明日へ−つなげよう− “11の命”とつなぐ未来〜福島 大熊発の挑戦〜

放送日 2019年7月14日(日) 10:15~11:03
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
10:15~

全国から参加者が集まったあるバスツアー。やってきたのは福島県大熊町。今も住民の避難が続く被災を訪れた人たちのお目当てはもーもーイレブン。原発事故で飼い主を失い、家畜として生きる道を絶たれた11頭の牛たち。牛たちの現在の仕事は草を刈ること。伸び放題の草を食べさせ、荒れ果てた田畑を蘇られるもーもープロジェクト。この活動が町の未来につながるとして注目を集めている。牛たちが活躍する場を見つけたのが谷咲月さん。支援の輪を全国に広げ、第5回 日本復興の光大賞も受賞した。谷さんは東京の会社をやめ、単身福島へ。谷さんを支えたのが、かけがえのない命を失いたくないという一途な思いだった。谷さんの挑戦を1年に渡って見つめた。

キーワード
大熊町(福島)
もーもーイレブン
もーもープロジェクト
第5回 日本復興の光大賞

“11の命”とつなぐ未来 ~福島 大熊発の挑戦~ (バラエティ/情報)
10:18~

全国から参加者が集まったあるバスツアー。やってきたのは福島県大熊町。今も住民の避難が続く被災を訪れた人たちのお目当てはもーもーイレブン。原発事故で飼い主を失い、家畜として生きる道を絶たれた11頭の牛たち。牛たちの現在の仕事は草を刈ること。伸び放題の草を食べさせ、荒れ果てた田畑を蘇られるもーもープロジェクト。この活動が町の未来につながるとして注目を集めている。

東京電力福島第一原発が立地する福島県大熊町。8年前の原発事故で、全ての住民が住み慣れた土地を追われた。2018年7月、人の手が入らなくなった田畑ではくさきが生い茂っていた。しかしある一角に美しい草原のような景色が広がる。もーもープロジェクト代表の谷咲月さんは、もーもーイレブンと呼ばれる11頭の牛を一人で世話している。今年の春、大熊町では避難指示が解除され、住民の帰還が始まったが、もーもーイレブンがイルのは帰還困難区域。かつてこのあたりではイノシシが田畑や住宅を荒らしてきたが、谷さんは牛に草木を食べさせた。すると人間と野生動物の緩衝帯が復活し、イノシシが近寄りづらくなった。

もーもープロジェクトが始まった6年。週末は全国から駆けつけるボランティアで賑わう。中川夫妻は埼玉から月に1度、片道7時間かけて通ってきているが「だんだんと成長過程が分かる。それが楽しいかな」と語った。不慣れな力仕事も率先して行う谷さん、このひたむきさが人を惹きつける。

プロジェクトに土地を提供しているのが地元の農家。ある女性は大熊町から離れていまも避難生活を送っている。女性は原発事故が起こるまで、江戸時代から受け継いできた土地を守るのが生きがいだった。しかし原発事故で田畑は荒れ、強い罪悪感に苛まれていた。落ち込んでいたある日、谷さんから「牛の力で田畑を蘇らせたい」との手紙を受け取る。すぐに意気投合した2人、農業の知識がない谷さんに、女性は一から手ほどきをした。

牛を第一に考える谷さんの生活。家に戻るとプロジェクトを支援する会員に贈るグッズの整理を行っていた。節約のため、谷さんが手作りした谷さんのスタンプ。つい何でも抱え込む谷さんだったが、見かねた中川夫妻が助け舟を出してくれた。活動資金は寄付やクラウドファンディング。空き家を自宅兼事務所にしている。谷さんは夕方からはコンビニでアルバイト。勤務は深夜までで、睡眠時間は3時間ほど。塾講師の仕事も掛け持ちしている。

谷さんは元々東京で会社勤めをしていたが、原発事故後にボランティアで福島を訪れた。福島では住民が避難した後、飼い主を失った牛が野生化。国は被爆した牛を殺処分する方針を決定した。谷さんは亡くなった牛の姿に衝撃を受ける。そんな中、谷さんは殺処分を免れた牛、カタたちと出会う。牛たちの命を守ることが谷さんの人生そのものになった。谷さんは家畜として価値を失った牛たちに、荒れた田畑の草木を食べるという役割を与える。具体的なノウハウを教わったのは放牧アドバイザーの落合一彦さんだった。電気柵で土地を囲い、牛を放つ。最新の方法を教わった。

