自民党総裁候補 公開討論会 2012年9月15日放送回

放送日 2012年9月15日(土) 13:05~15:04
放送局 NHK総合

番組概要

自民党総裁候補 公開討論会 第一部 (ニュース)
13:05~

日本記者クラブより、自民党総裁候補 公開討論会の模様を中継。まず、今回の討論会の進行を説明。

自民党総裁選候補者たちが、立候補の理由と総裁に選ばれた場合に何をおこなうのかを発言。まず安倍晋三は、「震災からの力強い本格的な復興をしなければならない。政治のリーダーシップにより、からなず新しい朝を迎えることができる」と述べた。

石破茂は「26年国会議員をしていて、色んな批判も受けてきた。にも関わらず今なぜ私なのかというと、昨年の大震災以降危機管理が問われている。私は危機管理の仕事を長くやってきた。想定外ということを口にしてはならない」

町村信孝は「13年間の経済産業省の勤務、また海外での勤務・留学体験などを通じて、特に世界の中の日本はいかにあるべきか常に考え、学んできた。これを今活かしていくべきときだと思っている」と述べた。

石原伸晃は「震災以降、国民の多くは都会に暮らしていようが地方で暮らしていようが“ふるさと”を強く意識したと思う。そのふるさとを守る、国を守る。一流国として日本をとどめるために、経済を再生し地域の一次産業をしっかりと守る」と述べた。

最後に、林芳正は「経済再生を任せてもらいたい。その一心で立候補を決意した」と述べた。

石破茂が石原伸晃に「尖閣の国有化を巡り、虎の尾を踏んだという話を何度かされたが、日本の固有の領土である尖閣において実効支配をきちんと高めていかなければならない。国有化、そして今後の日中関係はどのように考えている?」と質問。石原氏は「根本的なことを話すなら、尖閣の実効支配を強めていくことになんらかわりはない」と答えた。

町村信孝は石破茂に「昨年の補正予算は、自民党なら十数兆円規模の第2次補正をとるというとりまとめをしたが、それに対しての民主党の答えは寂しいものだった。経済発展のインフラ的部分もしっかり取り組んでいく必要があると思うが、石破さんの考える経済政策ポイントは?」と質問。これに対して「(町村氏の)言っていることは全てその通り。どうやっていくかの具体策をひとつひとつ示し、きちんと示していかなければならない」と答えた。

石原伸晃は林芳正に「経済再生の明確な目的は物価目標の設定があるが、日銀が示した目標は低いと思う。もうひとつ大切なのは金融緩和。また成長するアジアの需要をどう日本に取り入れるのか。経済対策に対しての考えは?」と質問。これに対して「さらに踏み込んてきちんと議論してやっていく必要がある」と述べた。

林芳正は町村信孝に「科学技術が経済の成長にとって大事。科学技術の政策の司令塔である総合科学技術会議は、問題があるとしたらどこにある?」と質問。これに対して「なかなかむずかしいところ。しかし今の総合科学技術会議でいいのかといえばまずい」と答えた。

安倍晋三は石原伸晃に「来年もし名目経済が実質経済と逆転したままでも消費税をあげる?」と質問。これに対して「円高が問題になっているが、2%の実質成長を目指すには手が必要だし、雇用も4%をきって初めてCPIがあがるようになっている。失業率が3%をきったときに実質1%のインフレになってくる。こうした動きをおこなっていけば、消費税をあげることは可能だと思う」と答えた。

町村信孝が安倍晋三に対し「教育問題についての考えは?」と質問。これに対して「今党でつくっている原案のひとつに、教育委員会をなくすのではなく諮問機関とし、教育長と諮問機関が協力して実行していく。責任が明確となって民意との関係もはっきりしてくるのではないかと思う」と語った。

石原伸晃が町村信孝に「収めた保険料が自分のもとに戻ってくるのかという不安を払拭する必要があるが、この点についてどう考えているか。また雇用喪失の見識をきかせてほしい」と質問。これに対して「経済政策は、いかに働く場所を増やすかという雇用の問題に付着する。いくら立派な政策でも、雇用がどんどん減って行くのであれば意味のない政策」と語った。

林芳正は安倍晋三に「来年実質と名目が逆転せず、もし消費税を上げないという決断をした場合、2015年にはプライマリーバランス半減、そして2020年には達成という目標を立てていて、かなり色んな歳出削減となってくる可能性もあるがどのように考えている?」と質問。これに対して「税率を増やすのは、あくまで税収を増やすため。ちゃんと上げられるようにこれから努力をしていくことが極めて重要。

安倍晋三は石破茂に「集団的自衛権の行使について、従来から認めるべきだと言っていたが、海外での武器使用も含めて4分類について考えを教えてほしい」と質問。これに対して「4分類を行使可能にするやり方がもっとも手っ取り早いが、その4分類に限らず日米の同盟を進化させ、抑止力をもつというのであれば、文民統制をきちんときかせた法律を通すことが必要だ」と語った。

