明日へ−つなげよう− ふるさとグングン!▽人のつながりで商店街再生!〜静岡下田市

放送日 2018年10月21日(日) 10:05~10:53
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
10:05~

オープニング。

埼玉県深谷市では若女将が商店街を案内するツアーが人気を集めている。別の商店街からは視察団も訪れていた。この日訪れていたのは下田市の商店街の人々。下田は人口減少や高齢化に悩んでおり、観光客もピーク時より半減している。なんとか活気を取り戻したいと街の人々は考えている。

オープニングテーマ:矢井田瞳「消えない灯り」

「ふるさとグングン!」は住民のみなさんと一緒に地域を魅力的にするという企画。今回は商店街を元気にする達人・島田憲一さんをスタジオに招く。

キーワード
深谷市(埼玉)
下田市(静岡)
下田市商店街
消えない灯り
矢井田瞳
東日本大震災

ふるさとグングン! (バラエティ/情報)
10:09~

静岡県下田市は、ペリー来航の地として港を中心に観光スポットが点在している。ペリーロードには石造りの蔵が保存され、喫茶店などが並んでいる。今回の舞台は、ペリーロードから伊豆急下田駅まで続く約400mの商店街。買い物客の姿はほとんどなく、シャッターを下ろした店が目立つ。

8月下旬、下田の商店街の人達は車で5時間かけて島田さんが店を営む秩父市へ視察へ向かった。参加したのは呉服店の高橋さんや期待の若手の平山さんなど10名。みやのかわ商店街には約100軒の店がある。お客さんをもてなすための工夫がたくさんあり、近くの駅などへの距離と歩く時間が記されている開運案内板、上に置かれているのは干支の動物などこれに触れるとご利益があると言われ楽しみながら商店街を歩くことが出来る。さらに街路灯もナンバリングしてあり案内しやすくしていて親切なまちづくりをしている。客の身になって考える工夫は店の中にもあり、島田さんの金物店は1店舗2業種で客のニーズを捉えて本業とは別のサービスのクリーニングコーナーがあった。みやのかわ商店街ではこの他、化粧品店の一角に手芸用品を置いていたり、茶舗に様々な陶器を置くなどしていて、こうすることで店全体の売上も上がるという。

島田憲一さんは秩父市のみやのかわ商店街にある金物屋三代目。この商店街には空き店舗がなく、若い後継者たちで活気に満ちている。40年前には客足が激減したが、島田さん達は地域を楽しくする商店街づくりを目指し、ナイトバザールなどを行ってきた。こうした取り組みはいま全国の商店街に注目されている。イベントや交流で人が繋がるという事を大切にしていると島田さんは話した。

8月下旬、島田さんが商店街に到着。帽子専門店など、珍しいお店が残っているのを発見した。この商店街には食品を扱うお店が少ない。昭和36年伊豆急下田駅が開業すると団体旅行客がどっと押し寄せ、商店街は発展していった。しかし観光ブームが終わると、次第に廃れていった。70軒以上あった旅館・ホテルは3分の1以下に減少。

下田市商店街再生のために「店主の顔が見える商店街」をスローガンにしようと商工会で決定。しかし自分たちが他の店のことをあまり知らないことに気づかされ、まずは自分たちが商店街の色々な店を回ってみることに。帽子屋や干物店などに入り、創業の歴史や扱っている品物について話を聞いた。

下田の商店街を再生させるため、頑張っている人もいる。呉服店の店主、高橋さんはいつまで商売を続けられるか不安に感じ、「開国市」を始めた。しかし、年に一度沢山の人が集まるものの毎日の売上にはつながらなかった。商店街を見て回った島田さんは、「歩く人に優しくない」「路地を変わる度に名前が変わる」と指摘。下田の中心部には全部で10の商店街があり、それぞれの交流は少ないという。

島田さんはどうしても見せたい取り組みがあると視察団を連れ出しやってきたのは秩父から車で1時間埼玉県深谷市。出迎えてくれたのは商店街を盛り上げたいと6年前に結成された深谷商店街若女将の会、代表は和菓子店の岡部さん。参加費600円の若女将と店をまわるツアーが人気を集めている。岡部さんは「初めていくところは入りにくいがいっしょに歩いていったら入りやすいと始めた」と話した。このツアーの目的は店ごとの良さを知ってもらい商店街のファンを増やすこと。深谷で一番古い造り酒屋では案内を店主にバトンタッチし店や商品をプレゼンし、試飲もしてもらいお酒の味を体感してもらう。人気の鶏肉専門店では地元の店の魅力を岡部さんの体験談を通して伝え、こうすることでツアー客の信頼が得られる。若女将のトークに誘われ店の中に入り購入していた。このツアーでは店主と会話をして人柄を知ってもらい、それぞれの店主のファンににってもらいツアーのあとも足を運んでもらうのが狙い。家に帰ってからも店のことを思い出してもらうために店ごとに配られるお土産も充実している。眼鏡店では手作りのブローチをプレゼント。

