クローズアップ現代+ 「注目のちょこっと電流 理想の肉体と頭脳になる!?」

『クローズアップ現代+』(クローズアップげんだいプラス、英語: Today's Close-up)は、1993年からNHKで放送されているニュース・報道番組。放送開始時の番組名は『クローズアップ現代』。火曜日 - 木曜日の放送でNHK総合テレビジョンとNHKワールドTVおよびNHKワールド・プレミアム(2008年9月29日放送分からノンスクランブル放送)で放送されている。略称は『クロ現』。

出典:goo Wikipedia

放送日 2019年3月13日(水) 22:00~22:25
放送局 NHK総合

番組概要

注目のちょこっと電流 理想の肉体と頭脳になる!? (バラエティ/情報)
22:00~

最近、かすかな電流をちょっと体に流すと驚くべき効果があることがわかった。みんなで筋肉体操でおなじみの小林航太さんが付けているのは脳に弱い電流を流す装置。一般の方も手軽に使えて体のケアに効果が期待できる新技術が登場している。

桐生祥秀選手の体を支えてきたトレーナーの後藤勤さん。桐生祥秀選手の体のコンディションを整えるのに欠かせない方法は「マイクロカレント」。マイクロカレントは体に殆ど感じない微弱な電流を使う方法。後藤勤さんは微弱な電流を流すようになり桐生選手の疲労回復やケガの治りが早くなったと感じている。トップアスリートのケアには欠かせないものになっているという。アメリカンフットボール日本代表のチームドクターを務める藤谷博人さん。藤谷さんもマイクロカレントを使うことによって選手のケガの回復が早くなったことに驚いている。藤谷さんは筋肉にダメージを負ったマウスの足に電流を流し回復の過程を調べた。その結果、筋肉の修復を促進する筋衛星細胞が電流を流さなかったときに比べ2倍近くも増加した。

東京マラソン2019のイベント会場ではマイクロカレントを紹介するブースがあり、人だかりができていた。お目当ては発売されたばかりの装置でマイクロカレントが搭載されているという。1回30分程装着し繰り返し使っていくと効果が期待できるという。

マイクロカレントの効果について医療に詳しい大野智さんは「効くか聞かないかは最終的には臨床試験をしないといけない。現時点では小規模の臨床試験だったり、症例報告といった研究結果がほとんどの状況。トップアスリートでは実際体感できた方がいるけど、一般の方が使ったらどのような結果が得られるのか、まあだ情報は不十分とご理解いただけたら」などと話した。ウィスコンシン大学が開発しているという電気絆創膏を紹介した。指などにはると動かした際にすこし発電するという。動物実験ではケガの治りが4倍早く治ったという。アメリカでは痛みに対する医薬品の乱用が社会問題化しているので薬に代わるもう一つの手段として開発が進められているとう。

パワーリフティングのエミリー・フーさんは3年前125kgを持ちあげ世界記録を樹立した。エミリーさんが今トレーニングで手放せないのが電気刺激装置。頭に接する側から電気が流れる仕組みになっている。脳に電気刺激を与えることでトレーニング効果が高まるという。2年前にこの装置を導入、すると何年も伸び悩んでいたスクワット記録が30kgも向上したという。エミリーさんは「限界は132kgだったが電気刺激で163kgまで上がりました」などと話した。装置を開発したチャオさんは「脳の運動野を電気刺激の標的にした」などと話した。20分間の電気刺激のあと装置を外しても1時間、脳は活性化したままだという。そのためハードな練習をより長く続けられることができる。スキージャンプの選手がこの装置を使い3週間トレーニングした結果、ジャンプの力強さが30%ほど上昇したという。

中京大学のスポーツ脳科学専門の荒牧勇教授は電気刺激の効果を調べてみた。その結果電気がない場合はジャンプを繰り返すことによって記録が低下したが、電気刺激を行うと記録の低下を食い止められる事が分かった。しかし記録の向上は認められなかった。

脳への電気刺激はtDCS・経頭蓋直流電気刺激といい、元々は脳卒中で脳がうまく働かなくなった患者のために研究されてきたもの。紹介した装置は日本ではまだ医療機器として認められてない。しかしtDCSは3ミリアンペアで30分以内の利用であれば問題ないとしている。電気刺激について石井さんは「人間ドラマをかくノンフィクション作家としてはなしです。おもしろくないです」などと話した。科学雑誌のネイチャーは脳への電気刺激はブレインドーピングではないかと指摘している。大野智さんは「もともと人間が備えている安全装置のようなものを外してしまっている可能性も否定はできない」などと話した。

大学進学を目指す山田さん、1年前に会社を退職し受験勉強に専念し散る。苦手な数学の成績をあげたいと脳への電気刺激装置を使い始めた。微弱な電気で刺激するのはストレスを抑制する働きを持つDLPFC・背外側前頭前野という場所。装置を使い始めて3ヶ月、数学の成績にまだ変化はないが勉強に前向きに取り組めるようになったという。

オックスフォード大学の研究では数学が得意だった人は逆に成績が下がってしまったという結果も出ているという。大野智さんは「脳科学はまだわからない事がたくさんある領域になってる。同じような研究を行っても、次は違う結果がでるかもしれないといったあやうい状況」などと話した。インターネット上では身近な材料で電気刺激機器を自作してしまう人たちがいる。間違えて強い電流が流れて感電ややけどの事故も報告されている。

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