クローズアップ現代+ “バブル”再来?それとも…どうなる世界同時株高

『クローズアップ現代+』(クローズアップげんだいプラス、英語: Today's Close-up)は、1993年からNHKで放送されているニュース・報道番組。放送開始時の番組名は『クローズアップ現代』。火曜日 - 木曜日の放送でNHK総合テレビジョンとNHKワールドTVおよびNHKワールド・プレミアム(2008年9月29日放送分からノンスクランブル放送)で放送されている。略称は『クロ現』。

出典:goo Wikipedia

放送日 2018年1月15日(月) 22:00~22:25
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
22:00~

26年ぶりの株高に湧く日本経済。NY市場でも連日史上最高値を更新するなど世界的な景気拡大への期待が高まっている。こうした状況は「投資するにはちょうどいい」として“適温経済”と呼ばれている。今後の行方を世界の大物たちが読み解く。

キーワード
ジム・ロジャーズさん
株高
適温経済

クローズアップ現代+ (バラエティ/情報)
22:01~

現在世界同時株高で、こうした状態を“適温経済”と呼ぶ。適温経済とは景気は上向いているが物価はあまり上がらない状態で、背景には、世界的な金融緩和や好調な企業業績があり、景気が加熱するでも冷え込むでもない状態だという。世界同時株高の震源地はアメリカ。先月マイアミで開かれた現代アートの展示会では投資家たちが集まり庶民感覚では考えられない価格で作品が取引されている。投資熱が高まる背景にあるのは中央銀行が進めてきた金融緩和。その結果投資対象の価格が高騰している。さらにトランプ政権の法人税の引き下げでアメリカの株価は史上空前の伸びを示した。

その影響は日本にも及び、日経平均株価は1年間で3650円値上がりした。日本株に2400億円を投じている英・ロンドンのヘッジファンドは、企業収益も好調で需要も好調、今年もポジティブなリターンが期待できると話す。海外の投資家が今後も日本株が上がるとみるのは、日銀が世界に例のない金融緩和政策を行っているから。日銀は金融緩和策の一環として多くの上場企業の株式を組み合わせた「ETF」という投資信託を買い進めていてその岳は去年15兆円を突破した。ジョナサン・ドブソンは、バブルだった1989年を超えて4万円台にのってほしいと話した。

スタジオ解説。熊谷亮丸さんは、日本経済は海外経済の拡大に伴い輸出が伸びていく、もう一つ、日銀は2%物価が上昇するまで大胆な金融緩和を続けるため景気を下支えする、また、安倍政権が経済界に3%の賃上げを要請していて国民の懐具合も良くなる、それらを考慮して株価は2万7000円程度まで上がると考えていると話した。中空麻奈は年前半は熊谷が言うようなことがあるため強いが、年後半は中央銀行のスタンスが変わってくる可能性がある、また息切れの可能性もあるため不透明感が出るのでは、過剰にドル高になると反動が出ることも考えなければいけないなどと述べた。さらに、日銀の大胆買い入れについて、誰が買っても株価は上がる、上がることは良いことだが日銀が株を買い続けるのは禁じ手の一つでもある、ずっとやり続けることには問題があると思うなどと話した。

日銀が行った生活意識に関する調査で景気が1年前に比べて良くなったと答えた人は増え、悪くなったと答える人は減り景気の受け止めは改善された。一方暮らし向きについてはゆとりがなくなってきたと答えた人が増え、多くの人が景気回復を実感できていない現状がうかがえる。

熊谷亮丸は今の経済は起業の取り分が増えて個人の取り分は増えないという状況にある、ただ、起業の取り分が増えることで収益が上がり株高が続く、個人の取り分は増えないが物価が上がらないため景気の加熱が回避されるなどと述べた。中空麻奈は、個人間でも好景気実感の差が出来ていると思う、分配政策を実行していくことが必要になるだろうなどと述べた。

好景気から一気に金融危機に見舞われたリーマンショックで当時引き金を引いたサブプライムローンは、低所得者層向けの融資でこれを組み合わせた金融商品はリスクのある分、利率が高く投資家の間で人気を集め大量に出回っていた。ところが住宅ローンを返済できない人が相次ぎ、金融商品が焦げ付き一気に金融危機に陥った。

ニューヨークのヘッジファンド・ジェームス・ダイナンさんは、いま警戒しているのは自動車ローン、バブルにつながりかねない弱点を抱えているという。自動車向けサブプライムローンは新車の販売台数を伸ばしてきたがローンを返せなくなる人が急増している。ダイナンさんは自動車ローンサブプライムローンの状況は日に日に悪化していて何が引き金になるかわからない、リーマンショックの時を思い出すという。ロンドンのヘッジファンド・シャノン・マコナキーさんは、日本の株式市場は重大なリスクに直面している、特に問題なのは金融機関だと日銀のマイナス金利政策を指摘した。特に地方の金融機関に致命的な影響を与えかねないという。世界の総債務総額は約1京8000兆円という天文学的数字にのぼっている。世界的投資家のジム・ロジャーズさんは、リーマンショックの原因は借金の膨張、しかし今あの時の負債額を遥かに超えている、次に問題が起きる時は想像を絶する事態になるだろうと話した。

スタジオトーク。熊谷亮丸は、とりわけ心配なのは中国、中国では個人と起業の借金を足すと国内総生産の2倍以上に積み上がっている、これは日本のバブル崩壊直前と同じくらいの水準だという。しかし、中国は社会主義のためまだカンフル剤で問題を解決することが出来るためすぐにはバブルは弾けないだろうとした。中空麻奈は、投機マネーの動きが気になる、見えないお金の動きはわからないためリスクとしては気にしていると話した。ジム・ロジャーズさんは今年の秋にもアメリカ景気減速の可能性があると指摘したことについて熊谷は、今年いっぱいは景気拡大が続くが高値警戒感も出ている、中東情勢の混乱で原油価格が急騰し株が崩れるようなリスクを警戒する必要があるなどと述べた。

中空麻奈は、リスクを回避するには金融ニュースに敏感になっておく、もう一つは日本全体として稼ぐ力をつける必要がある、経済成長をしっかりしたものにした結果すべての人に富が回ってくる仕組みができるのではないかなどと述べた。熊谷亮丸は、短期の景気回復に甘んじるのではなく、景気のいい今こそ中長期の成長基盤を整えることが必要だとした。

キーワード
適温経済
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マイナス金利
シンガポール
マイナス金利政策
シャドーバンキング

エンディング (その他)
22:24~

武田真一のエンディングトーク。

「クローズアップ現代+」今週のラインナップ予定を伝えるテロップ。

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