新日本風土記スペシャル 神を守り 人が集う〜ユネスコ無形文化遺産 山・鉾・屋台行事

放送日 2017年1月3日(火) 18:05~18:50
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
18:05~

オープニング。神輿の呼び方は地域による。京都祇園祭では山鉾と呼ばれる。日本独特の山・ほこ・屋台行事が世界無形文化遺産に登録された。新日本風土記では長年こうした祭りを記録してきた。

キーワード
京都祇園祭
山鉾
山車
世界無形文化遺産

神を守り人が集う~ユネスコ無形文化遺産 山・鉾・屋台行事 (バラエティ/情報)
18:08~

九州からは5つの行事が登録された。博多祇園山笠行事に打ち込む男たちはのぼせもんと呼ばれる。戸畑祇園大山笠行事では12段の光のピラミッドを神輿のように担ぐ。唐津くんちの曳山行事では戦国武将の兜など14台の山が集合してクライマックスを迎える。男たちのあこがれは白い布を振ること。大山拓朗さんは初めてこの大役を務めることになった。家業は鮮魚店で店の仕事と祭りの準備で忙しい。使用する竹は自分で選ぶ。山は8年ぶりに大規模な修復をした。白ハチマキは采配を振るう名誉の印で2人だけ選ばれる。夜7時半、山鹿練り歩き始める。それぞれの山は100年以上前から修復を重ねている。くんちは亡くなった人にも捧げられる。拓朗さんの父も昔ここで采配をふるった。日田祇園の曳山行事は巨大な山車は高さ20メートルのものもあった。

大分県・日田祇園の曳山行事は電線のない時代、高さ20メートルに及ぶものもあった。八代妙見祭の土地を治めた殿様は結束のために祭りを盛り立てた。

東海地方からは11の行事。亀崎潮干祭の山車行事では山車を海水に入れてしまう。鳥出神社の鯨船行事ではくじらを追いかける。大垣祭の軕行事では人形神楽が人々を楽しませる。尾張津島天王祭の車楽舟行事では12の提灯に365の明かりを灯し疫病退散を祈る。須成祭の車楽船行事と神葭流しは信長や秀吉を重んじた祭礼。

数百年に渡り守り継がれてきた山鉾屋台行事。その将来を危ぶむ声が上がっている。去年、佐賀・唐津市で、ある山の修復が30年ぶりに行われたが、地元では職人が見つからずほとんどの作業を他の地域に頼った。車輪の修復は、飛騨高山の職人が請け負った。木の軸に鉄の輪をはめる輪締めは、熱で伸びた鉄を一気に冷やして木を締め上げる。大八車が使われていた時代には、なくてはならない技術だった。

戦国武将たちは、自らの力の証として山車の美を競わせた。高岡御車山祭の御車山行事では、漆を惜しみなく使った豪華な車輪が特徴。漆工芸の粋が注ぎ込まれた美術品のような車輪。傷めないよう、息を合わせて舵を切る。魚津の漁師たちが海の安全を願う魚津のタテモン行事は、まるで夜の遊園地。青柏祭の曳山行事は、重さ日本一だという20tの山が披露される。

関東地方からは6つの行事が登録された。千葉県佐原の大祭は町人たちが働く人をねぎらうために始められた。鹿沼今宮神社祭の屋台は見事な木彫り。川越氷川祭は江戸時代から350年続く祭り。どの山車を担当するかは100年以上前から地区ごとに決まっている。田中幸男さんはこの地区一番の踊り手。祭りのクライマックスは夜。囃子と舞を競う曳っかわせが行われる。豪商の財力によってこの祭りは支えられていた。祭りを前に自分たちで部材を組み立てる。明治の半ば、川越は大火に見舞われ、山車は一層豪華になった。秩父祭は夜祭として名高い。もともと市に集まった人に楽しんでいもらうために始まった。屋台がテントの中に入り、2時間かけて舞台へと姿を変える。演じられるのは歌舞伎で役者も舞台裏もすべて地元の人。鳥山の山あげ行事は元々恵みを祈る風習だった。茨城県の日立風流物では35人で人形を操る。徳川光圀の命で始まったとされる。

飛騨高山を囲む山々は、江戸時代の将軍様も惚れ込んだ木材の宝庫。木の種類は350以上で、人々は山の恵を慈しんで生きてきた。冬が長く雪も多い岐阜・高山市。木はゆっくりと成長し、木目が詰まった強い木材になる。そんな木を相手に磨かれた一位一刀彫は、高山祭りの屋台の隅々に生かされている。高山祭りでは、23の屋台全てが国の重要文化財に指定されている。今作れば1台10億円とも。人気のからくり人形は、36本の絹糸と1本の綱を使い、9人で操っている。からくり人形の上演は、神様に奉納するためのもの。