石破茂は町村信孝に「社会保障と税の一体改革で、社会保障をどうするのかはこれからといわれているが、社会保障の効率化という言葉は気をつけて使わなければならないと思っている。社会保障についての考えは?」と質問。これに対して「毎年1兆円ずつ増えていくことに対して黙ってみていていいものかと。どう考えても、寿命がこれだけ延びているときに65歳でとめていいのかと…」と語った。

キーワード
自由民主党総裁選挙
震災
尖閣
経済政策
総合科学技術会議
消費税
集団的自衛権
社会保障と税の一体改革

自民党総裁候補 公開討論会 第二部 (ニュース)
13:50~

自民党総裁選挙に谷垣総裁が立候補しなかったことについて、立候補者らがどう考えているのか質問が飛んだ。安倍元首相は、谷垣総裁の人柄を悪く言う人はいないだろうと述べた。

町村信孝は石破茂に「昨年の補正予算は、自民党なら十数兆円規模の第2次補正をとるというとりまとめをしたが、それに対しての民主党の答えは寂しいものだった。経済発展のインフラ的部分もしっかり取り組んでいく必要があると思うが、石破さんの考える経済政策ポイントは?」と質問。これに対して「(町村氏の)言っていることは全てその通り。どうやっていくかの具体策をひとつひとつ示し、きちんと示していかなければならない」と答えた。

石原伸晃は林芳正に「経済再生の明確な目的は物価目標の設定があるが、日銀が示した目標は低いと思う。もうひとつ大切なのは金融緩和。また成長するアジアの需要をどう日本に取り入れるのか。経済対策に対しての考えは?」と質問。これに対して「さらに踏み込んてきちんと議論してやっていく必要がある」と述べた。

林芳正は町村信孝に「科学技術が経済の成長にとって大事。科学技術の政策の司令塔である総合科学技術会議は、問題があるとしたらどこにある?」と質問。これに対して「なかなかむずかしいところ。しかし今の総合科学技術会議でいいのかといえばまずい」と答えた。

安倍晋三は石原伸晃に「来年もし名目経済が実質経済と逆転したままでも消費税をあげる?」と質問。これに対して「円高が問題になっているが、2%の実質成長を目指すには手が必要だし、雇用も4%をきって初めてCPIがあがるようになっている。失業率が3%をきったときに実質1%のインフレになってくる。こうした動きをおこなっていけば、消費税をあげることは可能だと思う」と答えた。

石破氏は谷垣総裁について、自民党をここまで支えてくれたことに万感の思いがあると述べた。町村氏は、自民党総裁選挙で谷垣総裁と戦うものだと思っていたので、立候補しなかったことに驚いていると述べた。

林氏は、谷垣総裁はアピール力が足りなかった責任をとるべきではないかと述べた。石原幹事長は、谷垣総裁の政治姿勢は実直すぎるが、私は好きですと述べた。

自民党を離党したことのある石破氏に対して、なぜ自民党を離党して戻ってきたのかという質問が飛んだ。石破氏は、自分の政策は一度も変わっておらず、所属する政党と政策が違うようになったので離党したと述べた。

安倍元首相に対して、健康問題で総理を辞任したが現在は問題ないのかという質問が飛んだ。安倍元首相は、自由民主党総裁選挙に立候補することは悩んだが、同士から立候補してほしいという声に答えたと述べた。

町村氏に対して、なぜこれまで自由民主党総裁選挙に立候補しなかったのかという質問が飛んだ。町村氏は、国難に襲われた日本でしっかりとした政治をやることがご恩返しになると思い立候補したと述べた。。

林氏に対して、参議院議員なのにどうして自由民主党総裁選挙に立候補したのかという質問が飛んだ。林氏は、他党の代表には参議院議員もなったことがあるので、これまでの既成概念にとらわれない候補になりたいと述べた。

野田首相への問責決議など、臨時国会への対応について質問が飛んだ。石原幹事長は、民主党はこれ以上離党者が続くと衆議院でも過半数割れとなるので、あちら側から野党にアプローチがあるだろうと述べた。

安倍元総理は、野田首相は近い内に衆議院を解散すると言ったのだから、問責決議を重く受け止めるべきだと述べた。石破氏は、これ以上解散を引き伸ばすことはしないでほしいと述べた。

自由民主党総裁選挙で勝利した後の人事について、質問が飛んだ。林氏は、他の立候補者の方々に要職についてもらうことも考えていると述べた。石原幹事長は、能力のある若い人を抜擢したいと述べた。

自由民主党総裁選挙の立候補者らに、日本維新の会と連携する可能性はあるか質問が飛んだ。石破氏と石原幹事長は、選挙で戦う相手なので、選挙前から連携の可能性に言及するわけにはいかないと述べた。

