パパとママが欲しい〜大阪乳児院の1年〜 〜大阪乳児院の1年〜

放送日 2012年12月16日(日) 15:05~15:55
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
15:05~

虐待や育児放棄などの理由で親と離れて生活せざるを得ない子どもたちが増加しており、乳児院などの施設が不足している。大阪の乳児院施設に入所している3歳の男の子、シュンくんは実の親と連絡が取れなくなった。職員は子供達の親代わりを探し続けている。

キーワード
乳児院
大阪府
シュンくん

パパとママが欲しい〜大阪乳児院の1年〜 (バラエティ/情報)
15:07~

大阪の乳児院の職員たちは、子供一人ひとりに寄り添うことが出来ないということを気にかけているが、乳児院の職員数は子供の人数によって職員数が決められており、簡単に数を増やすことは出来ない。

乳児院の施設長代理のの塚本陽子さんは「(乳児院は)家庭とは環境が違う。“24時間自分だけの人”はいない」と話した。職員は養子縁組が決まった時のために子供一人ひとりの写真のアルバムを作り、成長の家庭を記録している。

児童相談所から依頼を受け、子供を受け入れてくれる家庭を探す家庭養護促進協会はこれまで6回シュンくんの記事を新聞に掲載したが3歳を過ぎてから問い合わせが来なくなった。受け入れの問い合わせが多いのは、生まれたばかりの健康な女の子であるという事実がある。また、施設で長く生活した子供には、新しい親を試す「試し行動」が見られるというのも1つの原因である。一方で、受け入れの意志を示している家庭でも、年齢制限によって断られるケースがある家庭養護促進協会の山上有紀さんは「少なくとも成人するまで親であるという責任を持ってもらいたいので一定の枠は必要」と話した。

3歳8ヵ月のシュンくんは深刻な食物アレルギーによって乳児院から児童養護施設へ移ることが出来ず、周りに同年代の友達がいなくなったが、乳児院の職員たちが特別に幼稚園に行かせてあげることに決めた。

ある朝シュンくんは幼稚園に行きたくないとぐずったが、職員たちは彼を甘やかすことなく、経験のため、そして様々な環境に慣れさせるために幼稚園に行かせることした。

大阪府高石市の養子縁組を考えている納屋優子さんは不妊治療を試みたが、なかなか子供に恵まれなかった。夫の善昭さんは「自分の子として育てていけるなら実子も一緒かな」と養子縁組を決意したという。しかし、夫婦は年齢制限に悩まされていた。

納屋さん夫婦は3歳から15歳までの子供が生活する児童養護施設を訪れた。妻の優子さんは子どもたちの寂しさを満たしてあげられるかどうか不安に感じていた。夫婦は親になる責任を理解しているからこそ、決断することが出来ずにいた。

7月、幼稚園に通い始めて2か月が経ったシュンくんは、いつも自分にお弁当を作ってくれる塚本さんに、ままごとのお弁当を手渡した。間もなく4歳を迎えるシュンくんは乳児院では最年長で、その自覚も芽生えてきた。職員たちはシュンくんの成長を喜びながらも、親の温もりを知らないまま施設で大きくなっていくことに焦りを感じている。

乳児院でシュンくんは、他の子供に邪魔されず集中して遊ぶ時間を欲しがるようになっていた。何とか早くシュンくんを家庭に送り出してあげたいと、塚本さんは東京にある国際養子縁組を取り持つ団体にシュンくんを登録することにした。日本で親が見つからないなら、例え海外に行くことになっても、自分だけの親がいる方がいいと考えた。

この日、国際養子縁組の団体のスタッフがシュンくんの乳児院を訪ねた。塚本さんはシュンくんの面倒見の良さや優しさを伝えた。おやつの時間だったシュンくんは、「きょうはパパとママを探してくれる人が来るよ」と伝えられていたが、固まってしまっていた。職員は別れ際にシュンくんがニッコリと笑っている写真を手渡した。

9月、とうとうシュンくんは乳児院で4歳を迎えた。数えで5歳になったシュンくんは七五三のお参りのため、職員と一緒に近所のお寺を訪れ、お賽銭で5円玉を入れた。

8月、シュンくんの親になりたいという申し出が登録していた大阪の団体に寄せられたが、話がまとまることはなかった。申し出たのは5人の子供がいる40代半ばの夫婦だったが、問題になったのは3才の子供がいることだった。団体はシュンくんをシュンくんより年下の子と一緒にするのは良くないと考え、断ったという。

塚本さんはこの日、養子縁組や里親制度で子供を受け入れてくれる人を増やすために大阪市などが大阪・旭区で開いたセミナーに、講師として招かれた。塚本さんは子供たちのために施設がしてあげられることには限界があると訴えた。

東京にある日本国際社会事業団は60年前に設立され、1700人以上の子供たちに国籍を超えた親を紹介してきた。外国人の家族となった方たちから手紙で報告が届く一方で、なかなか親が見つけられない日本の現状を、この団体はもどかしく感じている。

12月、七五三の時に撮影した写真が乳児院に届いた。4歳3か月になったシュンくんは、最近はもう「ぼくのパパとママは?」と言わなくなった。それでも塚本さんは、どうしてもシュンくんに親を見つけてあげたいと考えている。

キーワード
家庭養護促進協会
試し行動
シュンくん
大阪府
乳児院
塚本陽子さん
日本国際社会事業団
山上有紀さん
大阪
児童養護施設
養子縁組
里親制度
旭区(大阪)
高石市(大阪)
納屋優子さん
納屋善昭さん
東京
七五三

エンディング (その他)
15:52~

エンディング映像。

スポット

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  1. 12月16日 放送