クローズアップ現代+ 子どもの命が危ない?保育園が非常事態?

『クローズアップ現代+』(クローズアップげんだいプラス、英語: Today's Close-up)は、1993年からNHKで放送されているニュース・報道番組。放送開始時の番組名は『クローズアップ現代』。火曜日 - 木曜日の放送でNHK総合テレビジョンとNHKワールドTVおよびNHKワールド・プレミアム(2008年9月29日放送分からノンスクランブル放送)で放送されている。略称は『クロ現』。

出典:goo Wikipedia

放送日 2016年4月12日(火) 22:00~22:25
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
22:00~

先月11日、東京の保育園で1歳2か月の男児が亡くなった。やっと入れた保育園で3週間後のことだった。NHKの調査で保育園で死亡したり、重篤なけがを負った事故の数はこの1年で349件にのぼることがわかった。

子どもの命が危ない~保育園が非常事態~ (バラエティ/情報)
22:00~

「クローズアップ現代+ 」の番組宣伝。

待機児童問題の影で痛ましい事故が起きていた。1歳2か月の子供を保育園で亡くした女性は、やっと見つけた保育園に預け始めた矢先の事故だった。男児は昼寝中にうつ伏せに寝かされていた。都は事故を未然に防ぐ取り組みが不十分との見解を示した。

今、保育現場での事故が相次いでいる。遺族らの訴えをうけ、国は保育施設から報告された事故の詳細を昨年初めて公開した。死亡や重篤なけがを負った子供は1年で349件以上にのぼることが明らかになった。

保育園で子供を亡くした阿部さんは保育園の数ばかり強調され、安全・質が後回しにされていると考えている。娘の美月ちゃんは5年前、昼寝の後に亡くなった状態だった。死因は不詳の死とされた。阿部さん夫婦は保育士に聞き取りを行うと、うつ伏せの美月ちゃんに頭から布団を被せ寝かしつけたという。国の指針では突然死の危険性があるためうつ伏せに寝かせないよう指導している。しかしこの保育園では寝かしつけるため、よくうつ伏せにしていたという。

聞き取りを進めると、昼寝中の見守りが十分ではなかった実態も明らかになった。事故当日は28人の園児に対し、国の基準を満たす5人の保育士でみていた。昼寝中はきめ細かく顔色や呼吸の状態を観察することになっている。しかし保育士は事務作業などを行い、1時間に1回遠くから見ただけだった。保育士が美月ちゃんの異変に気付き救急隊が到着した時には死後硬直が始まっていた。

取材を進めると保育現場の過酷な実態が見えてきた。10年以上保育園の相談に乗ってきた脇貴志さんは、全国の事故やトラブルの原因を分析すると、園児の低年齢化と深刻な人材不足が影響していると指摘した。国に報告された死亡事故のデータでは8割が0歳と1歳に集中し事故の7割が睡眠中に起きている。乳児期の子供は発達に応じた健康管理やアレルギーへの配慮など対応が難しく専門性が求められる。実際には高度化に見合う人員が配置されず安全管理の知識を持った人材が育っていないことが事故のリスクを高めていると脇さんは見ている。

保育園で子供を亡くした阿部さんは保育現場の負担を減らす対策を取ってほしいと国・自治体に訴えている。

今、園児の低年齢化について猪熊氏は待機児童が多いことから0歳からが入りやすいということで、0歳の保育を希望する方が増えているという。低年齢保育は手がかかり命にかかわるため、専門的な技術と人員が必要だと話した。

食物アレルギーに関する事故のデータで誤食・誤配の事故が3割の施設であり、アレルギー症状を起こしたケースは11%にのぼるという。尾木氏は保育は教育機関という位置づけをする必要があると話した。

国が定める保育士の配置基準は0歳児3人に1人、1から2歳で6人に1人、3歳で20人に1人の割合だという。自治体によっては配置基準を加えているところもあり、認可外の施設では配置基準が守れないところもあり、保育士さんを全員入れられないところもあるという。

さいたま市のある認可保育園では職員の給与を削るなどし新たな保育士を雇用することにした。朝7時半から夜7時半までの12時間子供を預かっていて、年々長時間預かる子供が増え、人手が足りない早朝・夜間はパートの保育士を増員している。昼寝の時間帯は保育士が交代で付き添い細かく見守ることにした。

増員し生み出した時間では定期的な研修に力を入れている。取材日は年齢ごとのクラス担任が子供が見せるサインをどう捉えるか話し合った。ベテランが若手保育士に経験を伝え育成している。課題は人件費で、給与は国が出す補助金で賄われ、独自に増やした分は国からの手当はないく、給与を削るしかなかった。

尾木氏は保育士や園に犠牲を強いるべきでないとし、小学校の先生の61%しか給与がないのは異様だと話した。猪熊氏は国の最低基準では安全は守りにくく、補償できる制度にしていく必要があると話した。またネットでの「子供を人質にとられてるようなものだから意見は言えない」を紹介し、猪熊氏は一緒に育てる仲間の感覚がないとダメだと話した。尾木氏は父母の会を持つなど共同でやっていたとし、人質にとられてる感覚はなかったと話した。猪熊氏は保育は子守ではなく教育で、そこの仕組みを変えていく必要があるとした。尾木氏は財政を投資し、教育・保育は未来への投資だとの意識を持ってほしいと話した。

キーワード
待機児童問題
東京都
さいたま市(埼玉)

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