地方発 ドキュメンタリー 選「大往生を看取(みと)る」

『地方発 ドキュメンタリー』(ちほうはつ‐)は、NHK総合テレビジョンで2013年4月1日(日付上は4月2日)から2015年3月23日(同3月24日)にかけて放送されたドキュメンタリー番組である。

出典:goo Wikipedia

放送日 2013年11月12日(火) 0:40~ 1:25
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
00:40~

この村の高齢者の多くは、病気になっても最先端の医療を求めることはしない。少しずつ衰弱していき、所謂自然な最期を選択する。死から目を背けること無く受け入れようとする村の人と、それを支えようとする医者。最期まで普段通りの生活を続けることを選んだ人たちと、最期の時まで寄り添うことで命の重みと向き合う家族。本人が望む最期を家族が看取る、村の大往生を見つめた。

大往生を看取る (バラエティ/情報)
00:43~

滋賀県東近江市永源寺地区に住む左近治之助さんと妻のセツさん。セツさんは家で転倒してから寝たきりになり、急速に体力が落ちていた。しかし、寝たきりになっても点滴や人工呼吸の装置に繋がれてまで生きたくない、今まで通りの暮らしを続けたいというセツさん。2人は何度も話し合い、66年の時を連れ添ってきた妻のセツさんを治之助さんは今は自分が支え、穏やかな最期を迎えさせてあげたいと思っている。

治之助さんを支えているのが、医師の花戸貴司さん。花戸さんは、治之助さんがセツさんの世話をできる限り続けられるようにサポート体制を整えている。村の看護師や薬剤師、ケアマネージャー達が直接会って情報を共有し、状況に合わせて手助けできるようにしている。花戸さんは、「二人は向き合って生活をし、充実した時間を過ごしておられると思う。我々はそれを邪魔しないようにすることが一番の仕事じゃないかなと思います。」と語った。

医師の花戸さんが村の人達を支えるようになったのは、あるきっかけがあったという。村の診療所に赴任してきた13年前、危篤状態の高齢者に最新の医療を施そうとした花戸さんに家族は「先生もうあかんな」と言われた。周りを見ると、親戚の方たちは患者さんを見ているのに花戸さん1人が患者さんではなく病気を見ていたと感じた。花戸さんは、今では130人以上の高齢者を24時間体制で見守っている。長い時間をかけて、本人の意思だけではなく家族も共に心の準備を整えることで納得できる最期を迎えることができるという。

最期の時まで寄り添い、看取りをした家族には改めて気付かされることがあるという。小学5年生の松明日郁ちゃんは、去年おじいさんを看取った。明日郁ちゃんは、「命を使うってことは自分の人生の時間を使うことって言っていたから、人といるときの時間も大切なのかなと思った。死んだら思い出作れないし、会えないから。」と話した。

100歳の西いささんは、今年5月に吐血をしたが検査を受けることをせず、自然な形で最期を迎えたいと思っている。娘のふさえさんとうたえさんは、母が老人介護施設から家に帰りたがっていると思い、いささんを2年ぶりに帰宅させた。1時間のみの帰宅となったが、戦争で亡くなったいささんの夫の写真が飾られていて毎朝欠かさず手を合わせていたという仏壇にまた手を合わせることができた。

7月中旬、セツさんの体力は目に見えて衰えていた。月に数回県外から訪れていた長女のたえ子さんに、セツさんは「お迎えが来るまでは帰らないで欲しい」と今回初めて伝えた。たえ子さんは泊まり込み、治之助さんと一緒に最期を看取りたいと考えている。

7月下旬、100年間生きてきたひとつの命が最期の時を迎えようとしていた。娘のふさえさんとうたえさんは、母が望んでいた通り、医者を呼んで人工呼吸器をつけたりせずに家族だけで見守ることにした。孫たちも駆けつけ、皆に看取られながらいささんは静かに息をひきとった。

深夜1時、医師の花戸さんの元に連絡が入った。治之助さんが夜中トイレに行こうとすると、セツさんの息が止まっていることに気がついたという。娘のたえ子さんは、「父と母と三人でっていうのはもう二度とやってこない、いい思い出です。大切にして時々思い出します」と語った。

キーワード
永源寺地区(滋賀)

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