2013年福島へ移住し、放牧の準備を始めた。避難した住民からも懸念の声もあがったため牛を確実に囲い込む電気柵の設置をやり遂げた。国からもいくつかの条件を持って認められ、去勢も行った。全国から仲間が応援にかけつけた。犠牲を見る中、繰り返したくないという思いと、未来に向けて残していけたらと話した。谷さんは食料がなくなり、牧草を買うことになった。1月15t食べるため、食費は一冬で100万円を超える。牛の餌としてボランティアの根本さんが規格外の果物を運んできてくれた。故郷、大熊町への思いから谷さんをサポートしていた。彼の一族は双葉や大熊、相馬周辺におり、墓は福島第一原発のすぐそばだった。地元の人たちが帰ってきた時に荒れ果てた場所だったらかわいそうだと東京で働いていた根本さんを知り、大熊のためにやってくれてる、やらざるを得ないと根本さんは話した。驚きよりは、と言葉につまり、本当にすごい人ですよ、と涙を流した。やむなく手放したという酪農家の人の中には感情的には許せない、協力はできないという人もいるとも話した。放射能や帰る帰らないなど考え方はそれぞれ、しかし土地をキレイにしたいということに反対意見を聞いたことがない、それぞれに納得しながら関われる方法で地域を保全できたらと谷さんは話した。

谷さんは街へ出て、SNSでやりとりしているサポーターを牧場へ案内した。一口1000円で支援できる仕組み。帰還困難区域のため、事前許可を得て参加している。放牧場で1時間ほどエサやりをしたりと人々が牛と触れ合った。牛の写真集をつくったり、推しメンを作ったりと支援の輪を広げるためのアイディアを出し合った。これまで里親になってくれた人は多くいる。会員日は冬を超すための貴重な収入源となる。放牧場も7haまで広がった。農家の渡部さんから立派なトラクターなど農具を提供された。原発事故後一度も動かしたことのない機械だったが小堀さんが修理をした。春には多くの草木がなった。もうすぐなるというところで原発事故が起きたキウイがなっていた。今も避難を続ける持ち主から畑を譲られた谷さんは帰ってきた時かがまなくてもすむようにと放牧のよさを話した。谷さんには叶えたい夢があった。自分の痛みより他の痛みを減らすため行動する人がたくさんおり、その人たちによって生かされた牛なので、思いが乗っている、自分が愛する土地を自分で守れるような空間にと話した。

キーワード
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原発事故
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もーもーイレブン
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福島民報
被ばく牛と生きる
カタ(片美)
大熊(福島)
浪江(福島)
双葉(福島)
相馬(福島)
いわき駅
東京電力
バナナ
キウイ
いわき市(福島)
群馬県
大川原地区(福島)

明日へ つなげよう (バラエティ/情報)
10:58~

西日本豪雨から1年、防災対策を特集。甲斐恭隆は豪雨で甲斐朱莉を亡くした。甲斐さんの自宅から200mのため池が決壊。農業用のため池で、防災重点ため池の基準を満たし、人的被害のおそれがある池だった。ハザードマップを作成し、自治体が重点的に防災工事を行うことになっていた。そのため池は選定から外れ、住民には危険性が周知されず。国は去年基準を見直し、より多く選定することを自治体に求め、広島県内では503ヵ所から8167ヵ所に急増。定期的な草刈りなどの管理は住民に任されていたが、県が費用を負担することに決定。山中など人が行きにくい場所には、カメラや水位計を設置し、データは管理者や自治会役員が離れた場所で確認可能に。使われていないため池は廃止の動きも。

松本圭介は妻が被災し、ボランティアに参加して無償の愛を感じ、「あいのて」という曲を作り披露している。

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西日本豪雨
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防災重点ため池
ハザードマップ
福山(広島)
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倉敷(岡山)
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