明日へ-支えあおう- 特集 被災地の今を知っていますか?

放送日 2013年9月1日(日) 13:05~15:00
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
13:05~

あなたは東日本大震災をどう受け止めていますか?被災地の今を知っていますか?街の人は「決して忘れられない出来事」だとしながらも、「被災地の現状を目にすることがなくなった」と語った。仙台駅前から三宅らがオープニングの挨拶。未だ避難生活が続き、生活再建もまだまだやらなければならないことが山積みだ。福島県では帰りたくても帰れない現状がある。

三宅らがオープニングの挨拶。被災地の「今」を被災地に縁のあるゲストを迎え伝えていく。

キーワード
東日本大震災
福島県
被災地

被災地の今を知っていますか? (バラエティ/情報)
13:08~

約2万人が犠牲となった東日本大震災、ほとんどの子供が助かったのは岩手・釜石市。自ら判断し、子供がお年寄りを助けていたという。これには、震災前から続けてきた「行動哲学」が関係していた。片田敏孝は「逃げる自分であること」を学校で教えていた。

岩手・釜石市から片田敏孝教授が中継。東日本大震災で中学生が津波の危険性を考え、自ら小学生の手をひき、安全な場所に逃げたエピソードを語った。この防災教育には「避難三原則」があるという。1つ目は“想定にとらわれるな”。ハザードマップによると、津波の想定区域は実際に津波が来たところよりもはるかに海側に想定されていた。2つ目は“最善を尽くせ”。実際に中学生は学校に指定された避難場所よりも遠く、できる事は全て行ったという。3つ目は「率先避難者たれ」。自分が最初に逃げると自分だけ逃げて負い目を感じるが、避難する逃げることでみんなが行動し、安全が守れるということを伝えた。

福島県・田村市から柳澤秀夫が中継。人がいなくなった今、イノシシが田畑を荒らしている。そこでイノシシよけに設けた電気柵、(1)イノシシよけの電気柵の全長は?という質問を投げかけた。サヘル・ローズは「30キロ」と解答。しかし正解は「314キロ」だった。およそ、東京から仙台の距離だという。

宮城・亘理町からマギー審司が生中継。震災以降、農地の塩分が高くなってしまったため、名産品だったイチゴが栽培できなくなってしまったという。(2)イチゴに代わって栽培されているものは?という質問を出題。高橋ジョージが「トマト」と解答。マギー審司が手品を交えて正解を発表。正解は「トマト」だった。

三宅民夫から瀬戸カトリーヌさんらに出題。「被災地への関心が薄まっていると答えた人は何%?」正解は「27%」。4人に1人が被災地への関心が薄れているという。番組ホームページではメッセージを募集中。

岩手・釜石市から片田敏孝教授が中継。東日本大震災で実際に津波から逃れた釜石高校の菊池のどかさんは当時の状況を語り、祖父から釜石に住む以上、津波に関する知識は備えておくようにとの教えがあったという。指定されていた避難場所から、もっと遠くへ向かったのは、崖が崩れる危険性がり、海抜が高くないということを防災教育で教わっていたからだ、と語った。菊池さんは「地域にあった避難行動をとること」を伝えた。「自分の命は自分で守る」という主体性を持つことを片田教授が語った。この地域には「津波てんでんこ」という言い伝えがあるそうだ。この言葉はLAWBLOWの2人も知っているそうだ。

瀬戸カトリーヌは19歳の時に阪神淡路大震災を経験。その時には「防災三原則」のようなものはなく、携帯もない時代だったのでとても慌てた経験があり、子供の頃から言い伝えられていればよかったと語った。和歌山県田辺市の中学生、瀧本優一さんは釜石市で防災授業に参加し、「自分の命を守る大切さ」を知ったという。しかし逃げている時に助けを求めている人を見かけたら、見捨てて自分だけ生き残るのは辛いと語った。自分の命も大切だが、人も助けたいという2つの思いを大切にしなければならないのは容易ではない。

岩手・釜石市から中継している片田教授は「津波てんでんこ」の言い伝えの由来について解説。てんでんこ出来る家族は、薄情な家族ではなく、家族の絆が強く、信じ合えることが出来る家族だと述べた。高橋源一郎さんは最近鎌倉に引っ越したということをあかし、海抜が低いところは小さい頃から「一人で逃げるように」と教わるという。

