超絶 凄(すご)ワザ! オーストラリア大冒険SP 次世代カー爆走3000km

放送日 2018年1月12日(金) 0:10~ 1:22
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
00:10~

オープニング映像。今日はソーラーカースペシャル。ソーラーカー耐久レースには実用化を目指し海外の自動車メーカーや研究機関も参戦。舞台はオーストリア、7日間で3000キロ走破のコース。

超絶 凄(すご)ワザ!/オーストラリア大冒険SP 次世代カー爆走3000km (バラエティ/情報)
00:12~

オーストリア・ダーウィンで2年に1度世界最大のソーラーカーレース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」が開かれる。30年目を迎えていて、世界21の国と地域から43チームが参戦する。優勝6回を誇るオランダのヌオンは国内最大の電力会社がスポンサー、高い技術力と資金力が武器。この日は予選、レース本戦のスタート順を決める。最高時速100キロ超え、勝敗のポイントは発電性能と空気抵抗の削減、軽量化。この戦いに挑むのが東海大学ソーラーチーム。東海大はこの大会に過去7回出場、9年と11年に2連覇も成し遂げている。総監督は木村英樹さん。ソーラーカー業界はオランダが強いという。東海大の機体開発には国内30社が参加している。日本の最先端技術の結晶がスタートラインへ。目標タイムは2分20秒、木村監督は「できるだけ上を狙いたい。スタートが遅くなると追い抜くのが難しい」と話す。3キロのコースの1周目は助走、2周目のタイムで勝負となる。結果は2分19秒だった。対するヌオンは2分14秒。

注目の日本勢は他にも。工学院大学ソーラーチームの監督濱根洋人さんはソーラーカー業界の風雲児。このチームのソーラーカーはソーラーパネルが羽のように浮いている。羽は空気の流れと沿う微妙に曲げて作られている。平らなものと比べると空気の乱れが少なく空気抵抗は理論上ほぼ0。独創的な発想に海外チームも注目。絶賛を集めたのは羽、しかしレース2週間まえの試走中大型トラックとすれ違った際の横風で羽が煽りを受け横転、ダメージを負い昨日まで修理をしていたという。2周目のタイム測定、記録は2分20秒。覇者達に肉薄した。

最後に部長が登場。部長が率いるのは名古屋工業大学ソーラーカー部。部室は小さな倉庫で初参戦の前回大会は16位と駆け出しのチーム。去年の夏に部員15人で車を1から手作りし、外注は予算の問題で断念。車体も自ら設計し、空気抵抗を極限まで減らしたが図面のとおりに作成する為に高度な技術がどうにかならないかと番組に依頼を寄せた。立ち上がったのは東明グループで竹とんぼの飛距離対決では超精密カーボンとんぼで勝利を収めた。本業は航空機などに用いられる部品の設計や製作で職人たちを率いるのは設計担当の男性。

職人が車体づくりで重要なカーボンを貼る手ワザを直伝。本来は3年がかりで教える仕事を1ヵ月で叩き込む。日中は授業で夕方から始める作業は深夜にまで及ぶ。連日部室に泊まり込み作業を続けた。チームをサポートした職人の男性は今回レースに同行するためにオーストラリアまで駆けつけた。レースの結果はタイムが2分4秒で他の出場者を圧倒した。

予選の結果はベルギーのチームに抜かれたものの名工大は2位にとどまり東海大は9位、工学院は11位というものだった。本戦のレースのコースは3021キロのコースで距離は日本列島に匹敵する。大会期間は7日間で一日9時間走りトップでゴールすれば優勝。レースがスタートし、名工大は2番手でのスタート。予選の順位に従って1分間隔で出発していく。最初の見どころは市街地での追い越し合戦。ソーラーカーも信号を厳守する。猛追してくる後続車に対処する戦略を練るのがソーラーカーの後続にいる司令車の役割。中には部長と車体を設計した学生がいる。名工大の戦略は各チーム同容量のバッテリーの活用法としてバッテリーを温存してくこと。工学院のチームはスピードをあげて追い抜いていく作戦にでる。

ソーラーカー完成までは試行錯誤が続いたという。羽根のアイディアは学生から出て独創的だと採用したが、複雑な曲面に平らなソーラーパネルを貼れないという盲点があった。問題解決に中川さんは羽根の形に沿うようにパネルに切れ目を入れた。さらに複雑な配線に困難を極めたが、濱根さんが針108本作戦というものを立て、泊まり込みで作業し配線が成功した。

スタートから1時間半で現在5位。ソーラーカーから無線でモーターが動いてないと指摘がありトラブルが発生した。また灼熱のオーストラリアの気温により海外チームもトラブルに襲われていた。そして工学院は修理するが今度はカバーがはまらないトラブルに襲われる。そして4台に抜かれて9位に転落した。

2度の優勝を誇る東海大もスピード重視のうさぎ作戦で現在5位となっている。そして名工大を抜かし4位にランクアップした。そしてオランダのヌオンを射程圏内に捉えた。東海大のマシン軽量化を追求した東レ・カーボンマジックは、極薄のカーボン素材を提供しエネルギーロスを減らす車体となった。パネルの開発はパナソニックが企業秘密の特殊加工を施した自信作だという。さらに発電効率をアップさせるPVバランサーという新技術も搭載させた。スタートから2時間でヌオンに迫り、追い抜いた。

