耳をすませば 四世 茂山千作・三國連太郎

『耳をすませば』(みみをすませば、英題:Whisper of the Heart)は、柊あおいの漫画作品、およびそれを原作とした近藤喜文監督、スタジオジブリ製作の劇場アニメ作品。

出典:goo Wikipedia

放送日 2013年12月30日(月) 7:20~ 7:45
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
07:20~

オープニング映像。

“演じること”極みを目指して 四世 茂山千作・三國連太郎 (バラエティ/情報)
07:20~

2013年春、信念を持って演じ続けた2人の方が亡くなった。狂言師 四世 茂山千作さんと2003年NHKドラマ「老いてこそなお」に出演した俳優 三國連太郎さんだ。

狂言師 四世 茂山千作さんは晩年になっても若手の指導など厳しい稽古を続けた。茂山さんは祖父・二世 茂山千作に口伝えで狂言を習い始め、4歳で初舞台、その後、祖父に連れられ、あちこちで狂言を演じまがら厳しい稽古を積んだ。弟・茂山千之丞さんと舞台に立っている写真があった。

茂山さんが狂言「棒縛」を演じている様子が伝えられた。狂言「釣狐」、主役の狐を演じることが長い修業の仕上げ、茂山さんはこの釣狐を20歳で披露し、新たな一歩を踏み出した。

しかし芸の道に戦争が影を落とした。茂山さんは徴兵され、海軍に入隊、昭和16年狂言をしたいという思いを胸に戦地に向かった。1945年終戦、時代は大きく変わった。茂山さんはこの時のことについてアメリカの歌や芝居が大流行し、狂言は見向きもしてくれなくなったと話した。このままでは狂言がなくなってしまう、この時茂山さんを支えたのは祖父・二世 茂山千作の誠心だった。祖父の二世 千作さんは依頼があればどこへでも出向き、お豆腐狂言と言われた。茂山家を揶揄した言葉だった。しかし祖父はお豆腐結構、お豆腐はみんなから愛され、料理の仕様によっては高級にもなるし庶民的にもなると話したという。茂山さんは昭和23年から弟・千之丞さんと一緒に各地の学校を回り始める。演じたのは教科書に記載されていた狂言「附子」だった。学校周りは評判になり、狂言に興味を持つ人が増えていった。茂山さんは1964年1月日生劇場で「勧進帳」、NHKドラマ「花くれない」など歌舞伎やテレビなどにも出演した。その後、スーパー狂言「王様と恐竜」を演じるなど活動の幅を広げた。茂山さんが好んで演じたのは狂言「素袍落」だった。茂山さんは90歳を過ぎても舞台に立ち続けてた。

俳優の三國連太郎さんは社会派の作品に数多く出演し、映画「釣りバカ日誌」では社長のスーさん役で親しまれた。この喜劇映画の中でも、「働く人の家族と生活を大切にすることが企業の社会に対する義務である」といった社会への思いを演じた場面がある。社会への思いの原点となったのは戦争だった。三國さんは兵役が人生の大きな壁だったと語る。

三國さんは静岡県伊豆半島で生まれ育った。旧制中学に入ると厳しい軍事教練が待っており、これに馴染めず2年で退学する。「自分の生きる場所が別にあるんではないか」三國さんは14歳の時中国に密航した。昭和18年日本にいた三國さんは召集令状を受け取り逃亡を計ったが失敗し、中国の戦地に送られた。日野原重明との対談では当時の野戦病院での体験を語った。負傷者の最期の言葉はみな「お母ちゃん」だったという。

戦後復員した三國さんは経歴を偽り仕事を渡り歩いていたが、ある日銀座で映画俳優にスカウトされ、翌年木下恵介監督「善魔」でデビューしブルーリボン新人賞を受賞した。「三國連太郎」はこの作品の正義感溢れる新聞記者の役名である。

昭和34年の「異母兄弟」では暴力的な軍人の役で三國さんは「上からの命令であったとしても、多大な犠牲者を出したこと自体、犯罪とみていいんじゃないでしょうか」としてこの役を犯罪者としてとらえた。また「飢餓海峡」では逃亡者を演じて人間の業を表現した。三國さんの演技に対する執念は凄まじく、撮影中歯が邪魔だったとしてその場で10本を抜いたと語った。

日本を代表する俳優となった三國さんだが「私は何のために生きているのか」という葛藤が続いていた。答えを求めて始めたのが鎌倉時代の僧、親鸞についての研究だった。三國さんは10年かけて親鸞についての小説「白い道」を執筆、その後監督した映画「親鸞 白い道」も製作した。三國さんは「人間差別という社会構造の上で甘い汁を吸っていることが人間の最も大きな悲劇」だと語る。歪みのある社会に対し何ができるか、三國さんは親鸞の教えを胸に演技に専念していく。大切にしたのは戦争を伝える映画だった。

84歳に出演した「北辰斜にさすところ」は三國さん演じる主人公が戦争で散った仲間たちを回想する物語であり、戦場で尊敬する先輩を救えなかった男の苦悩を演じた。三國さんは生涯180本以上の映画にその姿を残した。最後に三國さんは「人間は何を求めるものであるか」という求め方を仕事の中に含め見ていただくと語った。

狂言師四世 茂山千作さんは伝統の道を守り伝え、人々に大らかな笑いを届け続けた。俳優・三國連太郎さんは生きる意味を突き詰め、演じることにすべてを注いだ。共に信じる道を歩んだ人生であった。

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今年亡くなった方々 その言葉 (バラエティ/情報)
07:43~

今年亡くなった方々の言葉を紹介した。歌舞伎俳優 市川團十郎「がんばれば悔いはないですよ」、俳優 夏八木勲「やったことがない役には好奇心がありますから」、歌手 藤圭子「やっぱり歌が好きだったんだ」、俳優・声優 石田太郎「長い道のりを歩み続けて行きつく人生がある」、歌手 島倉千代子「涙の中に笑顔がいっぱい」

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エンディング (その他)
07:43~

エンディング映像。

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