下田市商店街について。皆が皆を知っていくことで一歩ずつ進んできたとスタジオのりゅうちぇるらはコメントした。商店街再生には商店街だけが元気になるのではなく、地域全体で良くしていこうという考えが大切だと島田憲一さんは話した。

来年商店街ツアーの実行を決めた一同は、店の前に休憩用ベンチを設置するなどおもてなしの準備作業を始めた。いろんな人のアイデアをもらい、今より確実によくなると思いますと担当者は話した。その後も観光客向けの商店街マップ作成なども行っており、みやのかわ商店街とも新事業を計画中である。

鰹節の専門店では国産の素材にこだわり、削りたてを買うことができる。観光客のお客さんも多いという。衣料品店は東京から戻ってきた若手店主が跡を継いだが、リーダーシップのある若手がいないためなかなか活動につながらないという。

エンディングテーマ:やうちブラザーズ「みぃちゃんの唄」

夜、商店街の人達が島田さんの歓迎会を開いてくれた。商店会長や若手の店主たちが集まり、商店街の課題や今後について話し合った。人と人とのつながりが薄くなっていることに誰もが危機感を抱いていた。下田の人たちの思いを聞いた島田さんは「下田大好き人間がこんなにいる。このエネルギ^が色んな所に向いていった時に街は変わる。」と話した。

2時間で10軒の店を回りツアー終了。岡部さんは「商店街はテーマパークで店がパビリオン、紹介するのはコンパニオン。知っていなければ紹介できない」等と話した。島田さんは最後に秩父市に戻り視察団を商店街主催のイベントの誰でもワンコイン500円で夕食が食べられるレストランに案内した。参加できるのは商店街の家族と地域の家族とその知り合いで地域全体の交流が目的。複数の飲食店を舞台に2ヶ月に1回開かれる。まるで大きな家族のように集まって食事をすることからこのイベントはまるごと大家族と名付けられている。島田さんは「地域コミュニティが希薄になっているのを高めたい。普段行ったことのない知らない店も気楽に入って和気あいあいとやる」等と話した。こうした交流は下田の人と人とのつながりづくりにも活かせそうだと視察団は感じていた。

りゅうちぇるは「子どももこの商店街を好きになってほしい、という思いは応援したい」とコメント。全国の個人商店はこの20年で83万店から39万店に減少した。島田さんは「商店街は地域の顔。商店主は地域の伝統や暮らしを守り続けてきた」などコメント。下田太鼓祭りでも、商店主たちが祭りの重要な役割を担っていた。

商店街の視察についてスタジオでトーク。りゅうちぇるは「街の人同士みんながみんなの事を分かっていることが一番。街も良くなって自分の店も売れるようになっていい事づくし」等と話した。まるごと大家族について島田さんは「昔はどこのだれだれさんと言えたのがわかんなく成ってきているが、いっしょに食事することで仲良くなっていく。自治会の加入率が97%ほど。1軒ではなくみんなでやっていくという連帯感があればなんとかしていこうという気持ちになる、競争ではなく共生」等と話した。

キーワード
ペリー
黒船遊覧船
みやのかわ商店街
下田市(静岡)
下田市商店街
秩父市(埼玉)
伊豆急下田駅
開国市
みぃちゃんの唄
やうちブラザーズ
深谷市(静岡)
下田(静岡)
下田太鼓祭り
深谷商店街
深谷市(埼玉)

エンディング (その他)
10:47~

エンディング映像。

明日へ−つなげよう− (バラエティ/情報)
10:48~

避難が続く大熊町では「見回り隊」が結成。町民が町を24時間パトロール。また大熊町に通いながら農業を進める男性は「きれいな花を咲かせたい」とメッセージを寄せた。

宮城県東松島市に体験型防災施設「KIBOTCHA」がオープン。体験ゾーンでは遊びながら防災が身につくように工夫されている。この施設は津波で被災した元小学校。住民らは校舎を解体せずに未来につなげる場所にすることを望んだ。建設に携わったのは元自衛官の三井紀代子さん。子どもたちにも自分の命を守るすべを身につける場所があればと思い作ったと話した。施設には地元の名産品が食べられる食堂や宿泊施設も完備され、観光につなげる狙いもある。

キーワード
大熊町(福島)
東日本大震災
東松島市(宮城)
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