敗れざる君たちへ〜作家重松清 阿久悠“甲子園の詩”を巡る旅〜 作家重松清 阿久悠“甲子園の詩”を巡る旅

放送日 2013年8月14日(水) 1:40~ 2:30
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
01:40~

日本を代表する作詞家・阿久悠は甲子園が好きでスポーツニッポンに甲子園の詩と題した詩を掲載していた。2006年夏の決勝で対戦した早稲田実業と駒大苫小牧が阿久悠が見た最後の試合となった。これまで阿久悠が綴った詩は300点を超える。

作家の重松清は阿久悠が生前自分が詩に書いた球児たちとの対談を夢観ていた事を知り、重松清は阿久悠の遺志を継ぎ甲子園球児たちを巡る旅をすることになった。

キーワード
阿久悠
早稲田実業
甲子園
スポーツニッポン

敗れざる君たちへ~作家重松清 阿久悠“甲子園の詩”を巡る旅~ (バラエティ/情報)
01:43~

1998年、阿久悠が注目していたのは山口県立宇部商業高校の藤田修平投手。彼は15回の延長の末、ボークで幕を閉じた。 阿久悠は藤田修平投手への思いを綴った詩を書いた。

サヨナラボークから15年、重松清は山口県下関市の金属工場「彦島製錬」で働く藤田修平のもとを訪れた。 当時について抑えられる自信はあったが100%ボークをしていた。また、阿久悠の詩にあった「また遭いましょう」という言葉にまた甲子園で投げたいと思ったと語った。

現在の藤田修平は結婚し、3人の子どもを授かった。藤田さんは子供の頃、父・義宏さんに甲子園に連れて行かれた事をきっかけに野球人生の幕を開けた。義宏さんの部屋には野球で活躍した藤田さんの写真などが沢山飾られ、新聞のスクラップなども多数所持していた。当時のボークについて義宏さんは恥じることはないとずっと言い聞かせていると話した。重松清は阿久悠へ藤田修平のメッセージを送った。

重松清は明治大学にある阿久悠記念館を訪れた。阿久悠は「また逢う日まで」などで日本レコード大賞を5回受賞、数々のスターを生んだ「木曜スペシャル 実録・スター誕生!」も阿久悠の発案だった。記念館には1万点ほどの資料があり、甲子園の詩もあった。さらに資料には事細かなスコアなどが記してあり、長男の深田太郎は詩について甲子園を去るものへの人生のエールだと話した。

松井秀喜は高校時代に阿久悠からエールをもらった一人。松井は星稜高校時代、明徳義塾の5打席連続敬遠で試合に敗れた。松井は阿久悠の詩から高校生ながらエネルギーをもらって、一喜一憂せずに目標に向かっていけたと話した。

88年のコールドゲームで敗退した時について、尾形さんはコールドゲームが甲子園に存在すると思わなかった。1点返せればまだいけるしか考えてなかったと話した。尾形さんは新聞で阿久悠の詩を見て、自分たちの気持ち全部を凝縮されてると話した。重松清は阿久悠さんは高田高校の選手に同情してないとした。長男の尾形太陽くんの野球の練習を見ることが楽しみで、太陽は阿久悠の詩から取った。

東日本大震災で陸前高田市は大きな被害を受けた。高田高校も校舎は全壊したが阿久悠の石碑は無事に残っていた。現在、高田高校は大船渡市で校舎を借りている。88年のコールドゲームで敗退した時に副キャプテンであった尾形良一さんを訪ねた。尾形さんは石碑の場所に案内した。

重松清は88年の岩手県立高田高校の選手の球児が気になっていた。この年、初出場だった高田高校は滝川二高との試合で雨のため3-9でコールド負けした。甲子園のコールドゲームに選手は無念さを隠せなかった。阿久悠の詩は石碑となって校庭に建てられた。

高田高校が88年のコールドゲームで敗退した時に4番だった熊谷勉さんは今でも阿久悠の詩を思い出す。あの詩は仕事においても励まされているとした。村上知幸さんも当時のメンバー、現在は戸羽太市長の秘書を務める。村上さんは津波で母と叔母、6歳だった次男を亡くした。次男とは朝ハイタッチをして出勤したのが最後だったと話した。

高田高校が88年にコールドゲームで敗退した時、メンバーだった村上知幸さんは現在長男大介くんの野球チームの監督をしている。次男を亡くして、ずっと何も手につかなかったが、震災後初の野球大会で野球に集中できたことに気づいた。そのことが少し励みになったとした。

現在の高田高校野球部は甲子園の貸しを取り返すために練習に打ち込む。88年にコールドゲームで敗退した時スタンドにいた伊藤新さんが監督を務める。野球部では夏の大会が始まる前に改めて阿久悠の詩を読み直し先輩たちの想いを噛み締めた。高田高校は県予選初戦、震災後夏の大会で初めての勝利を挙げた。

重松清から阿久悠へ高田高校訪問の報告が朗読された。

宇部商の藤田修平さんが息子と阪神甲子園球場へ訪れた。藤田さんは息子と野球を頑張ることを約束した。藤田さんは甲子園を見て何かを感じたとし、息子が野球をするに当たってはホームランを打った、エラーした、勝った、負けたなど出来る限りを見てあげたいと話した。

キーワード
甲子園
ボーク
阿久悠
下関市(山口)
彦島製錬
尾崎紀世彦
沢田研二
八代亜紀
都はるみ
ピンクレディー
明治大学
また逢う日まで
勝手にしやがれ
雨の慕情
北の宿から
UFO
木曜スペシャル 実録・スター誕生!
日本レコード大賞
大船渡市(岩手)
陸前高田市(岩手)

エンディング (その他)
02:25~

重松清が阿久悠に書いた取材の最終報告を紹介した。

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