スタートから4時間、たどり着いたのはコントロールストップ、30分停車しドライバーを交代するのがルール。木村英樹の順位はトップ。佐川耕平は6度目の参加のベテラン、振動でお尻が痛くなるという。工学院は順位をあげ6位に。職人とコラボした名工大は7位に、バッテリー温存のカメ作戦で計算通りの展開という。井出虹介は加速装置の制作に取り組みエネルギーの消費を極限まで抑えたという。この開発のために大学院に進むための研究も中断したという。予選で名工大が世界2位になったのはこのマジックブースターを使ったおかげだという。1日目が終了しヌオンが1位、東海大は2位、工学院が7位、名工大が8位となった。

レース2日目、東海大は2位でスタートしヌオンを猛追、工学院は7位から巻き返すべくウサギ作戦、ヌオンもウサギ作戦にでた。名工大はこの日もバッテリー温存のカメ作戦。雲が後ろにでてきて名工大の田中宏樹は発電量が少なくなるのを気にしていた。さらに上位チームの天気は晴れとなっている。名工大は温存していたバッテリーを切り崩して走り8位から10位に転落してしまった。東海大キャンプ地にはヌオンの偵察車が。キャンプ地でどれだけ発電できるかなどを計測しているという。ヌオンの選手はリラックスしてるなどと言うが、実際のところ車には日射量や風速を計測する機械が。マシンの性能は小柄なものでコンパクトになっていて空気抵抗を減らし軽くなっている、ソーラーパネルも人工衛星にも使用される特殊素材。

2日目のレース結果を紹介。1位ヌオン。2位東海大。6位工学院、10位名工大となった。ワイクリフウェルのガソリンスタンドには宇宙人の模型が沢山飾られている。ココらへん一体はオーストラリア屈指のUFO目撃地帯だという。ガソリンスタンドではUFO目撃関連のグッズも売っていて1番人気なのがステッカーだという。宇宙人をビジネスで使った先代のオーナーは突然いなくなってしまった。

レース3日目、2位の東海大は、速度を落とす支持をされ、後続に追いつかれた。次の日がやばいため、本日はなるべくバッテリーを使わないようにして貯めておきたいという理由だった。木村英樹は僅かなミスが命取りになると考えてた。ソーラーカー実用を目指し、新たに設けられたルールがあるという。前回大会に比べパネル面積を3分の2に縮小。発電エネルギーは1000Wほどだという。翌日木村の予想通り雨となった。9位の名工大はこの雨に悩まされていた。7位の工学院は朝の出発時間を過ぎても動けずにいた。雨の中でも少しでも発電できるようにパネルにテープを貼っていた。午前9時半、明るくなってきたため工学院はスタートした。東海大はバッテリー温存の亀作戦を貫き4位から5位へと順位を落としていた。覇者のヌオンは、2位との差を100キロ以上に広げぶっちぎりの1位となっていた。ヌオンは気象衛星をリアルタイムに観測、詳細に雲の動きを分析していた。

ヌオン1位、東海大5位。日本勢巻き返しへ。謎展開も発生。遂に3000キロの戦いに終止符が打たれる。

レース5日目。5位の東海大は表彰台を目指し3位に入ることを目標にする。4位のオランダ・トゥエンテ。3位のベルギー・パンチパワートレインを追走する。木村さんは社会にソーラーエネルギーを普及させたいため、汎用性が高いソーラーパネルを使用しているという。ゴールまで380km地点に4位で東海大が通過、コントロールストップでタイム差は5分半と確認し最後の正念場だと木村さんはコメントした。

ラスト300kmに最大の難所バッテリー切れ必至の地獄坂があり、東海大は3位を捉えるためあえてスピードアップをした。残り25km地点で東海大が3位を発見した。ゴール地点ではすでにヌオンが1位、ミシガンが2位でゴールしていた。東海大は奮闘するも3位はパンチパワートレインで、東海大は4位となった。

レース6日目。工学院はゴールまであと450km。高速走行でラストスパートをかけ7位でゴールした。

レース7日目。ゴールが閉まる午前11時まで完走しなければ失格になる。12位名工大はいろいろな職人に協力してもらい学生たちはマシンを製作した。職人の大野さんはパーツ製作に半年打ち込み、仲間も熱意にたじろいだ。しかし物作りの楽しさを伝えたいと20人の職人が手技を結集させた。

残り3時間でゴールまで206km。井出さんが開発した加速装置マジックブースターを使い急ぐ。残り30分でゴールがある市街地に突入したが大渋滞に合い、さらに信号にも捕まりタイムアウトで11時2分にゴール。しかし悪天候の健闘が讃えられて特例で12位でゴールを認められた。

結果は悪天候で完走率4割。レース後に工学院へ富豪から購入者が出るというサプライズがあった。大会表彰式では名工大のマジックブースターが高い評価を得た。来年井出さんは太陽光発電の研究を行う企業に就職するという。

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