消防出初め式 平成30年

放送日 2018年1月6日(土) 11:00~11:45
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
11:00~

東京ビッグサイトで行われている消防車両の行進がLIVE中継された。先頭はオートバイで災害現場にいち早く駆けつける。その後ろには指揮車やポンプ車、はしご車などが続き合わせて94台の行進だ。

江戸時代から続く消防出初め式、今年のゲストは去年の秋に火災予防運動のポスターモデルを務めた俳優の山本耕史だ。去年に一日消防署長を務めた際、避難訓練の見学をしたり号令をかけたりして心が引き締まったと話した。今日の消防車両や訓練の様子を東京消防庁・西村隆明が紹介する。

キーワード
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消防出初め式

平成30年 消防出初め式 (バラエティ/情報)
11:03~

平成30年の消防出初め式の会場は東京湾に面した屋外会場で伝統のはしご乗りと大規模地震を想定した消防訓練が行われる。屋内会場では午後2時まで防災についての様々な展示が行われている。

平成30年 消防出初め式の中継。ハイパーレスキュー隊の後に消防車両が続いている。現在は様々な災害の発生を想定して備える必要性が高まっているため車両や装備を駆使して戦っていくと西村隆明は述べた。東京消防庁が配備する8機の内5機が上空を通り過ぎた。

江戸の町火消の伝統を受け継ぐ江戸消防記念会によるはしご乗りを紹介。江戸では火事と喧嘩は江戸の華と言われるほど火事が多く発生し大岡越前守は町の人々に消火活動をさせることを思いつく。火消しを担ったのは鳶職の人たちで彼らが使っていたことからはしご乗りの技術が生まれた。今年は町火消が誕生してから300年となる。江戸消防記念会は現在600人で多くは鳶職として活躍中、消防団の一員としても地域の消防を担っている人もいる。6.5mある11本のはしごがかけられると木遣りや懸垂幕を披露、肝潰しや膝八艘などの技が公開された。はしご乗りについて山本は「見ているこっちがヒヤヒヤする」とコメントした。

東京・八王子市の54000平方メートルの敷地に南多摩総合防災施設が設立された。ここでは住宅火災を想定した消火訓練や土砂災害、山岳の救助など様々な事態を想定した訓練を行うことができる。中には全国で初めて石油などの消火に使う泡消火剤の訓練ができる施設が設置された。また大型の消防車を使っての訓練も可能なのでタンク火災を想定して高い位置からの放水もできる。核や化学物質などによる特殊災害・NBC訓練では、取材日に有毒ガスが使われたことを想定した訓練が披露された。

南多摩総合防災施設について西村隆明は「ハイパーレスキューの活動拠点であるとともに消防隊が様々な想定をして訓練ができる施設、こうした施設を活用し実際の車両や設備を使った総合的な消防部隊の活動能力が高まると期待している」と解説した。また首都直下型地震などが発生すると全国から応援に来る災害の緊急援助隊の受け入れ施設の機能も持っている。

このあと大地震を想定した消防訓練が行われるがその会場を紹介していく。この訓練は大地震によって4つの場所で同時に建物の倒壊や火災が起こるという想定だ。1つ目は危険物タンク、2つ目は高層建物の救助活動、3つ目は倒壊建物、4つ目は木造住宅の密集地域だ。木造住宅の密集地域では火災が発生し大人と子どもが一緒になって放水が行われた。火災現場で最も重要な事は初期消火で、消防隊が到着するまでいかに食い止めるか地域住民の活動がカギを握る。また消防活動二輪車は瓦礫の散乱した現場や高速道路などにおいて素早くかけつけることができ、初期消火や情報収集を行う。

建物が倒壊した現場では自動車が倒れた電柱の下敷きになり中には救助を求めている人がいる。自由自在に2本の腕を使って災害現場で活躍する双腕重機が登場した。アタッチメントを変えることで電柱等を切断することもできる。建物の下敷きになってしまった場合は大きな声を出し続けると体力が消耗するので、消防隊が近づいてから声を出しそれまでは石などで金属を叩き音を出すことが良い。訓練の様子について山本耕史は「人の力だけではどうしようもない現場もあるでしょうから心強い」と述べた。

