クローズアップ現代+ ▽“格差”“不安”声を上げる若者たち〜世界・日本でいま何が

『クローズアップ現代+』(クローズアップげんだいプラス、英語: Today's Close-up)は、1993年からNHKで放送されているニュース・報道番組。放送開始時の番組名は『クローズアップ現代』。火曜日 - 木曜日の放送でNHK総合テレビジョンとNHKワールドTVおよびNHKワールド・プレミアム(2008年9月29日放送分からノンスクランブル放送)で放送されている。略称は『クロ現』。

出典:goo Wikipedia

放送日 2016年11月10日(木) 22:00~22:25
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
22:00~

米大統領選の予備選挙では既存の価値観に疑問を投げかける若者の行動が注目となった。今世界各地で若者が声をあげ影響力を持ち始めている。日本ではSEALDsが現れた。8月に解散し、メンバーはそれぞれの道を歩み始めた。

キーワード
アメリカ
台湾
スペイン
SEALDs

声を上げる若者たち~”格差””不安”…いま世界で何が~ (バラエティ/情報)
22:02~

米大統領選でCNNの出口調査では29歳以下の世代ではクリントン氏に投票した人は55%とトランプ氏を引き離す結果となった。ミレニアル世代と呼ばれ、予備選挙でサンダース旋風を巻き起こした若者らである。世界各地でデモや選挙で疑問の声をあげている世代だが共通するのは、格差や将来への不安など閉塞感である。

SEALDs創設メンバーの奥田愛基は今大学院で学んでいる。去年、安全保障関連法案に反対するデモを主導したSEALDs。全国の至るところで賛同する団体が作られるなど社会現象となった。SEALDsはSNSを使い情報を拡散。警備にあたる警察官との関係も従来のデモと異なった。

若者らが声をあげた背景に何があったのか、奥田らは失われた20年と呼ばれる時代に育った。中学でいじめにあい学校が対応せず沖縄の離島に転校した奥田は子供のころから様々な痛みが報知されている社会に疑問を抱いていた。メンバーは多感な時期に東日本大震災を経験し影響を受けていた。創設メンバーの牛田悦正さんもその1人である。17歳の時に父を失い母に迷惑をかけたくないと480万円の奨学金を借り大学へ進学した。原発の安全神話が崩れたことが社会と向き合うきっかけになったという。デモを離れればバンド活動をするなどメンバーはどこにでもいる若者だった。多くが中高生の頃から経済的格差・排他的空気など社会の矛盾を肌で感じてきた。

若者らが初めてデモをした都内の公園。活動は海外で声を上げ始めた同世代の若者らにも影響を受けた。ミレニアル世代の若者らは現実の政治の中で力になっているケースもある。台湾の学生主導のひまわり運動はその後の政権交代に影響力を与え、スペインでは若者らが作る政党が第三党まで躍進した。

SEALDsでの取材で感じたのはこの社会で若者の力を反映させていくことの難しさだった。メンバーは徐々に偶像化され身の丈を超えた期待が寄せられる姿を何度も目撃した。他の世代の考えを代弁させられているのではないかと感じる場面もあった。ある時には奥田さんに脅迫状が送られることもあった。SEALDsの活動をひいた立場からみる若者もいた。若者の政治参加を呼びかける団体を主催した斎木陽平である。斎木さんは特定の主張を持つ人に巻き込まれSEALDs本来の思いが埋もれたと感じている。

SEALDsに参加した若者らはそれぞれ別の方法で社会との接点を持とうと模索している。牛田さんは社会の在り方を深く学ぼうと大学院を目指している。奥田さんは時事問題に関する勉強会を開くなど地道に社会と向き合う仲間を増やしている。奥田さんは社会の中でおかしなことがたくさんあって、同い年の24歳の女の子が過労自殺して、ブラック企業などの問題が言われてきたが顕在化されないことが多く、少しずつ変えるしかないと話した。

キャンベル氏はマンハッタンで昨日から複数の場所で自立多発的にデモをしているという。表現など違いはあるが、根本では社会に広がる格差や将来への希望が見い出せない戸惑いが上の世代に声として届かない共有されないことではつながっているという。

ミレニアル世代の行動は社会にどう意味を持つのか研究者らが考察をしている。小熊英二さんは21世紀型の社会運動だったと評価する。運動の拡大は21世紀の現実に20世紀の政治システムが追いついていないのが根本的な原因だという。先崎彰容さん二項対立に陥りがちな社会のあり方に疑問を呈し、結局は国をよくしたいが基本のため第三の極を立てる場面があってもよかったとし、それがいなかったと話した。

キャンベル氏はSEALDsは後半の方に既成のイデオロギーに染まった側面があるとし、借りてきた言葉などで従来のデモと変わらない部分もあったという。一方で実名で自分の体験を語る若者も現れ、その痛みの中からルーツにどんな問題があるのか突破口を繰り返し作っていくのは、日本にとって珍しいことだったと評価した。結果として継続して広がることには繋がらなかったが、そこにいた人に責任を負わせるより、従来若者らが大人社会に繋がっていく接点が少ない現実があると話した。

キャンベル氏は映画「何者」では就職活動に挑む若者がSNSで情報交換をするミレニアル世代で得意なシェアで繋がるが、その中に痛い思いを抱え日本社会に色んなところで見てとれる部分だと話した。若者の閉塞感を克服するためにキャンベル氏は顕れた「違い」から自らを変えるきっかけをつかむことだとし、痛みを顕在化し受け止める人が自分を変えるまたは社会の不公平を見出すルーツを考えるきっかけとしてポジティブに考えれば運動も繋がると話した。

キーワード
クリントン氏
トランプ氏
サンダース
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