クローズアップ現代 “安全”をめぐる対話〜JR福知山線脱線事故

放送日 2015年4月20日(月) 19:30~19:56
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
19:30~

562人がケガをしたJR福知山線脱線事故は今週で発生から10年が経過する。遺族とJR西日本が共に原因を考えようと向き合い始めており、その知られざる10年の記録に迫る。

キーワード
JR福知山線脱線事故
JR福知山線
JR西日本

いのちめぐる対話~遺族とJR西日本の10年~ (バラエティ/情報)
19:31~

JR福知山線脱線事故で当時22歳の息子を無くした男性を取材。男性は息子の死の背景に何があったのか、事故から2年に渡り毎日福知山線に乗り駅への出発・到着時刻を記録した。すると、事故後にダイヤが改正されたのにも関わらず遅れが発生している事を発見した。

事故から4年、遺族からの粘り強い呼びかけにJR西日本が応じた。対話に参加したのは7人の遺族とJR西日本の安全に係る部署の責任者らで、月に1度のペースで対話が行われた。しかし、安全に対する両者の考えは大きく隔たっており、対立したのがダイヤの問題だった。転機が訪れたのはダイヤと運転手のストレスに関するアンケートで、30人に列車が遅れた場合について聞いたところ”ストレスを感じる”と答えたのは1割だった。

JR福知山線脱線事故で家族を失った遺族の強い希望から、異例とも言われるJR西日本との共同作業が開始された。重ねられた対話は27回、去年の春まで4年に渡り続けられた。今回はそんな対話について迫る。

事故の検証はJR西日本の組織の問題にも踏み込んだ。専門家を交えて取り組んだのは事故に至るまでの車内の動きを詳細に調べる作業で、事故の背景にある組織の課題を洗い出した。着目したのはATS(自動列車停止装置)で、事故前に設置されるはずだったが計画が遅れて事故を防げなかった。福知山線ではダイヤ改正の度に所要時間を短縮する速達化が重ねられていたが、一方でATSの整備計画を遅らせる判断が繰り返されていた。こうして4年に渡り繰り返された対話は2冊の報告書にまとめられ、JR西日本は組織の問題を認めた。

JR福知山線脱線事故についてスタジオ解説。被害者は事故が起こったことを追求する場合ほとんどは責任追及のような形で、組織は自己防衛に逃げる傾向が多かった。しかし、今回の被害者側は責任追及を後にして事故原因を調べる事に着手、こうしたことが到達点に行く上で大きな要因となった。

今回の報告書は幅広く組織全体の問題にまで踏み込んでおり、それぞれが連携していた。JR西日本は被害者側の視点に立つ事を初めて気付かされたれ例で、非常に謙虚な姿勢をみせたと思われる。

去年6月、JR山陽線で大事故に繋がりかねないトラブルが発生した。遮断機が下りていない状態の踏切を回送列車が通過、原因は運転手のミスで信号機を見誤っていた。JR西日本では運転手個人のミスとして終わりにするのではなく、4つの部署が集まり検証を行った。こうして信号前にATSを置くなど様々な対策を加えた。

JR西日本ではトラブルが起きた場合だけでなく、小さなミスを見逃さず未然に事故を防ぐための取り組みも進めている。そこで課題になっているのが社員の連携で、ミーティングを各地で行っている。ミーティングでは普段会話することがない車掌と運転手のコミュニケーション不足が判明、今後も話し合う機会を設けることでトラブルを未然に防ぎたいと考えている。

JR西日本の安全対策についてスタジオ解説。JR西日本は事故後、ミスに対する考えを改め、安全報告という制度を作った。平成25年度には1万2000件の報告に上っている。組織の様々な所に見落としがあり、それが繋がって事故になるという考え方になっており、1つ1つが些細でも日頃から潰していく事が重要になる。根本的な安全を考えるには、被害者の視点に立って上からの目線では見えない事を発見する事が問われている。今回のJR西日本と遺族の対話は、これからの企業の安全取り組みとしての新しい道の1つになっている。

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キーワード
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