海洋アドベンチャー タラ号の大冒険 2「太平洋横断 サンゴの危機を救え!」

放送日 2017年7月17日(月) 22:00~23:13
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
22:00~

フランスの海洋探査船タラ号は10年以上地球温暖化の海への調査を行い、初めて日本に上陸した。今年3月、北野武が神戸港でタラ号を出迎えた。北野武は日本大使を務めている。北野武は総責任者ロマン・トゥルブレを飲み仲間だと紹介した。フランス・ロリアンで、西島秀俊は出発を見送った。今回は太平洋のサンゴ礁の調査を行う。今、サンゴ礁は地球温暖化の影響で絶滅の危機に瀕している。とくに太平洋では、昨年のエルニーニョで大きなダメージを受けている。科学者たちはサンゴを救う研究の旅に出た。北野は西島にタラ号は狭くはないが、よくできていると話した。NHKはタラ号に1年間密着した。

キーワード
ロリアン(フランス)
神戸港
タラ号
サンゴ礁
エルニーニョ
地球温暖化
太平洋

海洋アドベンチャー タラ号の大冒険2 太平洋横断 サンゴの危機を救え! (バラエティ/情報)
22:05~

2016年5月、フランス・ロリアンで西島秀俊がタラ号を取材。 タラ号は2006年北極海で地球温暖化の調査を行った。500日に及ぶ調査で、2040年頃までに夏の北極海の氷が消えてしまう可能性があると分析した。

2009年、タラ号は海野食物連鎖の要であるプランクトンの調査を行った。プランクトンにも地球温暖化の影響が出ていた。調査で、プランクトンの標本3万5000点を採取。90%が新種であるとサイエンスに発表し、話題になった。

2016年5月、フランス・ロリアンで西島秀俊がタラ号を取材。 タラ号プロジェクトの発起人でオーナーはファッションデザイナーのアニエス・ベー、アニエス・ベーは海洋探査の支援は自分なりの地球環境への貢献だと話した。船長のサミュエル・オードランは全員が働きやすくするように心がけているとした。2016年5月28日、タラ号がロリアンを出港した。タラ号はパナマ運河を超え、太平洋へ向かった。マルペロ島では、ジンベエザメがタラ号を待っていた。9月、イースター島へ到着。デュシー島、ガンビエ諸島をめぐった。

3月25日、ジャパンレグの調査開始。世界各国から集まった海洋生物学の研究者たちが参加する。最初の調査ポイントは東京湾内の勝山沖。ドライスーツを着ての調査は南太平洋の研究者たちにとって初めての体験だ。春濁りの海底には20平方メートルにわたってサンゴの森が広がっていた。日本はサンゴ礁分布の北限。黒潮が温かい海水を運び、温暖化の影響もあってサンゴが冬を越えられるようになった。タラ号は黒潮が最初にぶつかる高知の海に調査に向かった。クシハダミドリイシが勢力を拡大していた。水中での1℃上昇は陸上の数倍に匹敵し、生態系に大きな異変が起きる。サンゴ北上の影響で、最近漁がしづらくなっているという。温暖化が進めば日本人が食べる魚の種類も変わるかもしれない。

2016年10月、タラ号はタヒチのモーレア島へ到着。ここにはCROBEとういう、フランス国立科学研究センターの環境観測所が設置されている。科学責任者のセルジュ・プラヌは20年以上ここを拠点に研究を続けている。セルジュはサンゴが伸ばす触手を紹介した。サンゴは夜に活発に動き、プランクトンを捕まえて食べるが、十分な栄養が摂れないため、光合成をする褐虫藻を体内に宿し栄養補給をする。しかし、海水温上昇で褐虫藻がサンゴから抜け出すことが白化と言われる。ポリネシア一帯で70%が白化した地域が出るなど影響があった。サンゴは豊かな生態系を作ってきた。タラ号は世界共通のやり方で世界のデータを得ていく。サンゴ礁のサンプルには海の歴史が刻まれている。1年1cm伸びるため、88cmあれば88年のデータが得られる。サンゴは一斉に卵を産み、潮の流れに乗って何キロも命を運ぶ。サンゴ礁は暴風や荒波から島の生活を守る働きをする。しかし、海面上昇がサンゴ礁の島々に襲いかかろうとしている。CO2の排出で島そのものが沈む可能性がある。

一日の終わりに船長と副船長が海の上で音楽を演奏する。科学者たちの束の間の休息。キッチンでは漁師からもらったもずくの天ぷらなどを作っていた。科学者も船員も一緒にテーブルを囲む。

2017年2月7日、 タラ号は小笠原の父島に到着。14年目にして初めて日本にやってきた。船内では入国審査が行われた。日本でのサンゴの調査が開始。心配された白化の影響は見られない。科学者は人間の汚染の影響も少ないと分析した。2月19日、福岡に到着、2月24日に尾道を通り、3月2日に神戸へ到着。

タラ号にはアーティストも乗船している。水中写真家のニコラ・フロックは海底の漁礁にインスピレーションを得て作品に仕上げた。日比野克彦はアーティストとしてタラ号から刺激を受けていると話した。大小島真木は海の生き物をテーマにアートを制作している。

