クローズアップ現代+ “幸福”を探して 人類250万年の旅〜世界的ベストセラ〜

『クローズアップ現代+』(クローズアップげんだいプラス、英語: Today's Close-up)は、1993年からNHKで放送されているニュース・報道番組。放送開始時の番組名は『クローズアップ現代』。火曜日 - 木曜日の放送でNHK総合テレビジョンとNHKワールドTVおよびNHKワールド・プレミアム(2008年9月29日放送分からノンスクランブル放送)で放送されている。略称は『クロ現』。

出典:goo Wikipedia

放送日 2017年1月4日(水) 22:00~22:25
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
22:00~

オバマ大統領が未来を生きるヒントが詰まっていると語るのが「サピエンス全史」で、人類250万年の歴史が斬新な視点から描かれている。ノーベル経済学賞を受賞した学者のみならず、ビル・ゲイツ、ザッカーバーグらも賞賛を惜しまない。今回、池上彰が大事なポイントについて著者のユヴァル・ノア・ハラリに直撃する。

イギリスのEU離脱、トランプ次期大統領の登場、マイナス金利や人工知能など2017年は大きな歴史の分水嶺となるのかもしれない。そうした混迷の時代を生き抜くヒントが詰まっているのがユヴァル・ノア・ハラリが上肢した「サピエンス全史」で、人類250万年の歴史を斬新な切り口で解釈している。作者が殊に重要と考えているのがフィクションを信じる力だという。

キーワード
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池上彰
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トランプ次期大統領
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マイナス金利
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“幸福”を探して 人類250万年の旅 ~リーダーたちも注目! 世界的ベストセラ~ (バラエティ/情報)
22:03~

会社やお金は人々が実在すると信じているからこそ成り立つもので、フィクションを信じる力こそが人類が繁栄した鍵だという。約7万年前、ネアンデルタール人は目に見えるものしか言葉にして伝達できなかった一方、ホモ・サピエンスは神のようなフィクションを創造し、見知らぬ他人に伝えることができたという。その結果、団結力が生まれ、地球上の覇者となった。これを認知革命という。海部陽介はフィクションを信じる力によって人類が発展した力の証拠として、ラスコー洞窟の壁画を挙げ、物語を生む能力があったことが窺えるとかたった。

「サピエンス全史」で作者は文明の発展が人生を幸せにするとは限らないと指摘し、農業革命によって食料の安定的な確保、人口増加が達成されたものの、農耕民1人1人の働く時間は増加し、貧富の差まで生み出した“詐欺”と記している。さらに、見方によっては小麦に人間が家畜化されたともしていて、堀江貴文は「満員電車で乗っている人たちも農耕社会の名残だが、何千年も続いた社会規範をなかなか捨てることができない。サピエンスとは矛盾を孕んだ生き物で、矛盾を受け入れる柔軟性がサピエンスのサピエンスたるところ」とコメント。

池上彰は人類史の視座から人類は幸せかどうか問題提起した「サピエンス全史」に斬新さを感じたといい、著者のユヴァル・ノア・ハラリは「幸せかどうかを考えることは最も重要」とコメント。同氏によると従来の歴史書は国家や権力に重きを置いていたが、幸せを軽視すると国家や権力の発展は皆の幸せに繋がらないということを忘れてしまうという。

「サピエンス全史」では人類が会社や法律、お金といったフィクションを信じることで発展してきたこと、1人1人の幸せから歴史を俯瞰している。過労死、貧困といった問題を念頭に置き、著作を紐解くと得心がいく点があるという。

産業革命を経て、人類は飛躍的に発展してきた。だが、その資本主義経済が世界各国で限界に達し、「サピエンス全史」では著者は人類とグローバル経済は発展し続けるだろうが、多くの人々が飢えと貧困に喘ぎながら生きていくことになるかもしれないと記されている。ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンは資本主義によって、世界は分断され、格差が拡大するだろうと著作の指摘に首肯する。また、政治学者のイアン・ブレマーは世界経済の資本主義が停滞する中、アメリカ中心の資本主義は限界に来ていて、新たなフィクションが求められていると提言している。

池上彰は世界情勢を鑑みるに資本主義は限界に達しているのか?と疑問を呈すと、ユヴァル・ノア・ハラリは「資本主義は近代で最もうまくいった考え方で宗教と言える。でも、大規模な経済破綻や政治的な問題も起きている。唯一の解決策は全く新しいイノベーションを起こすこと」とコメント。

実業家の松本大は「人口減少、低成長、格差の拡大に対応し、人類共同で持てるフィクションを考える時期に来ている」と語った。

「サピエンス全史」は人類の未来を展望している。世界では人工知能や遺伝子操作を志向する科学技術の進歩が著しい中、ホモ・サピエンスはどこへ向かうのか。

映画「ターミネーター」といったSF映画では人類がコンピューター、ロボットや支配される未来が描かれている。「サピエンス全史」では科学の進歩で人間の姿が変わるとも指摘していて、さらに著者のユヴァル・ノア・ハラリは「今後1,2世紀のうちに人類は姿を消すだろう。バイオテクノロジー、人工知能で人間の体や脳、心のあり方が変わるという意味だ」と語る。山海嘉之は「人間が作り出した技術でありながら、人間自身がその技術によって追い詰められていく、そんなことにもなりかねない」とコメント。我々はどのような社会を作りたいのか、そのために必要な科学技術は何か、未来を想像する力が求められているという。その上でハラリは「科学と政治はもっと協力しあわなければならない」と提言した。

人工知能の進化によって変化する将来の人間について、「サピエンス全史」では超ホモ・サピエンスと呼称している。人類は自らが生み出した科学に呑み込まれるのか、上手くコントロールできるのか?。「サピエンス全史」の著者は未来を切り開く鍵は欲望をコントロールできるかどうかと問うている。

キーワード
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資本主義
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トランプ次期大統領
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