校に行かせられるというので給食の役割は大きい」と話した。幼い頃に孤児院で暮らしていたレスりーさんは笑顔の秘訣について「まさに食。学校で音楽とか言葉。大人になったときにどうやって社会に返していくかを教えてくれた。そして光。イコールカメラを通して写真を撮影する時。人の少しでも可能性があればキラキラを与えたり人のキラキラの未来を作りたい」と話した。安田さんは「自分が水を汲んで家族を支えたりして誇りにしている子どもたちがいる一方、働かざるをえない、それしか選択肢が無い状況は私たちがなんとかしていかなくてはいけない。それが教育の役割だと思う。」と話した。

安田さんは「人身取引は根が深い問題。戻ってきても変わらない貧困がある。そうするとまたトラフィッカーが近づいてまた海外に出稼ぎに行かされる。貧困をなんとかしなければチェーンが断ち切れない。」と話した。ハッピーを見つけるには?「カンボジアは家族の定義が広い。寛容。全てが満たされていないからこそ助け合わないと人の社会が成り立たない。」と話した。レスリーさんは「ハピネス探す秘訣はコミュニケーション。」と話した。

フォトコンテストに参加した日本の学生を訪ねた。上智大学の今井さん、「小さな命」の写真。テーマは気づきだった。小さな自然の生命力があるというのを気付いてもらいたかった。小さな芽を見過ごさないこと、人と自然が共存するところを作りたいと話した。同じく上智大学の中牟田さん、21歳。「DEAR HUMAN」が受賞作だった。鹿の写真を見た時にゴミが落ちていて、鹿がなぜこんなところにゴミがあるのか?という風に思っているかもしれない。身近なところからきちんとしようという気持ちになったなどと話した。関西学院大学の西谷さんは一昨年アフリカのNGOで働き写真を撮影した。孤児院の敷地内のマンゴーを撮ってくれたりなど優しい青年が受賞作品の「水汲み」をする後ろ姿だった。西谷さんは帰国後に小さな写真展を開いた。

フォトコンテスト、大賞に輝いてのは?10月24日に授賞式が行われた。

南米ペルーの学生のニコラスさんが受賞した。撮影したのは故郷ペルーの海。プラスティックゴミが散乱する海岸、タイヤを除く作業をするボランティアと鳥たちを切り取った。「私たちが壊している母なる自然の痛みを感じてほしかった。」などと話した。地球温暖化や環境破壊で海が危機に直面している。私たちに何ができるのか?

授賞式の翌日ニコラスさんは東京の街を散策し撮影した。お水を差し出すとペットボトルのものを飲むこともあるが、できればペットボトルは使いたくないと話した。将来は自然の豊かさをフォトジャーナリストとして伝える事が夢だと言う。

キーワード
SDGs
黒柳徹子
表参道(東京)
国連大学
京都大学
ミャンマー
プノンペン(カンボジア)
静岡県立大学
ネピドー(ミャンマー)
マレーシア
カンボジア
関西学院大学
ペルー
地球温暖化
東京都

エンディング (その他)
17:42~

安田さんはニコラスさんの写真について「なんだろう?とまず思う。まずはこの問題を知りたい、と最初の扉を開くのが写真の役割だと思う。問題を知りたいと思わせてくれる扉を彼が作ってくれたと思う。」と話した。レスリーさんは「若い世代がいろんなことに関心をもってもらえれば可能性がでてくる。自分のことで一杯いっぱいだと思うが、世界には一歩踏んだらいろんなことがある。一日数分だけでも関心を盛ったら可能性は出てくると思う。」と話した。

  1. 1月3日 放送