明日へ−つなげよう− 「高校生が描く地域の未来?宮城・気仙沼市?」

放送日 2016年2月16日(火) 2:01~ 2:50
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
02:01~

オープニング映像。

復興サポート (バラエティ/情報)
02:01~

震災以降、若者の流出が加速した宮城・気仙沼市。総人口は震災前と比べて-10.1%、15歳~65歳未満の働く世代では-14.8%になる。働く世代の減少は復興に影響を与えている。こうした状況に、市も対策に乗り出した。復興計画の重点事業に、まちづくりの担い手育成を掲げている。今回の復興サポーターは岩本悠さん。岩本さんは、島根・海士町で10年前から教育改革に取り組んできた。地域づくりと教育改革を同時に進める新しい取り組みで注目を集めている。岩本さんは、今回の震災の復興にあたって、高校生が積極的に関わっていくことが重要だと考えている。1月17日、気仙沼市の会場に、地元の5つの高校の生徒が集まった。集まったのは、地元の高校生と卒業生、教師や地域住民、そして市役所・社会福祉協議会・支援団体が参加した。岩本さんは、「新たなつながりをつくる」「さらなる一歩をつくる」と考える時間にしたいとした。

島根・海士町の取り組みを見る。ここでは、幼い子どもから高校生まで、地域の中で子どもを育てていくための仕組みが整えられている。島では小学生の時から地域との交流を進めていく。教室から出て、住民がどんな暮らしをしているか自分の目で確かめる。毎年2月に開かれる子ども議会には、町長や役場職員も出席する。子どもたちは議員となって、自分が発見した地域の課題などを町長にぶつける。子ども議会が始まった12年前。アカテガニの看板など何らかの形で採用された提案は100件に上る。中学生になると、島の良い所や素晴らしさを学ぶ。キャッチフレーズは「海士の宝探し」。地域の人から詳しく話を聞いて、役場の職員や地域の人たちの前で発表する企画。島根県立隠岐島前高校には、近隣の地域の生徒も通っている。ここでは、地域学という授業を設け、地域について深く学ぶ。この授業では、地域の課題を選ぶ。ある班が注目したのは、隠岐島前神楽。生徒たちは地域に出向き、課題の解決策を考える。この日は、代々神楽を受け継いできた石塚芳秀さんを訪ね、話を聞いた。高校生たちは、まず保育園などで神楽を上演し魅力を伝えることから始めることにした。

岩本さんはVTRについて、活動を通して町の問題は“自分ごと”だという意識につながるんじゃないかと話した。また、学校存続の危機は、地域創生の好機であり、地域総がかりの体制の構想を描き、グチや非難より知恵や提案を出すというルールを決めて行動したと語った。

島根県立隠岐島前高校の生徒数はここ数年、急速に伸ばしている。高校と地域住民がまとめた魅力化プロジェクトには、教育が果たすべき役割の1つに「地域のつくり手」を育てることが挙げられる。ヒトツナギという部では、島の課題である観光客の減少に取り組んできた。生徒自らが観光ツアーを企画した。生徒たちは、島の最大の魅力は住民であると考え、島の人と暮らしに出会えるツアーを企画した。ツアーは実行に移され、20人を招いた。地域の課題について学び、解決策を考えたことで島の愛着が強まり、ツアーの企画から実行までを担ったことは、生徒たちの自信にもつながった。さらに、海士町では公立の塾「隠岐國学習センター」を開設した。ここでは、夢ゼミと呼ばれる授業で、子どもたちが自分の将来についても考えていく。慶応義塾大学の川本息生さんは、高校生の頃に夢ゼミで学び、将来の生き方を決めた。将来は、畜産の衰退を食い止め、島を豊かにしたいと夢を語った。川本さんと、神奈川で成功している養豚農家とネットで話し、最先端の経営を知ることができた。

隠岐島前高校卒業生の法政大学・近藤弘志さんは、将来は子どもからお年寄りまで集まって本音で語り合えるカフェを経営したいと話した。きっかけについて、地域の人に助けられた経験を語った。岩本さんは、今までは地域の外に出たら仕事がないから帰れなかったが、これからは仕事をつくりに帰りたいと思える若い人たちを育てていきたいと話した。

気仙沼の小学校でも地域で学ぶ取り組みが始まっている。

高校生と地域の人たちが、どうすれば気仙沼の教育が魅力的なものになるかなどを班ごとに話し合い、班ごとにプレゼン形式で発表した。

気仙沼の高校生の活動を紹介。去年12月、市内で地元のお菓子をPRするイベントでは、気仙沼向洋高校のブースで高校生自身が開発したオリジナル商品を販売していた。材料に、気仙沼の酒粕を使っている。新しい特産品にしたいと、地元のお菓子屋さんなどの協力で作っている。この高校では、今年度から商品開発という科目の中で、実際に特産品を作ることにした。注目したのは酒粕。気仙沼では古くから酒粕を様々な料理に活かしてきた。それを活かして新たな特産品を作ろうとのこと。この日訪ねたのは、地元の食品加工会社。まず作ってくれたのはあざら。気仙沼の豊かな海産物も粕漬けにする。高校生たちはこの酒粕を使い、去年春に地元産のスイーツを作ることにした。議論の末、酒粕を使ったシフォンケーキとクッキーである。酒粕を提供してくれたのは、地元の酒蔵。酒造会社の社長・菅原昭彦さんは、まだお酒の飲まない高校生が酒粕に注目してくれたことが嬉しかったという。高校生のアイディアを形にするのは、地元菓子組合のメンバー。試行錯誤すること半年、オリジナルの酒粕スイーツが誕生した。2月中旬の販売に向けて、課題もある。これまでは先生の人脈を中心にスイーツ作りを進めてきた。転勤もあるため、今後続けていくには不安もある。

本吉響高校でも地域の力になろうという活動が始まっている。去年12月、一人暮らしのお年寄りたちが高校生主催のクリスマス会に招待された。閉じこもりがちになるため、交流の機会になればと社会福祉協議会の協力で開いた。農業クラブの生徒は、寄せ植えづくりを企画した。家庭クラブの生徒たちは手作りの昼食を作った。しかし、これはクラブの融資による活動であるため、これ以上時間と労力をつぎ込むことが難しいのである。学校生活でどう位置づけるかが課題となっている。

今日の感想を、高校生や参加者の地域住民らが語った。岩本さんは、高校生に対して、自分たちが未来だということを思ってもらいたいと話した。

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気仙沼市(宮城)
気仙沼向洋高校
海士町(島根)
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隠岐國学習センター
慶応義塾大学
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酒粕

こころフォト~忘れない~ (バラエティ/情報)
02:44~

畠山アナウンサーがVTRを振り返ったあと、ここからは「こころフォト~忘れない~」をお送りすることを話した。

「こころフォト~忘れない~」を届けられたメッセージを鈴木京香が紹介した。

キーワード
こころフォト~忘れない~
相馬(福島)
釜石(岩手)
石巻(宮城)

明日へ−つなげよう− (バラエティ/情報)
02:47~

宮城県気仙沼市からの声を紹介した。

キーワード
唐桑町(宮城)
田中前(宮城)
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