宮城・亘理町からマギー審司が生中継。「自分の命を大事にすることは家族の命を大切にすること」と語った。亘理町は平坦な土地なので高台がなく、津波から逃げるのに時間がかかってしまうという。そこで今年6月、車での避難訓練を実施。渋滞を避けるため、避難ルートを分けて訓練を行っているという。しかしこの訓練に参加しているのが2割しかいないのが現状だ。

福島県・田村市から柳澤秀夫が中継。目に見えない放射能から逃げるには困難で、模範解答が無く、普段からいざというときにどうすればいいのか、考えるのが大事だ、と語った。

福島・釜石市から片田敏孝と魚住優が中継。旅館経営をしている岩崎昭子さんは、震災当時のことを語り継いでいる。ボランティアに来てくれた人に感謝の気持ちで伝えたのが始まりだという。また、去年県外から今の被災地を知ろうと来てくれた中学生の話をし、「生きる」意味を一緒に考えるようになったと語った。また、釜石市は緑も水も豊で生きる意味を考えられる場所だとコメントした。片田教授は、釜石の子どもたちは津波の経験があったから海を嫌いになったことはなく、むしろ誇りに思っていることを明かした。

LAWBLOWの2人は、自分が生まれ育った土地を嫌いになろうとは思わない、と語った。渡辺一馬さんは「主体的に生きていく大切さ」を語った。鎌田千瑛美は、私達がどう生きていくか問われているな、とコメント。山本緋里は自分だけの想像ではわからないことが、被災地の方の話で分かったと述べた。

キーワード
釜石市(岩手)
ハザードマップ
津波
東日本大震災
田村市(福島)
イノシシ
電気柵
亘理町(宮城)
イチゴ
トマト
震災
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防災
鎌倉(神奈川)
避難訓練
放射能
釜石市(福島)

LAWBLOW 「家に帰ろう」 (演技/演奏)
13:38~

LAWBLOW の「家に帰ろう」が流れた。(映像:岩手・宮古市、岩手・田野畑村、宮城・女川町、岩手・大船渡市)

キーワード
宮古市(岩手)
田野畑村(岩手)
女川町(宮城)
大船渡市(岩手)
LAWBLOW
家に帰ろう

被災地の今を知っていますか? (バラエティ/情報)
13:41~

宮城県亘理町の荒浜漁港からマギー審司と津田喜章が中継。現在も港では復旧工事が行われており、震災前は80隻の漁船が活動していたが、今では十数隻ほどだという。こうした状況の中で、鳥の海ふれあい市場では亘理町の特産物を販売しており、漁師が獲った魚なども扱っている。また、マギー審司らはこれからの旬の料理として「はらこめし」を紹介した。

亘理町の人々を紹介。漁師の渡辺さんは震災で持っていた全ての船を流されてしまったが、1隻だけ隣町に漂着した船を修理し、震災4ヶ月後から漁に出ているという。また、亘理町でずっとアセロラを作っている伊藤さん夫婦は、「震災でハウスなどが壊れてしまってどこから手を付けていいか分からなかったんですが、アセロラは寒さに弱いので冬が来る前に自力で再建しました」などと語った。

東日本大震災から暮らしを再建するにあたっての苦労を聞いた高橋ジョージは、「お金のことも凄く大変だと思ったんですが、一回全部地震で潰されたものをもう一回やろうとする気持ちにならない人も相当数いるんじゃないかなと心配になりました」と話した。これに対し、渡辺一馬さんは「足止まっている方を支え続けるのが難しくなっています。歩き始めた方は抱えるものは多いですが、歩いていることでかなり救われている部分はあります」と語った。

茨城・北茨城市の磯原二ツ島海水浴場では3年目の海開きが行われた。浜の復活に携わってきた田口敬一さんは3年ぶりに懐かしい風景を取り戻した。震災前には年間1万人が訪れる景勝地だったが、あの日4メートルを越える津波が町を襲った。全てのホテルや旅館が被災する中、田口さんが務めるホテルも2階部分まで水没し、廃業も考えたが馴染みの客からの手紙に励まされた。以前のキレイな海を取り戻そうと浜の清掃を行い、これまでホテルを利用してくれたお客さんに手紙を発送した。震災前に比べて従業員は半数に減ってしまったが板前が中居の役をこなすなど力を合わせて苦境を乗り切ってきた。そして迎えた海開き。海水浴客は例年の半分だが賑が戻ってきた。

