歴史秘話ヒストリア まぼろしのノーベル賞 世界初!がんを作った男

『歴史秘話ヒストリア』(れきしひわヒストリア)とは、2009年よりNHK総合テレビジョンで放送されているNHK大阪放送局制作の歴史情報番組。

出典:goo Wikipedia

放送日 2018年10月13日(土) 10:05~10:50
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
10:05~

今年はノーベル生理学・医学賞に本庶佑さんが選ばれたが、日本人初のノーベル賞は湯川秀樹だったという。しかしその20年前にノーベル賞を惜しくも逃した日本人がいたという。それは、がん研究でトップに立った医学者の山極勝三郎だという。

オープニング映像。

キーワード
ノーベル生理学・医学賞
ジェームズ・アリソンさん
本庶佑さん
湯川秀樹
ノーベル物理学賞
ノーベル賞
山極勝三郎

まぼろしのノーベル賞 世界初!がんを作った男 (バラエティ/情報)
10:08~

今回は明治から大正の医学者である山極勝三郎を特集。当時の山極勝三郎はがん研究を行っており、その業績はノーベル賞にふさわしいと言われていたという。

山極勝三郎は1863年に長野県の上田に生まれた。幼い頃から秀才で17歳で東京大学医学部に入った。上田市立博物館には当時の試料が残っている。山極勝三郎は在学中に結婚して25歳の時に長男が誕生した。しかし長男は生まれて間もなく亡くなった。こうしたことがきっかけになり病気の根本原因を探る病理学の道に進んだ。3年後ドイツに留学し、ルドルフ・ウィルヒョウと知り合い、そこで最新の病理学と前へ進むという人生の指針を得た。帰国後は帝国大学医学部教授になり病気の根本原因を探ることになった。そこでの研究で日本人の10人に1人ががんで亡くなっていることを発見した。ただ当時は結核ばかりが注目されていた。こうした中で山極勝三郎はがん研究に取り組んだ。

明治になると海外でも評価される日本人研究者が現れるようになってきた。それが北里柴三郎や野口英世だ。そうした人達と肩を並べたのが山極勝三郎だった。

1907年に山極勝三郎は人工発がん実験を行うようになったという。がんを人工的に作り出してメカニズムを解明するというものだ。ただ実験が退屈だったということもあり、助手たちは逃げ出す状況だったという。1913年に市川厚一という学生が入ってきて実験が前に進むことになった。2人はうさぎの耳にコールタールを塗るという刺激方法で人工発がん実験を行った。実験開始から8年してじっけんが成功するようになり、ガンの標本をつくれるまでになった。

山極勝三郎は努力の人だが仕事ばかりしていたわけではなかった。山極勝三郎の研究室の助手は早朝から深夜まで研究していたが、助手たちの健康を心配するという一面もあったという。

山極勝三郎の発がん実験の成功は大きな話題になったという。また別の研究者も同じ実験に成功し正しさが証明された。市川厚一も功績が認められて北海道帝国大学の講師として招かれることになったという。こうした中で山極勝三郎がノーベル賞の候補になったという。しかしノーベル賞を受賞することはできなかった。受賞したのはヨハネス・フィビゲルで、2人は同じ研究をしていたが成功時期がフィビゲルが早かったことからフィビゲルが受賞したという。ただこの判断が大きな誤りだったことが後に判明する。山極勝三郎は晩年にはがん予防の研究を行っていたという。そして1930年に67歳で死去した。1966年に国際がん会議が行われ、そこでノーベル賞に関わっていたフォルケ・ヘンシェンがノーベル賞は分け合うべきだったと語ったという。実は後にフィビゲルの実験に誤りがあると判明したためだ。40年と時を経てノーベル賞に値すると認められたという。

曲 Into the world/Kalafina

番組の次回予告。

キーワード
ノーベル賞
山極勝三郎
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上田(長野)
東京大学
ルドルフ・ウィルヒョウ
樋口一葉
正岡子規
瀧廉太郎
結核
北里柴三郎
野口英世
市川厚一
上田市立第三中学校
筒井秀二郎
アルフレッド・ノーベル
ルートヴィヒ・アショフ
ヨハネス・フィビゲル
国際がん会議
フォルケ・ヘンシェン
Kalafina
Into the world
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