原発・エネルギー政策について、質問が飛んだ。町村氏は、原発については安全性ばかりをアピールしすぎた事については反省しなくてはならないが、当面はルールと基準つくりを行なっていくべきだとと述べた。

日銀の金融政策について質問が飛んだ。安倍元総理は、日銀に対して政府があれこれ言うべきではないが、政策目標は政府と同じようにするために対話していくべきだと思うと述べた。

石破氏は、日銀の独立性は守られなければならないが、政府と日銀との協調関係は確立されるべきだと思うと述べた。林氏は、投機的なお金の流れにとらわれない真の市場経済を守りたいと述べた。

石原幹事長は、国内の中小企業の製造業を守るために、アジアなどへの製造拠点の流出を食い止めなければならないと述べた。

災害対策について質問が飛んだ。町村氏は「毎年使っている5兆円の公共事業を、向こう10年間1兆、2兆積み増したからといって、それが一挙に日本の財政の信任の悪化を招くとは思わない」と述べた。

社会保障について質問が飛んだ。公的年金の支給年齢引き上げについて石破氏は「その人に最もふさわしい、幸せをもたらす社会保障とは何だという観点が必要だと思っている」と述べた。

TPPについて質問が飛んだ。安倍元首相は「まず交渉力を強めた上において、実際に国益が守れるかどうかということを考えないといけない」と述べた。

石破氏は「きちんとした外交交渉力を持ち、 きちんとした情報を入手し、きちんとした分析力を持った上で、国益になることならやる、ならないことならやらないという当たり前のお話」と述べた。

町村氏は「関税ゼロなどあらかじめスタンスを固めて交渉に臨むべきではない。お互いにあらゆるカードを持ちながら、一つの合意点に到達すべき。」と述べた。

石原氏は「アメリカの上院議員や我々にも真実の情報が伝わっていない中で、乗り遅れたら大変だというような議論でTPPの参加問題を議論するのは、著しく国益を損なうと確信している」と述べた。

林氏は「一番良いのはASEAN+6、EUとの交渉も含めた3つを並行に進めて、良い条件を勝ち取るという交渉が求められると思う」と述べた。

税制について質問が飛んだ。町村氏は「たかが5%と思われる所得税率の引き上げだが、それによって失う日本の利益は莫大なものがある」と述べた。

領土をめぐる問題について質問が飛んだ。尖閣諸島問題に関する父親である都知事の行動について聞かれた石原氏は「日本人に対して領土主権はしっかりと自分たちの責任で守っていかなければならないということを教えたのだと思う」と述べた。

アジア外交について質問が飛んだ。河野談話の見直しに関して安倍元首相は「安倍政権の時に軍の慰安婦への強制性を証明するものはなかったということを閣議決定をしたが、多くの人は知らないし、海外においても共有されていない。修正したことをもう一度確定する必要がある。」と述べた。

外交・安全保障政策について質問が飛んだ。リベラルな外交路線を引き継ぐべきかと聞かれた林氏は「保守の真髄は守るべきものは守るけれども、変えるところは変えていくというところ。したがって党として決めた集団的自衛権の見直しに関しても、当然やるべきだと思う」と述べた。

普天間基地移設問題について質問が飛んだ。石破氏は「より安全なものは何であるかということを、きちんとした信頼を回復した上で提示し、合意を見る」と述べた。

2世議員について質問が飛んだ。安倍元首相は「自民党が閉ざされた政党であることを変えていくために公募制度を導入した。今の全国の候補者も公募制度により抜擢され、育った候補がほとんどである。」と述べた。

石原氏は「自民党の次期衆議院選挙の新人候補全てが公募という事実は重い。縁もゆかりもない中でやっていく気概がなければ、政治家は育たないと思う。」と述べた。

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普天間基地移設問題
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自民党総裁選 候補者の主張は (ニュース)
15:00~

政治部の徳橋記者が自民党総裁候補公開討論会を解説。政策面での相違点について徳橋記者は「TPPへの対応や経済・金融政策などについてはそれほど大きな違いは見られなかったが、安倍元首相が消費税率の引き上げについて慎重な姿勢を見せていたことが注目点だった」と述べた。

衆議院の解散に向けた解散戦略について徳橋記者は「早期の解散を目指すという点ではいずれの候補も一致していたが、その上で石原氏は臨時国会での対応については、民主党の動向を見極て対応を検討したいという考えを示していた」と解説。

選挙戦の構図・焦点について徳橋記者は「全体の6割を占める地方票の行方が勝敗を大きく左右する。今のところ突出して優勢になっている候補はなく、2位以上の決選投票までもつれ込むという見方が強い。そのため各陣営では早くも決選投票をにらみ、まずは2位以上に入ることを先決だと考え、地方票の獲得を重視した戦いが始まっている。」と解説。

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  1. 9月15日 放送