東日本大震災発生前と後の人口について解説。一部の地域では増えたが、沿岸部では軒並み減っており、住民票を元に作られたデータなので実際にはもっと減っている場合もあるという。これについて、マギー審司と菊地一男は亘理町から中継で現在の町並みを紹介し、「堤防などを建てた場所でも、帰ってくる方はまだまだ少ない状況ですね」と話した。

亘理町に住む人に意見を聞くことに。菊地さんは「家庭によって色々あるとは思います。これからの津波の危険性などを考えると戻らないと言う人もいるし、高齢なため自宅再建が出来ない人もいます。後は利便性の問題もあって、戻りたいけど戻れない人もいるのが現状だと思います」と話した。

復興事業の遅れについてトーク。渡辺一馬さんは「仕方ないことだとは思います。これ以上早くやっても街の中に人が残れるとは限らないと思います。ちゃんと自分たちで自分の街を作ると決めてからなら良いのですが、何年以内にお金を使いきらなければいけない、という気持ちで進められているものもありますし、それに反発して話し合いに参加しない方もいます。そういう意味では悪循環が起きているのではと感じています」と語った。

更に、高橋源一郎は「東北は元々人口減少と高齢化が進んでいて、そこに震災が起こった結果、社会の基盤が壊れてしまった。復興の手が差し伸べられても、地元の人達のニーズと必ずしも一致している訳ではないので歯がゆい所があります。外側の人間である僕らはただ”頑張れ”と言うだけじゃなく、何が必要かを考えるべきだと思います」と話した。

福島の今を知っていますか?3番目のテーマは「福島」について。原発事故から2年半が経ち、未だ15万人の人々が避難生活を続けている福島。仮設住宅に暮らす人々のおよそ6割が家族離散の生活を余儀なくされている。夫は仕事のために地元に残り、子供の健康のために地元に戻ることをためらう妻。しかし、避難先の学校に馴染めない子供も少なくない。長引く避難生活で体長を崩し亡くなる人も相次いでいる。更に、放射性物質の除染も一向に進まず廃棄物の置き場が確保できない中、街のいたるところで庭に大きな穴を掘り除染作業で出た廃棄物が埋められるという異様な事態が起きている。

「今年の夏に宮城県亘理町にボランティアに行き被災地の現状を知り、関心が高まった」、「岩手県内に住んでいる私でさえ何を支援したらよいか?個人レベルでの支援って何?」などの視聴者からのメッセージを紹介。メッセージは番組ホームページで受付中。

花火大会を見に来ていたのは菅野洋子さん。富岡町から避難して3年目になる。菅野さんは東京都江東区にある東雲住宅に住んでいる。ここには1100人の被災者が住んでいるそうだ。自宅には帰還困難区域に指定されている自宅の地図が貼ってあった。帰りたくても帰れず、先が見えない状態で、被災者たちの気持ちが揺れ動いているという。東雲住宅の交流団体の高橋佑治さんは、「福島に住んでいたときは通りすがりに挨拶はするが、いきなり縦社会の高層マンションに住むとあいさつをしなくなってしまう」と語った。益山幸子さんは被災地から自主避難してきた一人。子どもたちに影響が多いため、自主避難を選んだという。また、都会で生活の基盤ができつつあるため、被災地に戻るのはためらっているという。

今年3月、青森県八戸市は八戸港に全長24キロにわたって防潮堤を整備することを決定。しかし、7月に行われた復興を検討する会議で計画の見直しが示された。港に立地する企業など地元の合意が得られなかったためで、100ヶ所以上あるゲートの管理を地元住民がしなければならないことなどが理由に挙げられた。しかし、県はゲートの自動化はコストの面で踏み切れないという。また、ゲートの鍵を預かったという男性は「状況に応じて自分が閉めなければいけないので怖いです。時間との勝負ですから、判断して行けといっても中々難しい」と話した。

現在福島県は原発事故の影響で立ち入りを制限されている区域が3つある。立ち入りが禁止されている帰還困難区域。日中の立ち入りが許可されている居住制限区域。そして早期の帰還を目指す避難指示解除準備区域。避難指示解除準備区域に一部指定されている田村市から中継。この地域には121世帯が生活していたが、長期の宿泊が許可された今でも戻ってきている人は僅か。長期で滞在をしている人々の話を伺った。

