目撃!日本列島 “普通の老後”が生きられない

放送日 2012年12月8日(土) 11:30~11:54
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
11:30~

末期がんをわずらう63歳の女性は、長年図書館司書として働き、年金の保険料も欠かさず納めてきた。それが今全て医療費につぎ込まれている。また、病気の妻を介護している81歳の男性は、自らの持病も悪化し夫婦2人の生活も支えられなくなった。老後の生活が足元から揺らいでいる現状を紹介する。

“普通の老後”が生きられない (バラエティ/情報)
11:31~

福岡市博多区の病院に入院中の白濱吉郎さんは、数歩歩いただけで息が切れてしまう。今年になり入退院をすでに10回繰り返しており、長期入院が必要だといわれて住んでいたアパートを引き払い入院した。

白濱さんは、中学を卒業後に転職を繰り返しながら50年以上働いてきた。しかしこの間に年金の保険料を納めていない時期があり、そのため白濱さんが受け取っている年金は、平均よりも4万円ほど下回っている。

京都にある、白濱さんが勤めていたタクシー会社では、あらたに入社したドライバーに通りの名前を覚えるための唄を記した資料が配られる。その唄を覚えた白濱さんは、観光客を案内することにやりがいを感じ、まじめに働いていた。

この白濱さんが入院している病院では、医療費が払えないという高齢者からの相談が相次いでいる。その多くは一人暮らしで、頼れる家族はいない。

北九州市に住む林幸子さんは、今年6月に乳がんが再発して末期がんと診断された。抗がん剤治療にかかる費用は1月8万円。この額は林さんの年金収入額を上回り、不足分や生活費は貯金を切り崩して生活している。

林さんは幼稚園の先生として働き始め、その後図書館の司書に転身。経験を積み重ね、がんが再発するまで休むことなく働き続け、年金も切れ目なく払い続けてきた。このまま治療を続ければ貯金はやがてそこをつき、友人らからは生活保護を申請することを進められている。しかし林さんは申請することに戸惑いを感じているという。

年金を受け取りながら生活保護に頼る高齢者は年々増え続け、その数は一昨年35万人を超え(厚生労働省調べ)、10年前のおよそ2倍になった。

北九州で暮らす原口光雄さんは、30年近くにわたって病気の妻を介護してきたが、今年7月に離婚した。原口さんは、病気の妻を世話しながらほとんど家事をひとりでおこなってきた。医療や介護の費用も2人分でかさむようになり、妻の病気が重くなって緊急で運ばれることもあった。

原口さんは今、高齢者専用の住宅で1人で暮らしている。離婚した妻は、生活保護を受けながら入院している。

タクシーの運転手をしていた白濱吉郎さんが、別の病院に移ることになりその準備をおこなっていた。アパートを引き払ってしまった白濱さんは、この先も病院を転々としながら病気の治療を続けていくことになる。

キーワード
年金
末期がん
厚生労働省

スポット

この番組で紹介されたアイテムは登録されていません。
  1. 前回の放送
  2. 12月8日 放送
  3. 次回の放送