クローズアップ現代+ 変容するテロリスト像〜追跡・ISリクルート網〜

『クローズアップ現代+』(クローズアップげんだいプラス、英語: Today's Close-up)は、1993年からNHKで放送されているニュース・報道番組。放送開始時の番組名は『クローズアップ現代』。火曜日 - 木曜日の放送でNHK総合テレビジョンとNHKワールドTVおよびNHKワールド・プレミアム(2008年9月29日放送分からノンスクランブル放送)で放送されている。略称は『クロ現』。

出典:goo Wikipedia

放送日 2016年11月14日(月) 22:00~22:25
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
22:00~

イラクやシリアの拠点を包囲され追いつめられたかに見えるIS、しかし中東以外の地域で脅威が深刻化している。ISは遠隔地からテロを扇動し、新たなネット技術で会ったことのない若者らを洗脳している。知られざるISリクルート網を追跡。

キーワード
IS
モスル(イラク)
ベルギー
バングラデシュ

変容するテロリスト像~追跡・ISリクルート網~ (ニュース)
22:01~

パリ同時多発テロから1年、この事件を機に世界中に拡散。ISといえば、イスラム過激思想に染まった社会から阻害された若い男性がテロリスト像だったが、今では女性や未成年がテロを起こそうとする事件が増えている。

9月にフランス・パリのノートルダム大聖堂で、テロ未遂事件があった。5人の犯行グループはこのそばでガスボンベを爆発させようとして失敗、警察官をナイフで襲い拘束された。これは女性を中心とした組織だった。中には、フランスで生まれ、かつてはキリスト教徒だった者もいた。フランス警察幹部はISはリクルートネットワークをどんどん広げていると話した。

去年、フランスからシリアに渡り、IS戦闘員となった男はアルジェリア系フランス人だった。男はシリアからインターネットでテロを指示していたとみられる。男はメッセージアプリ・テレグラムを利用した。送ったメッセージが一定時間で自動的に消えるように設定できる、機密性の高いものだった。メッセージを暗号化することもできる。警察幹部はテレグラムの内容解読には膨大な時間が必要で、そのため気づかれずに洗脳できると話した。ノートルダム大聖堂でのテロ未遂事件に関与した23歳の女はキリスト教徒の家庭に育った。当時、両親が離婚し、新しい父との折り合いが悪く、自傷行為を繰り返していた。男はテレグラムで「どうせ自殺するなら、警官を襲ってから撃たれろ」というメッセージを送り続けていた。女は急速にイスラム過激思想に傾倒した。テロ容疑で拘束された。女の弁護士は「自殺したいという願望を持っていたので、ISがそそのかした」と話した。

バングラデシュはテロが相次いでいるが、かつては貧しい若者が過激派に加わるケースが多いと思われたが、変化を見せている。バングラデシュ・ダッカのテロでは、日本人を含む20人が犠牲になった。犯行グループの5人中3人は比較的裕福な家庭に育った若者だった。バングラデシュでは、近年若者の行方不明者が増えている。警察は100人近くの若者がイスラム過激派に加わっているとみている。ダッカの事件の後、その失踪者の1人がIS宣伝映像に出ていた。

バングラデシュ・ダッカのテロでは容疑者は比較的裕福な家庭に育った若者だった。容疑者の1人は政府高官を父に持ち、経済的に恵まれて育った。大学時代にはテレビの歌番組に出演した。IS傾倒しがちな貧困層ではなく、宗教に興味もないエリート青年だった。歌番組のプロデューサーは「心の優しい、いいやつだったが、友人から動画に男が出ていると連絡がきた」と証言。4年前、容疑者は大手通信会社に勤務。友人によると、容疑者は恋人と破局し、自暴自棄になって、引きこもりがちになったとしている。過激派のパンフレットには、テロを行い殉教すれば天国に行けるとしている。過激派に勧誘された若者はクラスの1人がリクルーターだったとし、「イスラムの正しい道を進め」と繰り返し言われ、そう思えてきたと話した。

スタジオトークで、日本エネルギー経済研究所研究理事は「テロリストには過去にも簡単になれた、ISが居場所や死に場所を作っている」とした。ISはインターネットでの大規模プロパガンダと反応した若者に個別アプローチをしていると解説。防衛大学校教授はテロリズムの歴史で新しいケースではなく、珍しいものではないと指摘。最近の手法について、テロの手口が劣化し、粗暴になっていると指摘。イスラム法の枠組みでは、女性を殺していけない、無実の人を殺してはいけないというものがあるが、ISは無差別化していると指摘。テロリストの監視対象は1万1000人がいるので、当局は人手不足になっていると話した。

去年11月、パリ同時テロが発生。課題として残ったのは国家間のテロ情報の連携。容疑者はベルギーで監視対象となっていたが、フランスには情報がなかったため、犯行が防げなかった。ISはネットで遠隔でテロを行う。オランダ・ハーグのユーロポールはテロ対策センターを設置、EU内やアメリカと連携し対策を行っている。センター長は「同時テロまでは2国間の情報交換だけだったが、足りなかった、対抗するにはEU全体で共有するしかない」と話した。ユーロポールでは、テロ容疑者と通信内容などのデータベースを整備、テロの可能性示唆のメッセージにはただちに情報を共有。情報収集の仕方や情報源は各国の捜査機関が機密としていることもある。どこまで共有できるかが問われている。

スタジオトークで、防衛大学校教授は「EUの中で情報共有するべきだと言われてきたが、膨大な情報の中でハッキリしたテロ情報はほとんどないので分析して共有するのはオーバーワークである」と指摘。日本エネルギー経済研究所研究理事は「データは膨大だが、テロ未遂があったが、それはインターネットの書き込みからだった」とした。

スタジオトークで、日本エネルギー経済研究所研究理事は「シリアからISが駆逐されたら、それぞれの戦闘員が各国に戻るリスクがある」とした。防衛大学校教授は「気づくのは周りの人からなので、若者に地道にやりがいを与えることが必要」と指摘。

キーワード
IS
パリ同時多発テロ
パリ(フランス)
ノートルダム大聖堂
テロ
テレグラム
ダッカ・レストラン襲撃人質テロ事件
ダッカ(バングラデシュ)
日本エネルギー経済研究所
防衛大学校
ハーグ(オランダ)
ユーロポール
パリ同時テロ

スポット

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