先月12日に福島・郡山市に避難している渡辺さん夫婦が、故郷の都路へと帰省した。この家には4世代が生活していたが現在は3箇所に別れて生活をしているので全員が集まるのは久しぶりのことだった。今回の帰省には大きな目的があり、娘のこのみさんが避難中に子供を死産してしまった為、そのお骨を先祖代々の墓に納めることだった。避難指示が解除されればまた4世代で生活をすることができるが、自宅からすぐのところに未だに放射線量が高い帰還困難区域があり、放射能への不安からまだ避難先へ戻る可能性が高いと話した。

福島・田村市から和合亮一らが中継。震災が起きなければ、都会に避難せずにすんだ人達は皆、同じ気持だと語った。また、静かになったが、復興が進んでいないことが問題だと指摘した。坪井幸一さんは「帰りたい思いがあるが、それに向かって政府関係者に努力してもらいたい。」と語った。相手の立場にたって考える想像力が大切だと語った。

高橋源一郎さんは被災地では放射能の危険性は本当は誰も分からないと指摘。わからないことが多すぎて、何をしたらいいか分からないという現状を述べた。鎌田千瑛美は福島の人達には十人十色の生活がある、一人ひとりに何が必要か考える必要がある、とコメントした。

視聴者からのメールを紹介した。福島県55歳女性「福島県民ですが、もうどうしていいかわからん」、東京都54歳女性「私達にも日々の生活があり悩みがある。直接関係がないことに関心を持ち続けるのは困難。」、茨城県42歳女性「自分たちも被災国の国民だと思ってみたら、少しだけ気持ちを共有できるかもしれない。」という意見があった。

被災地支援の取り組みの一つとして千葉大学の学生らが、花壇に花を植える取り組みをしている。石巻市雄勝町では街の8割が津波の被害を受けた。その土地に、県内外からボランティアが集まり、花壇を設置している。(BGM:「わが美しき故郷よ」畠山美由紀)

まだまだ解決しなければならない問題があると話したこのみさん。子供の学校についてや生活必需品を買い揃えることも難しいと問題点を話した。高校生の根内さんはまだ終息していないのでふるさとに帰ってきてもまだ怖いという意識があると話した。

仙台出身のお笑いコンビ、サンドウィッチマンはふるさと東北の人々の思いを全国に届けようとしている。伊達は「少しずつだけれども復興していると思う」と語った。富澤は「モヤモヤしたものがあったら、自分たちにぶつけてほしい」とコメント。(BGM:「素晴らしき世界」RAKE)

和歌山県に住む中学生の山本さんは「自分が住むところもいつか津波がくると言われていて、実際に体験したら怖くなると思うがまだ分からない」と話した。サヘルさんは今福島と聞くと原発というイメージが先行してしまうが、実際には普通の街で家があって家族がある。今東京で暮らしている自分たちは何ができるのかとすごく考えさせられていると話した。高橋ジョージは海外に行けば原発事故について福島という意識ではなく日本という意識だと話した。

しかし一方、福岡では身近ではないので、震災が風化してしまっているという。東京都でも記憶が薄れているという。

震災を風化させないために、スタジオで考える。LAWBLOWは本当に忘れてほしくない出来事だと語り、想像力を使い、被災地の名産品を通して思いを馳せてほしいと語った。宮城・亘理町から中継しているマギー審司は風化させないために、チャリティーのボウリング大会を企画しているという。岩手・釜石市から片田敏孝教授が中継。震災の経験を常識化して文化にすることが大切だと語った。福島・田村にいる和合亮一は「沈黙」をしないこと、今の現実を分かちあい、日本を変えていく事が大事だと指摘した。

高橋源一郎は「忘却」は時に必要だが、語り継ぐことで、日本人としての大きな経験になると語った。瀬戸カトリーヌは被災地での現状を語り、沈黙するのではなく、自らの言葉で話すことが大事だと述べた。また、支援は人と人がつながり、後世に伝えること、心を寄り添わせることが大切との声が上がっていた。また、友達作りが大切だということを知った、人が関わることでお互いを思いやれるとの声も上がっていた。

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和歌山県
原発
ボウリング
釜石市(岩手)

エンディング (その他)
14:58~

朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のテーマ曲を作曲した大友良英さんが演奏。大友良英さんは福島市で10代を過ごした。「プロジェクトFUKUSHIMA!」を立ち上げ、福島県内を中心にライブ活動を行っている。8月15日に行われたライブには5000人が集まった。

キーワード
連続テレビ小説 あまちゃん
福島市(福島)
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