クローズアップ現代+ 「武田ルポ熊本地震3年現役世代で驚きデータ▽車中泊の人が」

『クローズアップ現代+』(クローズアップげんだいプラス、英語: Today's Close-up)は、1993年からNHKで放送されているニュース・報道番組。放送開始時の番組名は『クローズアップ現代』。火曜日 - 木曜日の放送でNHK総合テレビジョンとNHKワールドTVおよびNHKワールド・プレミアム(2008年9月29日放送分からノンスクランブル放送)で放送されている。略称は『クロ現』。

出典:goo Wikipedia

放送日 2019年4月11日(木) 22:00~22:30
放送局 NHK総合

番組概要

“見えない”被災者からの訴え ~武田ルポ 熊本地震3年~ (ニュース)
22:00~

熊本地震からの復興である盲点が見つかった。きっかけは被災した人たちが、どこでどのように暮らしてきたのかを示す「ビッグデータ」で、50代60代の生活が悪化している事がわかった。

平成28年4月、2度に渡って震度7の地震が発生して熊本県益城町は住宅の6割が全半壊していた。地震直後、車中泊の人が増えたので1558世帯のデータを独自入手し、専門家とともに分析した。益城町で最初のプレハブ仮設が完成したのが2016年6月14日で、それまでに712世帯が別の形で避難していた。

熊本市内にある避難先のみなし仮設を武田アナは訪ねた。災害に後に建てられるプレハブ仮設と違い、元々ある住宅を自分で探して避難するみなし仮設は、熊本県が6万円まで負担してくれる。プレハブよりも住環境は良く、避難者の7割以上がみなし仮設を利用している。

ビッグデータをさらに分析すると、生活が悪化した世帯は17%にのぼり、働き盛りの50代60代の生活環境が悪化していた。そのうちの1人、中野さんは地震直後に車中泊をしてから、熊本市のプレハブに住むようになったが体調を壊していた。その原因は母のキミ子さんが引きこもりがちになったことで、ボランティアなどの支援はほとんどないという。一方。プレハブでは見守り制度が充実しているという。みなし仮設に避難した人は全体の75%だが、そのうちの9割以上が個別避難だった。

国はみなし仮設の活用を考えており、首都直下地震で最大87万戸、南海トラフ巨大地震で最大121万戸必要になると想定している。熊本だけの問題ではなく、今からみなし仮設の検討をするべきだと専門家は指摘する。

黒木さんが入居したみなし仮設は、益城町から12kmほど離れた大津町にある。黒木さんの娘は中学校に通い始めたばかりだったので、環境を考えて黒木さんは元の益城町にある学校に車で送り迎えをしている。黒木さんは収入が半分以下となり、長女は母を助けるためにアルバイトをするようになったが、体調が悪くなったという。

武田アナは駆け出しの頃、熊本県南阿蘇村でお世話になり、特にお世話になった農家の木之内さんのもとを訪ねた。南阿蘇村では阿蘇大橋が崩落するなど土砂崩れが酷い状態で、イチゴ農園は再開の目処が立たないという。その後、武田アナはくまモンから熊本市に向けて「みんな笑顔になってほしかモン」というメッセージをもらった。

みなし仮設に入居し、各地に散らばった人々を支える仕組みが法律から抜け落ちていた事がわかった。益城町から委托を受け、みなし仮設に暮らす人々を支援する団体は、1558世帯を1軒ずつ訪問し、生活状況を聞いて支援にあたってきた。しかし、1つの団体で半年に1回ほど訪問できない世帯もあった。仮設住宅の付与のみ記載されている災害救助法をもとに団体は動き、熊本県は市町村に被災の規模に合わせた支援団体の設置を要請した。しかし、被災者が別の自治体に移った場合、どこがサポートするか規定がなかった。その結果、益城町から避難した人が暮らす自治体のうち、9つの自治体で支援団体がなかった。また人手も足りなく、益城町の支援を望む声もあったので、益城町の支援団体が各地の被災者を支援することになったという。支援団体は、みなし仮設を退去した後のサポートも課題となっている。一旦、みなし仮設を出ると「復興を遂げた」と見られるので、支援団体との関係も打ち切られる。

必要な人に支援が行き届いているか、熊本県の職員にたずねると「どこの地域にいるかわからなかったので、どいう支援をすればいいのか分からなかった事実はある。社会福祉協議会のほうで言って見守ってできるので、今思えばもっとできることがあったと思う。少し前まで住まいの再建で終わりと思っていたが、切れ目のない支援をしていきたい」などと述べていた。さらに内閣府にもみなし仮設について聞くと「熊本地震などの教訓をふまえ、今の制度の中でみなし仮設の活用促進について改善や工夫を図っている」という回答が得られた。

経営していたレストランが全壊した増田さんは、地震があった年の冬に営業再開するめどが立たない不安を夫婦で打ち明けていた。それから2年たった今、移動式のキッチンカーで営業していた。ここでの営業を軌道に乗せて、再び南阿蘇村で営業することが夫婦の目標だという。

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熊本県庁
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エンディング (その他)
22:29~

クローズアップ現代+の次回予告。

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