高層建物の屋上の現場で助けを求める人が確認できる。そこへヘリコプターがやってきて屋上から救助する訓練が行われた。隊員が屋上へ降りて取り残された人を探し、2機目のヘリが助けていく流れだった。西村隆明はワイヤーで降りる隊員に目が行くと思うがヘリの操縦士や下にいる消防隊などの密接な連携を見ていただきたいと注目点を伝えた。

危険物が入ったタンクの現場では地震によってタンクが損壊し毒物や劇物が漏れ出して周囲が危険な状態になっている想定だ。タンクから白い煙が上がると無人で操作できる放水車が出動した。この放水車は車体に水をかけて熱から守る機能もあり隊員が近づけないような危険な場所でも消火活動ができる。この危険物が入ったタンクが燃えている場合は油が加熱しないようタンクを水で冷やすとともに油の表面を泡で覆って消火していく。

木造住宅が密集している地域で火が出た場合、延焼拡大を防ぐため消火活動は延焼経路を予測して行うことが重要だ。建物に取り残された場合は煙を吸わないようにして新鮮な空気のあるところから大きな声を出して手を振るなどして助けを求める。訓練では消防隊がかけつけ一気に放水していった。現場を見た山本耕史は「迫力に驚いている」とコメントした。

危険物の入ったタンクの現場では炎が噴き出し爆発火災が起きた想定だ。こうした場合には一気に鎮火させることが重要で化学薬剤を十分に用意し泡を一斉にかけて消火する戦術をとる。屈折放水塔車は最高22mの高さから毎分3000リットルの放水や泡放射ができる。

木造住宅の火災現場ではポンプ車など9台による一挙鎮滅放水が始まった。その後危険物入りタンクの現場では新たに炎が出ると一斉に泡状の薬剤が放出された。どちらも鎮火している。山本は「目の前に4つの現場があり、どこを見てもすごい迫力でドキドキしながらも作業にとても興味がひかれた」と話した。一方、西村隆明は「災害対応の活動の中で最も重要なのは車両や設備を使いこなす人の動きであり、訓練で十分な動きを身に着けていなければ現場で応用することができないのでこれからも盛況な職員の育成に努めたい」とコメントした。

屋内では救急救命の体験が行われている。電気ショックを与えて心臓の動きを正常に戻すAED体験を東京消防庁の職員の指導を受けながら分かりやすく使いやすさを学ぶ。最新のデータによると心臓が原因となった心肺停止を一般市民が目撃した件数が年間で2万5569件ありそのうち実際にAEDが使用されたのはわずか1200件余だった。AEDを使用するとその後の生存率が13%から53%に上がる。

#7119は東京都内で病気やケガで救急車が必要か迷う場合に電話をするところだ。救急専門センターの職員が病気やケガの緊急度、アドバイスや医療機関の案内を24時間体制で行ってくれる。東京以外の実施地域は番組HPまで。そしてこの季節に起こりやすい火災での注意として長い間差し込まれたままになっているコンセントは、隙間に埃が溜まっているので湿気を吸うと電気で火花が飛んで火災に繋がる。コンセントを抜いて乾いた布で掃除するよう呼びかけた。また電気ストーブの火災で亡くなっている人が多くいるため安全に使うよう伝えた。

山本耕史が屋内会場で東日本大震災時の震度6強を体験し「物を直そうと心がけても立てる揺れではない」と話した。また消防出初め式を振り返って「圧倒された時間だった、こういう機会に防災について無知だった部分を勉強できた」とコメントした。

消防出初め式のフィナーレははしご車、消防艇、消防ヘリコプターによる一斉放水だ。東京ビッグサイトでは5月31日から4日間、5年に一度の東京国際消防防災展が行われる。

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