“春日さん”と暮らすまち〜奈良・春日大社を支える人々〜 2017年1月9日放送回

放送日 2017年1月9日(月) 13:05~13:45
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
13:05~

国の手で守られてきた春日さんと支えてきた町の人たちの関係を見つめる。

キーワード
春日大社

春日さんと暮らすまち 奈良 春日大社を支える人々 (バラエティ/情報)
13:07~

春日大社は春日山の山懐に建っている。本殿には四柱の神が祀られている。春日大社には国家安泰の祈りが寄せられてきた。国宝は352点ある。去年春日大社では20年に1度の修繕が行われた。江戸時代までは本殿を全て建て替えていたが、明治以降は傷んだ部分を修繕している。式年造替は2年に及ぶ。

式年造替を特別な思いで迎える奥田清司さん。神事に使う米を育てている。この地域では特別に古くから神様米作りを任されている。10月に春日大社の神職がやってきて抜穂祭を行う。式年造替を迎えると奥田さんは稲わらを編み込んで清薦と呼ばれる式物を作り、春日の神様に使っていただくのである。11月7日は仮の社に移っていた神様が修繕を終えた本殿に戻る日である。奥田さんら8人の農家が納めた清薦が敷き詰められる。儀式は暗くなってから始まる。町の人達の春日さんへの特別な思いが式年造替を支えている。

春日大社は森のなかに建てられている。森の奥は春日山原始林と呼ばれ平安時代から伐採や狩猟が禁じられている。白装束を着た人たちが年に4回行っている山の神様のお参りのための全国から集まった。精進潔斎しお祓いを受けた後入山が許される。山は聖なる自然の力を得る修業の場。かけがえのない自然と水への感謝を込めて森に祈りを捧げる。

春日の水は汚れを払う聖なる水であると言われている。神社のそばを流れる水谷川で、今も神事の際にここで水を汲み御清に使われている。水は奈良の産業にも貢献した。江戸時代に奈良で発展したのが麻織物で奈良晒と呼ばれた。

春日大社の神様にまつわる神秘的な話が伝わっている。今から1000年以上前神様に子どもができ、古来から水の精とされている蛇のようなお姿だった。赤ちゃんはしばらく神様のそばに祀られたが、やがて少し離れたところに春日若宮というところに移動した。若い神様をお祭りする春日若宮の壇上で春日大社の役割は大きく変わった。国や貴族ばかりではなく庶民からも広く信仰を集めた。平安時代から続く春日若宮おん祭では、若宮が一年に一度訪れる御旅所で行われる。お渡り式が見どころである。

春日大社に続く森の古道は古都奈良の世界遺産の一部である。崩れた道を修復する活動が月一回で行われている。規模の小さい修繕は自分たちの手で、人々が行き交い、道を守っていく。

春日大社の参道に並ぶ石灯籠、その奥は人々が寄進したものである。街の暮らしが豊かになった江戸時代、そのお礼の印に捧げられた。灯籠の寄進は今なお続いている。石灯籠は古くは平安時代のものもあり、雨風に晒されて壊れることも少なくない。

江戸時代春日大社への町の人達の信仰は一層広がった。奈良には会所と呼ばれる寄り合い所があり、会所が春日さんを信仰する拠点となった。1年最初の会合は東城戸町の会所で始まる。町の人が拝むのは春日宮曼荼羅。江戸時代春日講と呼ばれる集まりが盛んに行われていた。春日大社から10km離れた結崎でも広がっている。糸井神社には春日鹿曼荼羅が伝わっている。さらにお渡りと呼ばれる御柱の神様を家に2週間お連れするという風習が今も続いている。道を掃き清めの砂をまく。待ち受けるのは頭屋。家で神様をお守りする当番である。頭屋は地区ごとにその年最年長の男性が引き受ける慣わしである。頭屋の仕事は朝晩の拝礼、お供え物は毎日欠かさず行う。お渡りの日が近づくと連日神社に通って正しい所作の練習を行う。全員神事は初めてである。

10月21日秋祭りにお渡りが行われる。出発前にかますをくわえる。家に帰って再びくわえるまで口を利いてはいけない決まりである。地区と家族皆が幸せになるよう祈る。翌日も神事を繰り返す。春日さんがもたらす福とは温かな人の輪なのかもしれない。

キーワード
春日大社
金地螺鈿毛抜形太刀
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春日講
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春日鹿曼荼羅
お渡り
頭屋
東城戸町(奈良)
結崎(奈良)
かます
水谷川
奈良名所図会
春日若宮おん祭
御田植神事
お渡り式
世界遺産
熊野古道
石灯籠
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