NHKスペシャル 2015年3月14日放送回

『NHKスペシャル』(エヌエイチケイスペシャル)は、NHKのドキュメンタリー番組。略称は「Nスペ」。単発のドキュメンタリーを制作・放送していたNHK特集に代わり、1989年4月2日放送開始。原則、毎週日曜日の21:00 - 21:50に放送するが時間枠を拡大したり他の曜日・時間に放送することもある。再放送は、火曜・水曜深夜。多くはハイビジョン放送である。本項では前身である『NHK特集』(エヌエイチケイとくしゅう)についても記述する。

出典:goo Wikipedia

放送日 2015年3月14日(土) 21:00~21:50
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
21:00~

中国の牛肉の輸入拡大が、世界に大きな影響を与えている。日本でも、思うような値段で牛肉や大豆を調達できない「買い負け」が相次いで生じている。今回は、牛肉争奪戦について特集。

キーワード
牛肉
中国
オーストラリア

世界牛肉争奪戦 (バラエティ/情報)
21:03~

牛肉の約6割を輸入している日本。双日食料では、これまではアメリカの大手食肉加工会社との繋がりで安定して入手できていたが、最近は中国などに「買い負け」することが増え、輸入価格は5割り増しに。加工会社側も、牛肉を満足に提供できなくなる時代がくるのではと案じている。

穀物の輸入を担う総合商社の伊藤忠商事。大豆の輸入戦略を指揮する大北昌彦課長。大豆は思うような価格では手に入らなくなっている。大北は大手みそ輸入メーカーへ。中国は世界から膨大な量の大豆を輸入している。アメリカ西海岸にある大豆の輸出基地。中国は牛肉の輸入に頼るだけではなく、国内で牛を育てて牛肉を大量に生産している。餌となる大豆も生産する必要もあるが、国内では賄いきれない。かつては世界一の大豆輸入国だった日本、大半はアメリカ穀物メジャーから調達。中国が大豆の輸入を増やしたのは1990年台後半。輸入量は今日本の20倍を超えて年間7000万トンに達している。日本が大豆を買い付ける条件は厳しくなっている。

ブラジル・セラードは日本の国土の5倍ある草原地帯、大豆畑の開発が進められている。伊藤忠商事・前田憲哉は駐在している。 地元の大豆王・ジュリオ・ブザット、大豆畑の広さは460平方キロ、東京ドーム9800個分、現在も農地も拡大している。中国への輸出拡大で年に30億円を売り上げるようになった大豆王・ブザットはアメリカ穀物メジャーが握ってきた価格交渉の主導権まで奪い取ろうとしていた。

穀物メジャーでの価格交渉では、交渉役の弟マルコス・ブザットがやりとりをしている。結局この日は穀物メジャーにも中国系企業にも大豆を売らず、価格を上げてくることを待つことした。価格交渉の主導権を握ることとなった大豆の生産者。調達にしのぎを削る穀物メジャーと中国系企業、そこに入るこむ難しさを伊藤忠商事の前田は感じていた。

中国は牛肉の需要が高まり続けており、ここ5年で牛肉輸入量も6倍増しとなった。中国政府は、国内で賄うには限界があることから、今後さらに輸入を増やす方針を示している。中国が海外に対して強い交渉力をもつ理由として、大きなかたまりのまま輸入することがあげられる。中国の牛肉バイヤーは「牛肉が中国に買われて困るのなら中国から買えばいい」と話した。

アメリカ・フロリダの投資家スタンレー・ハー氏。世界の気象変動や政治経済の動きを独自に分析、穀物などの先物市場で利益を上げてきた。ハー氏が価格を乱高下させているのは新たな金融商品だと指摘。「インデックスファンド」は先物市場で扱う大豆や小麦などの値動きと連動する金融商品。「インデックスファンド」について。インデックスファンドは世界の中心ウォール街で」作られた。リーマン・ショックのあと、アメリカや日本などで行われた金融緩和によって溢れたマネーが流れ込んでいるとみられる。

中国の影響は牛肉以外にも見られる。札幌の繁華街・すすきのではジンギスカンも値上がりしている。羊肉の主な輸入先であるニュージーランドでは、羊よりも儲かる牛の育成に力を入れる農家が増えているのだ。

インデックスファンドをつくった投資会社の一つインベスコ。こうした投資会社や証券会社を通じてアメリカの先物市場に流れこんだマネーの総額は17兆円に上る。インデックスファンドに対して規制強化するべきという声も上がっている。小麦の値段が吊り上げられたと主張するパン生産の業界団体。これに対し金融機関の業界団体は規制を強めるとかえって市場が混乱すると判断している。規制をめぐる議論が続いている。ウォール街のダウンタウンのスーパーマーケットの肉売り場では牛肉の価格がこの一年で2割あがった。人々の暮らしに影響が出始めている。

牛肉や大豆などの消費拡大を受けて今世界各地で農地の開発が加速。オーストラリアの乾燥地で巨大プロジェクトが動き始めた。大規模な食料生産を行うというプロジェクト。農業に欠かせない水は、海水を淡水化して供給する。プロジェクトに投資するのはニューヨーク・マンハッタンに本部を置く大手投資ファンド。資産総額が10兆円を超える巨大ファンドKKR。農業へ有効な投資を進めていけば計り知れない利益が期待できると考えている。

ブラジルのセラードでは雨がふらず間伐してしまった。大豆王ジュリオ・ブザットの畑でも3週間以上雨がふらず大豆が枯れてしまい畑によっては2割の大豆が失われていた。一ヶ月後、雨が振りブザット氏の畑は壊滅的な被害を寸前で間逃れた。畑の拡大、増産はこれからも続く。日本の国土の5倍もある広大なセラード、残された面積は全体の半分をきろうとしている。

牛肉で中国に買い負けるという事態に直面した日本。商社の池本俊紀部長が動き出していた。将来牛丼などに使うショートプレートを思うように確保できなくなったらどうするか。目をつけたのはこれまでひき肉などに使われていたショートプレート周辺にある部位。ショートプレートなど将来安定して確保するため、戦略を打とうとしている。ベトナム・ホーチミンなど東南アジアなどの市場を取り込もうとしている。東南アジアの分もまとめて買い付けることが出来れば量で中国と対抗できる。結果アメリカに対する交渉力が増し、有利な取引ができると考えている。しかし新たなライバルの相手である韓国が乗り出してきたと告げられた。

キーワード
池本俊紀
アメリカ
中国
牛肉
大豆
セラード(ブラジル)
ジュリオ・ブザット
高紹清さん
山西省太原(中国)
羊肉
札幌(北海道)
ニュージーランド
すすきの
インデックスファンド
スタンレー・ハー
インベスコ
KKR
ホーチミン(ベトナム)

エンディング (その他)
21:48~

エンディング映像。

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