欲望の資本主義〜ルールが変わる時〜 2016年5月28日放送回

放送日 2016年5月28日(土) 23:10~ 0:00
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
23:10~

世界4都市の経済のフロントランナーたちが紡ぐ、欲望を巡る物語。

オープニング映像。

第1章 資本主義の、現在 (バラエティ/情報)
23:12~

ジョセフ・スティグリッツを安田洋祐がインタビューした。ジョセフは、世界経済において問題なのは、世界の総需用が不足していることとして、原因に上げたのが「中国の減速」と「数々の問題を抱えているユーロ圏」だった。ただ、全体としては「不平等の増大」が原因だとして、貧困層は富裕層に富を吸い上げられ、富裕層は金を使わないことが成長にブレーキをかけているとした。

トーマス・セドラチェクを安田洋祐がインタビューした。トーマスは自分たちが生きている世界は「成長資本主義」だと思うとして、成長のことばかり気にしているのがおかしいなどと述べ、資本主義が必ず成長するというのは思い込みだなどと話した。そして、成長に反対なわけじゃなく、成長が前提にあることだなどと話した。

ジョセフは、低成長は避けられるとして、各国で考え方を変えれば成長は可能だとした。さらに、市場経済のあり方は政治が影響するとして、30年ほど前に不平等を生むようなルールの書き換えが行われ、市場経済の効率性が下がり、生産性の下落を招いた、金融市場は目先のことだけで機能不全に陥っているなどと述べた。そして、ルールを再び書き換え、反映を分かち合い、成長し、公平な分配を促すものでなければならない、実現可能だと思うなどと述べた。

トーマスは、元々共産主義だった国の人間として、民主主義国家での資本主義は何よりも自由のためのものだと信じていた、成長は良いかもしれないが、一番大事なものかと聞かれるとそうではない、なのにこの20年で、資本主義は成長が絶対必要条件だと思うようになってしまっているなどと述べた。

トーマスは、自由とはかつて「物からの自由」を意味していたが今は「消費する自由」を自由というなどと述べた。トーマスは、専門化した社会では自分のしていることがわからなくなる、フランスの哲学者は「分かっているけど止められない」と言ったが、私達の問題は、分かってさえもいないことだとした。

キーワード
ジョセフ・スティグリッツ
トーマス・セドラチェク
東京都
マトリックス
CUBE

第2章 成長は、至上命題? (バラエティ/情報)
23:22~

ジョセフは、経済について話す時、GDPは経済力を測るには環境汚染・資源乱用、富の分配や社会の持続性を考量していないため良い指標とはいえないとして、明らかなのは「物質主義的経済」で、天然資源を使い続けることは不可能だ、新たなイノベーションを生み出すことがこれからの成長だなどと述べた。さらに、その変化のためには政府の政策が必要だとして、テクノロジーやインフラにもっと投資をしないといけないと述べた。ジョセフは、経済を整え、新エネルギーに移行し、都市構造を変える、私たちには巨大なニーズがあるはずだと話した。

スコット・スタンフォードは、アプリで車を呼べる新しいビジネスモデルに投資した。スコットはテクノロジーは経済を活性化するか、雇用を奪うだけか、そういう心配をするのは僕達の仕事じゃないと話す。そして、僕たちは5億ドルを運用しているが、それは出資するパートナーの金で彼らは自らの資本を僕らの投資に委ねてくれている、僕らに収入があるのは投資がリターンを産んだ時だけだなどと述べた。安田が、ゴールドマン・サックスと今で戦略などの違いはあるかと聞くと、スコットは、すべての仕事は資本主義システムの中にある、どの会社も目的は「短期間でお金を稼ぐ」ことだが、今は、誰かの企業を手助けするだけでなく、自分たちで新しい会社を立ち上げるなどと述べた。

ジョセフは、多くの近代経済学者たちは利子率の役割・調整機能を強調しすぎた、重要なのは借り入れのための「信用」だ、低い利子率は政策の結果にすぎないなどと述べた。トーマスは経済学者・クルーグマンの主張「低い利子率で借金をすれば経済が好転して借金を返せるようになる」が同意できないとして真ん中の文を抜くと「低い利子率で借金をすれば借金を返せるようになる」になるとして。これは危険過ぎるなどと述べた。利子率についてジョセフは投資すれば上がるとするが、トーマスはコントロールできるものではないとしていた。

安田が、人々の成長への期待が膨らみ利子という概念が広まったことが、成長資本主義の起源なのかもしれないと話すと、トーマスは同意し、利子率とアルコールはエネルギーをタイムトラベルさせることが出来る点で似ているなどと述べ、お酒はエネルギーをくれるわけではなく次の日のエネルギーを移動させているだけだなどとした。そして、お金は4、50年を超えることが出来るため危機につながったりする、エネルギーが消えてしまうなどと話した。

キーワード
ジョセフ・スティグリッツ
スコット・スタンフォード
Uber
ゴールドマン・サックス
サンフランシスコ(アメリカ)
トーマス・セドラチェク
クルーグマン

第3章 魔術の誕生 (バラエティ/情報)
23:31~

トーマスは、古い西洋の書物を読み、歴史を振り返ると利子は「禁断の果実」だった、富をもたらす一方で、問題を引き起こしてきたなどと述べた。

14世紀イタリア・フィレンツェでメディチ家の始祖、ジョバンニ・メディチは商人に100フィオリーニを貸して、4000ペンスに両替させ、ロンドン支店で4000ペンスを返済させると、111フィオリーニを得ることになることに気づき、莫大な富を得た。

アダム・スミスは、「国富論」において、自らの利益を求めれば社会全体も富み栄えると、人々の欲望を肯定した。

アルヴィン・ロスは市場の最大の機能は、情報を集めることだとして、供給と需要が一致することで魔法のように価格が決まるとした。だが、情報を得て計画することは、多くの人に情報が拡散されるため難しいなどとした。安田が資本主義の終わりの兆しを語る人もいると話すと、それは早計だとして、資本はリターンを続けている、もしマイナス金利が続いても新しい形の金融取引が発展し、金融機関の資本はリターンを得られ続けるだろうなどと述べた。

キーワード
トーマス・セドラチェク
ジョバンニ・メディチ
フィレンツェ(イタリア)
アダム・スミス
アルヴィン・ロス
ジョセフ・スティグリッツ

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