桑名石取祭の祭車行事。43の祭車が一堂に介し、夜通し演奏を続ける。古川祭の起し太鼓と屋台行事も夜通しで。全身で太鼓に挑む。上野天神祭のダンジリ行事で、先頭を務めるのは鬼。今年も子どもたちにとって恐怖の瞬間がやって来た。山車の見せ場は舵の切り方。持ち上げて舵を切るのが、愛知・知立の担ぎ上げ。同じ愛知でも、犬山祭では怒涛の寄り身で舵を切るどんでん。息を合わせ、今年も一瞬の名場面を生み出す。

東北地方は5つの祭り。秋田の花輪祭の屋台行事は屋台の中にぎゅう詰めになって熱いセッション。青森の八戸三社大祭の山車行事は27の山車が民話などの名場面を演じる。秋田の土崎神明社祭の曳山行事は北前船の寄港地だった土崎に現れた華やかな武者人形の一行。山形の新庄まつりの山車行事には大凶作を生き延びた人々の希望が込められているという。秋田の角館まつりのやま行事は地区ごとに18台あるやまが毎年9月7日から3日間街中に繰り出す。人々が心待ちにしているのがにぎやかし。家の前で囃子などを披露する。この祭りの特徴はそれぞれのやまが通る道筋が決まっていないこと。他のやまの動きを掴み接触などを避けようとするが、城下町の狭い道。あちこちで道をめぐる小競り合いが起きる。ここで登場するのが黄色いたすきの交渉人。双方簡単には譲れず膠着状態が続く。やまぶっつけが起きた。それぞれが勇猛さを神様に見てもらう。

輪締めの技を持つ職人は、全国で数えるほど。鍛冶職人の田中宏知さんが手がけてきた山鉾屋台は100ヵ所以上。田中さんは、「無事に祭りが終わったという連絡があった時にほっとする」などと話した。古くから多くの匠を生み出してきた飛騨高山。腕の良い職人が今も多く仕事をしている。そのため、高山には山鉾屋台の様々な修復の依頼が全国各地から殺到し、順番待ちとなっている。一方で、山鉾屋台の修復に使える良質な木材も手に入りにくくなっている。太くて強い広葉樹は、建築に使われることが少ないため植林も行われてこなかった。

高山では、30年ほど前から木材の確保に努めてきた。原木を手に入れてもそのままではすぐ割れてしまい、10年は乾燥させないと使えない。ある祭りで使われていた車輪は、木材が手に入らず板を貼り合わせて代用したが、割れてしまったという。今、佐賀・唐津市では木を自分たちの手で育てようとしている。

滋賀の長浜曳山祭の曳山行事は子ども歌舞伎が特徴。全国にある山鉾屋台行事のルーツは京都にあった。京都祇園祭の山鉾行事は平安時代疫病などに苦しんだ都の人々が穢れを祓う鉾を立て巡行したのが始まりだった。人々はそれぞれの故郷でその土地ならではの技術などを活かし、山車を作ってきた。九州博多祇園山笠のクライマックス、追い山。7つの山を神社に奉納する。のぼせもんなら誰もが憧れるのが山笠の先頭で指揮をとる台上がり。小学校の子供山笠で初めて台上がりを務めることになった中野真太郎くん。面白いなどとコメント。

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博多祇園山笠行事
戸畑祇園大山笠行事
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尾張津島天王祭の車楽舟行事
須成祭の車楽船行事と神葭流し
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高岡御車山祭の御車山行事
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青柏祭の曳山行事
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高山祭の屋台行事
秩父祭りの屋台行事と神楽
鳥山の山あげ行事
桑名石取祭
古川祭
日立風流物
佐原(千葉)
鹿沼(栃木)
川越(埼玉)
秩父(埼玉)
鳥山(栃木)
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花輪祭の屋台行事
八戸三社大祭の山車行事
高山(岐阜)
博多(福岡)
唐津(佐賀)
土崎神明社祭の曳山行事
新庄まつりの山車行事
日田(大分)
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亀崎(愛知)
四日市(三重)
大垣(岐阜)
津島(愛知)
秋田県
青森県
山形県
長浜曳山祭の曳山行事
子ども歌舞伎
京都祇園祭の山鉾行事
平安時代
博多祇園山笠
追い山
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