時論公論 「なぜテロに走るのか?〜国連調査から読み解く〜」別府正一郎解説委員

放送日 2017年12月11日(月) 23:55~ 0:05
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
23:55~

オープニング映像。

なぜテロに走るのか? 国連調査から読み解く (ニュース)
23:55~

イラクとシリアで拠点を失ったISなどの過激派組織によるテロは収まる兆しはなく脅威は拡大している。国連が600人近い戦闘員を対象に行った聞き取り調査の報告書をもとに、意識や境遇を探り国際社会がテロの根本的原因にどう向き合うべきか考える。

イラクのアバディ首相は9日、イラク全土をIS支配から解放したと宣言。国連のテロ問題責任者は、安保理に対し、ISに参加の4万人以上の戦闘員が他の国に移り、国際社会全体への脅威となっていると警告した。エジプトでは先月、モスクが襲撃され300人以上が犠牲になる』エジプトで過去最悪のテロが発生した。逃れた戦闘員が合流して引き起こされた可能性が指摘されている。

UNDPは戦闘員の意識・境遇を探ろうと6ヶ国で過激派組織の573人を対象に200を超える質問をした。回答者の81%が男性で、半数以上が17~26歳で参加した。参加の動機では宗教上の理由が最も多いが、次に多い自己実現や雇用などそれ意外の理由を合わせたほうが多い。コーランを読んだことがあるかについて、57%が全くあるいはほとんど理解できないだった。

組織への参加で何を必要としていたかで、仕事が最も多く、次に安全、21%が教育と答えた。勧誘から参加までの期間について、仕事せず学校にも通わない場合、57%が1か月以内だった。組織に参加する決断をさせるのは経済状況だけでなく、政府への不信感である。政府は少数への利益しか代弁していないか?の問いではそう思うが83%。政治家・警察など信用できるかでは、全く信用できないがそれぞれ80%以上で、参加の最終決断の理由は治安機関の行動を挙げ71%だった。

調査からまず治安対策のあり方を見直す必要がある。法の手続きにのっとり、政府の責任をが明確な形で治安機関が行動することが重要である。次に中央政府のみでなく、地方自治体が機能する国づくりが求められている。中東・アフリカは世界で人口増加が最も急速で、アラブ諸国では1970年に1億2400万の人口は2050年には6億を超えると予測されている。各国政府は若い人工構成の好条件で国づくりを急ぎ、国際社会は後押しが必要である。

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エンディング (その他)
00:04~

エンディング映像。解説内容を掲載している解説委員室ホームページのURLと、NHKオンデマンドの告知テロップが表示された。

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