クローズアップ現代+ 「若者もシニアも破産急増!?銀行カードローン」

『クローズアップ現代+』(クローズアップげんだいプラス、英語: Today's Close-up)は、1993年からNHKで放送されているニュース・報道番組。放送開始時の番組名は『クローズアップ現代』。火曜日 - 木曜日の放送でNHK総合テレビジョンとNHKワールドTVおよびNHKワールド・プレミアム(2008年9月29日放送分からノンスクランブル放送)で放送されている。略称は『クロ現』。

出典:goo Wikipedia

放送日 2017年4月12日(水) 22:00~22:25
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
22:00~

今回は銀行カードローンのリスクについて紹介する。銀行カードローンの貸出残高はここ5年で5兆円以上に達している。しかし借入額が膨れ上がり、返済に苦しむ人も増えている。

キーワード
銀行カードローン

シニアも若者も破産急増!? 銀行カードローン (バラエティ/情報)
22:01~

地方都市に暮らす50代のシングルマザーを取材。女性は銀行カードローンで多重債務に陥り、昨年自己破産。4社から合計250万円を借りていたが、年収は200万円。7年前に離婚をきっかけに借入を開始したが、返済の半分以上が利息の支払いを占め返済はなかなか終わらなかったという。その後、息子の高校進学などでさらに借入をし、昨年に自己破産を申請。ジャパンネット銀行の調査によると、銀行カードローンの利用目的は娯楽生活費に加え、医療費や教育費に使われている。日本弁護士連合会の調査での宇都宮健児代表幹事は多重債務や返済困難が増えていると指摘した。

元消費者金融社員の男性を取材。男性によると、過剰融資の背景には消費者金融の存在があるという。銀行カードローンビジネスは多くの場合、消費者金融とタックを組んでいる。消費者金融が審査を請け負っているが、もし利用者が返済不能となった場合、銀行の損失額を全額保証する。そのため銀行はリスクなく貸し出せる仕組みとなっており、消費者金融も銀行から多額の手数料を受け取れるため一部の利用者が返済不能となっても儲けは維持できるという。

銀行カードローンの問題について解説。今から10年以上前、「サラ金3K」が社会問題化し、2006年に貸金業法改正、2010年に総量規制が導入された。その後、消費者金融の貸出は減る一方で銀行カードローンの貸出は増加した。2016年には13年ぶりに自己破産が増加。宇都宮健児氏は「2006年当時はこの事態を全く予測できなかったが、これは多重債務者が増えている証であり、カードローンの過剰融資が大きな原因。日弁連は銀行の審査体制の確立、銀行にも総量規制をかけるべきとしている」と話した。

経済ジャーナリストの荻原博子さんを取材。荻原さんは銀行カードローンを利用する際は金利の高さを理解しておくべきとし、3%で借りられるケースは多額の借入をする場合などであり、多くの場合は10~15%だと話した。また、リボルビング方式による返済に警鐘を鳴らし、その仕組を説明した。

元銀行員の男性を取材。地元企業に融資し、地域企業を発展させたいと考えていたが、銀行内で奨励されたのはカードローンなど個人向け融資だったという。男性はお金に困っていそうな人に電話営業をかけ、一方で企業融資の審査は通らなかったという。保証会社で銀行カードローンの審査業務をしていた女性は、複数の銀行が「一人でも多く審査を通してほしい」と要求してきたという。

多くの銀行がカードローンを収益の柱としている。消費者ローンが収益に占める割合を試算したところ、某大手銀行では50%となっていた。背景にはマイナス金利に象徴される超低金利政策。明治大学・飯田泰之さんは「リスクテイクと審査能力が金融業の利益の源泉のはずだが、現在の銀行カードローンは事実上看板貸しに近いような業態も少なくない」と指摘。

全国銀行協会は先月、会員の各銀行に対策を要請。金融庁は取材に対し「全銀協の取り組みを見守りたい。現段階で銀行に総量規制などを導入することは考えていない」と話した。宇都宮氏はこうした銀行の対応は非常に甘いと指摘し、飯田氏はカードローンは競争が激しくなるにつれて理財は減っていき永続するものではないと指摘。また、地方銀行は地域ビジネスを育てる能力に早めに取り掛かるべきとした。宇都宮氏は生活福祉資金貸付制度を紹介し、返済が難しい場合は弁護士会などに早めに相談すべきとアドバイスした。

キーワード
自己破産
銀行カードローン
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