フランスの海洋探査船タラ号は10年以上地球温暖化の海への調査を行い、初めて日本に上陸した。今年3月、北野武が神戸港でタラ号を出迎えた。北野武は日本大使を務めている。北野は青年時代にフランス人海洋学者のジャック・イブ・クストーの冒険に夢中で、海洋生物学者に憧れた。総責任者ロマン・トゥルブレと船長のマルタン・エルトーが北野を船内に出迎えた。北野はアメリカズカップみたいに操縦することはないの?と質問。船内はシンプルな作りだった。船長が船長室を案内、ダイニングルームで船員らが出迎えた。乗組員は16人、メンバーを入れ替えつつ日本へ来た。料理人のドーさんはよく1人だけ来て食べたいという人がいるとし、北野は変な目的の男はいないかと質問。船長が柵もあるから大丈夫だと答えた。

北野武は「海ってやっぱりいいよね」とコメント。あらゆるものの創造するところは海で、教育として基本的な形でもう一回子供たちに教えないといけないと話した。

鹿児島県の喜界島はサンゴ礁が隆起して誕生した。百之台公園では10万年前に地上に現れたサンゴ礁を肉眼で見られる。家の垣根も集落の御神体もサンゴでできている。4月7日、タラ号は喜界島に到着。世界最大級のハマサンゴの一種などを調査した。島民との交流会も開かれ、子供たちは科学者の言葉に真剣に耳を傾けた。

2017年3月、 西島秀俊がタラ号船長のサミュエル・オードランと再会。サミュエルはタヒチまで船長をし、マルタンに船長が変わったと話した。ここから、また船長として航海するとした。サミュエルはタラ号の活動や地球温暖化について伝えたいと話した。

北野武と西島秀俊がタラ号について話した。北野は探査船が帆船であるのはかっこいいとし、北野は映画で海を使うのは生物の進化があり、人間がその海で拳銃を撃つパラドックスがあると話した。

2017年3月20日、タラ号は東京に到着。サム船長とコックのマリオン・ロテールと築地を訪れた。長旅の食材を補給、しかし魚には予算以上で手が出なかった。2人は波除神社で航海の安全を祈った。国連大学で記念のシンポジウムが開かれた。国連では持続可能な開発目標SDGsで海の豊かさを守るが挙げられている。筑波大学海洋生態学のシルバン・アゴスティーニ助教が登壇し、サンゴの白化について紹介。シルバンさんは日本は多様性が高いため、変わりやすい地域だとした。

タラ号は喜界島を後にして南下。沖縄県最北の硫黄鳥島へ向かった。島の南東部の海には、温暖化の進んだサンゴ礁の未来を暗示するポイントがある。火山由来のCO2で海洋酸性化が進み、骨格のあるサンゴは育たずソフトコーラルが広がっていた。シルバンは筑波大学下田臨海実験センターを拠点に海洋酸性化のサンゴへの影響を研究してきた。サンゴはpHのわずかな減少で骨格が作りにくくなる。式根島の調査では通常より500倍酸性化の進んだバブルポイントを見つけた。このエリアでは魚の姿は見当たらない。近くで見つかったホラガイは殻が溶けていた。2億5千万年前の温暖化では、生物種の95%が死滅した。海洋酸性化が大量絶滅の原因の一つといわれる。現在人類は当時を上回る量のCO2を毎年海に送り込んでいる。

海は目に見えないところで大きく変わり始めている。シルバンは日本の海の多様性が失われたら残念だと話した。タラ号では子供たちに海に関心を持ってもらう活動を続けている。横浜港で地元の小学生を招いて、サム船長が海の話をした。

硫黄鳥島の調査を終え、タラ号にアクシデントが発生。強風に煽られ、錨が岩礁に引っかかった。30分の格闘の後、無事に錨を上げることができた。

タラ号は沖縄の瀬底島沖へ。去年の夏、沖縄ではサンゴ礁の大規模な白化が起きた。メガエルニーニョが発生し、水温30℃以上の海域が広範囲に広がった。日本最大の石西礁湖では97%のサンゴが白化し、半数以上が死滅した。それから半年、瀬底島では死滅したサンゴと復活したサンゴが見られた。

4月16日、タラ号は最終目的地の北谷町に到着。一行はサンゴの養殖場に向かった。去年ここでサンゴの危機を救うかもしれない発見があった。高い海水温でも白化しないサンゴだ。ウスエダミドリイシというごく普通の種類だったが、4年かけて強い太陽光に適応させ、白化しないサンゴに育てた。これを海に移植すると、高い海水温に耐えられることが分かった。普通のサンゴと何が違うのか、白化しないメカニズムの研究が進んでいる。白化しないサンゴの体内にはバクテリアが特に多いことが分かったが、謎の多くは解明されていない。グレートバリアリーフのサンゴは2年連続で白化。地球の平均気温は産業革命前から1℃上昇している。サンゴ絶滅の危険性が高まる温度まで、あと0.5℃しかない。

西島秀俊は、日本でも2050~60年に近海のサンゴが絶滅するといわれていると伝えた。北野武は、未来の年表で地球破壊が始まったとされる時代の真っただ中に今の時代は入っているといい、未来のために考えることはいっぱいあるはずだと話した。

4月20日、タラ号が日本を離れる日。採取したサンプルは世界の研究所へ送り出された。タラ号は今後、アジアのコーラルトライアングルを調査。10万キロの旅を続ける。サム船長は日本で良い調査ができたと話した。科学者の希望を乗せた冒険は今も続いている。

キーワード
タラ号
ロリアン(フランス)
北極海
地球温暖化
プランクトン
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