ドラマチック関西 桜がつむぐ物語

放送日 2015年6月1日(月) 2:20~ 3:05
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
02:20~

オープニング映像。

桜がつむぐ物語 (バラエティ/情報)
02:20~

桜を特別な思いで見つめる人たちがいる。知花くららは、去年大規模な土砂災害があった広島市を訪れた。今も大きな爪痕が残っている。災害から8ヵ月、今年もまた桜が見事な花を咲かせた。被災地に咲く桜を見つめる人たち。人はなぜ桜を見て亡き人を思うのでしょうか。人はなぜ桜に希望を重ねるのでしょうか。桜が紡ぐ3つの物語。

田中義弘さんは、毎月20日前後に、更地になった土地に、花を手向けに来る。ここには幼なじみに女性が母親と2人で暮らしていた。土石流に家が押し流され、亡くなった。去年8月20日未明、広島安佐南区で起きた土砂災害。幼なじみの女性の家は、田中さんの家から歩いて5分のところにあった。田中さんは、幼なじみの女性と小中学校で一緒だった。女性について、活発な男っぽい性格だったといい、同じ軟式テニス部に所属していた。田中さんは女子に勝手にコーチをしていて、あだ名がコーチだったと話した。近所に田中さんの幼なじみの女性がお気に入りだった桜がある。樹齢50年になる桜の木が毎回になるのを楽しみにしていたという。

田中さんは家族と近くのアパートに仮住まいをしながら自宅に戻る準備をしている。田中さんの同級生の多くが、就職や結婚で故郷を去る中、幼なじみの女性は地元に残った数少ない友人だった。田中さんは、大人になってからも近所でばったりと幼なじみの女性に会うことが会ったという。女性の自宅から15キロ離れた川沿いの桜並木の映像。この日女性を偲ぶ、追悼ウォークが行われた。仲間たちは、亡くなった女性が生きていた証を胸に刻みこんでいた。

女性のお気に入りだった桜も満開を迎えた。10年前、中学校の同窓会の席で撮った写真が紹介された。田中さんは「きっと花が咲くたびに彼女のことを思い出したり」「僕の中ではずっと生きていくと思う」などと話した。知花くららは、田中さんの話を聞いて、日常風景の中にこそ、大切なかけがえのない人々の心などが刻まれているんだなと考えさせられた、と話した。

阪神・淡路大震災から20年目となる日を前に、神戸に向かう夫婦がいた。訪れたのは、慰霊と復興のモニュメント。2人は、当時20代だった。6434人の命が失われた。息子夫婦が暮らしていた神戸灘区のアパートは全壊。足立さん夫婦は、その死を受け入れることが出来なかった。震災から4年が経ち閉ざされていた心がひらくきっかけは、息子夫婦の慰霊碑を自分たちの手で建てることだった。2人が選んだのは、桜の木だった。

兵庫・富岡で足立さん夫婦は暮らしている。この日3時間近くかかる神戸へ向った。毎月のように桜を見に出かけている。桜が植えられているのは息子夫婦が住んでいた近くにある公園。2人には桜の成長を見るという楽しみが出来た。15年にわたって成長を見守ってきた桜に、いつしかなき息子夫婦の姿を重ねるようになった。桜と会う喜びが2人を支えてきた。

3月下旬、足立さんは花見の案内状の手紙を認めていた。初めてのお花見に集まったのは20人ほどが、桜にまつわる物語に心を惹かれる人が増え、今では 100人近くになった。そしてお花見の日が来た。天気は晴れで、桜は満開の花を咲かせ、2人を出迎えてくれた。毎年この日だけ会う人もいる。心からの笑顔で過ごせるようになった日々。足立朝子は、「息子たちは出会いをたくさんくれたと思う」と話した。これからも夫婦に寄り添い続ける桜。

東日本大震災で津波の被害を受けた岩手・陸前高田市。NPO法人代表・岡本翔馬さんは、津波の到達地点に、桜を植える活動をしている。津波の到達地点、全長170kmにそって1万7千本の桜を植える計画。未来の命を守る、その願いが込められた桜。

25年前に大きな噴火があった雲仙普賢岳のふもとで花見を楽しむ人達の姿があた。かつて同じ地域に住んでいた仲間は、家や田畑を失い、散り散りになった 。 古瀬孝一さんは、噴火で大切なモノをいくつも失った。古瀬孝一さんは、撮影した写真を見せながら、「町を何メートルと埋め尽くしてしまうような大きな土石流にやられてしまった」などと話した。無残な姿に変わり果てたふるさと。集団移転の案を住民は受け入れなかった。雲仙普賢岳は、翌年大規模な火砕流が発生している。かつて小瀬さんが暮らしていた安中三角地帯などで写真を撮った。

住民たちの強い希望を受け、島原市は防災計画を打ち出す。目をつけたのは、水無川に堆積した土砂を利用する方法。災害から9年がたってから全国でも例のない、地域全体のかさ上げが実現した。

横田英明さんと伊津子さんも家の再建を心待ちにしていた。土石流で埋まった田畑も区画整理され復活した。小瀬さんは故郷に愛着があったが復興した地域に戻って来られかなった人もいる。家を再建して2カ月後、父親は息を引き取った。3月末に開かれたお花見では、故郷に戻った人、戻れなかった人、かつて一緒に暮らしていた仲間の顔が久しぶりに揃った。

キーワード
広島土砂災害
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安佐南区(広島)
阪神淡路大震災
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富岡(兵庫)
東日本大震災
雲仙普賢岳
水無川
島原市

エンディング (その他)
03:02~

知花くららが、桜の花は散ってしまうが、桜の木は次の季節に向けて準備を初めている、などと話し、エンディング。

スポット

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  1. 6月1日 放送