時論公論 時論公論「日中関係“政冷経温”へ」神子田章博解説委員[字]

放送日 2016年9月28日(水) 23:55~ 0:05
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
23:55~

オープニング映像。

日中関係“政冷経温”へ (ニュース)
23:55~

先週、日本の経済界のトップらが中国を訪れ、中国政府首脳と会談した。日本と中国、尖閣諸島や南シナ海の問題をめぐって政治的には冷めた関係が続く中で、経済関係の温度をどうやって温めていけばよいのか。今回の会談の中で重要なポイントは、訪中団に対応したのは張高麗副首相だったということ。張高麗副首相の共産党内での地位は、最高指導部にあたる政治局常務委員。2009年~2011年は温家宝首相・李克強副首相と政治局常務委員、2012年は開催見合わせ。2013年・2014年は汪洋副首相、1ランク格落ちの政治局委員で政治的な冷たい関係が影を落としたと受け止められた。2015年は李克強副首相と政治局常務委員。今年も政治局常務委員の張高麗副首相が対応したということは、政治的な関係がギクシャクしていても、経済関係は維持したいというのが中国側の姿勢と受け止められる。言わば「政冷経温」である。

中国側は何故日本との経済関係を強化しようとしているのか。背景には、過剰生産能力を持ち経営が悪化したゾンビ企業のとう汰を進めようとしていることがある。しかしこうした改革は大量の失業者が出るため思うように進んでいない。そこで、日本の経済界から知恵とノウハウなどの力を借りて新たな雇用を生み、改革の痛みを和らげたいと考えている。2012年には日本政府が尖閣諸島を国有化したことで、中国の人々が日系企業を襲撃するなど日本製品の販売は大きく落ち込んだ。言わば「政凍経冷」の時代。現在、日中関係は政治面での氷が溶け、経済面の温かさを回復はしているが、かつての熱をなかなか取り戻せていない。今後、日本の中国進出成否のカギは、安全で質の高い製品の供給や共同研究開発で新ビジネスの創造など構造転換の時流に乗ること。神子田章博解説委員は、政府間においても粘り強い対話を続け、政温、政治的にも温かい関係を回復させることが求められていると述べた。

キーワード
北京(中国)
中国
張高麗副首相
尖閣諸島
南シナ海
共産党
温家宝首相
李克強副首相
汪洋副首相
ゾンビ企業

エンディング (その他)
00:04~

エンディング映像。解説内容を掲載している解説委員室ホームページのURLと、NHKオンデマンドの告知テロップが表示された。

キーワード
NHK解説委員ホームページ
NHKオンデマンド

スポット

この番組で紹介されたアイテムは登録されていません。
  1. 前回の放送
  2. 9月28日 放送
  3. 次回の放送