特集小さな旅 山の歌

放送日 2018年3月21日(水) 11:00~11:54
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
11:00~

オープニング映像。

山の歌 夏 命躍る峰々 〜蔵王山〜 (バラエティ/情報)
11:02~

蔵王山は山形県と宮城県の県境に位置する。熊野岳に至る。山頂からは朝日連峰や月山、鳥海山といった東北の名峰が一望できる。熊野岳の山頂からは、800年前にできた火口に水がたまった火山湖の「御釜」も見られる。緑色の湖面に向かい絵を描く人に声をかけた。遠藤繁さん・62歳は蔵王に登り続けて40年以上。来るたびに空や雲の様子が異なり違う景色となるのが魅力と答えた。

遠藤繁さんの大切にしている場所という、通っていた大学の山小屋におじゃました。卒業後も登り続け、自らが立ち上げた会社が傾き50歳で山登りをやめたこともあった。その後会社をたたみ、3年ぶりに蔵王山を訪れて人生を振り返ったという。山小屋には学生やOBの山男たちが集まり、ともに食事を作りだんらんを過ごす。

キーワード
蔵王山
熊野岳
御釜

山の歌 夏 花立ち 燃ゆる〜伊吹山〜 (バラエティ/情報)
11:13~

きょうの舞台は、琵琶湖を見下ろすようにそびえる伊吹山。華の群落は国の天然記念物に指定されている。山頂へは約4時間で登れ、子どもから年配までの登山客に親しまれる。登山道の三合目付近にはススキ野原が広がる。八合目付近にはハクサンフウロやミヤマトウキなどの高山植物が咲く。葉や根が薬草としても用いられた。山頂付近では稜線にかかる霧がよく見られ、発生は年間300日以上にのぼる。

伊吹山の山頂で写真を撮る人に声をかけた。撮影していたのはミヤマコアザミの花。他にも、白がきれいなヤマホタルブクロなどを案内してくれた。伊吹山は花の研究の場でもあり、ここで見つかった新種でイブキトラノオ、イブキジャコウソウなど「イブキ」の名がついたものが30種近くにのぼる。

写真を撮っていたのは畑野秀樹さん・52歳。本業は医師で、年に20日ほど写真を撮りに山に登るという。畑野さんは地域医療に携わって24年。患者には里に暮らすお年寄りが多く、伊吹山の草花の写真は患者に喜ばれるという。

畑野さんが、きょう咲くのを楽しみにしていたという花のもとに案内してくれた。黄色のキンバイソウは花を天に向けて力強く咲く姿が印象的といい、老いや病気に立ち向かう患者の姿と重なると答えた。

キーワード
伊吹山
琵琶湖
ミヤマコアザミ
ヤマホタルブクロ
イブキトラノオ
イブキジャコウソウ
キンバイソウ
ユウスゲ
ハクサンフウロ
ミヤマトウキ

山の歌 秋 富士見の山に照らされて〜山梨県 三ッ峠山〜 (バラエティ/情報)
11:23~

三ッ峠山は山梨県の南東部にあり、標高1785メートル。山田敦子アナが三つ峠駅を下車して山に向かった。富士山から20キロと近く、頂上からは富士山の全景が見える。葛飾北斎の赤富士(富嶽三十六景 凱風快晴)もここで描かれたといわれる。

地蔵のたくさんある場所にたどり着いた。定月秋雄さん・69歳が、「八十八大師」といい四国八十八ヶ所めぐりになぞらえて作られたと教えてくれた。ふもとの西桂町の人たちが手入れに来ていた。地蔵にかける前掛けは、町の女性たちが願い事を込めて縫ったものだという。

さらに登ると、登山から3時間で岩の壁にたどり着いた。「屏風岩」は高さ100メートル、幅200メートルほどの岸壁で、海底から隆起したものといわれる。ロッククライミングの愛好家が練習の場所としている。

別の道から登ってきた夫婦、小山田利男さん・79歳と喜子さん・76歳が、三ッ峠山の植物をサラシナショウマという花だと教えてくれた。他にもウメバチソウ、カイフウロといった秋の花々が咲く。夫婦は40年ほど前から延べ700回以上山に登り続けているといい、夫は5年ほど前から難病で手足が自由に動かせなくなったが、夫婦で助け合いながら登っているという。山小屋の夫婦とは30年来の付き合いといい、ともに食事を囲んだ。夫婦は翌日の朝4時半、まだ暗いうちから山頂を目指した。夏の終わりから秋の初めの朝に山頂に登るとまれに「赤富士」が見られるといい、日が昇ると向かいの富士山の山肌が赤く照らされた。

キーワード
三つ峠駅
山梨県
三ッ峠山
富士山
西桂町(山梨)
屏風岩
ロッククライミング
サラシナショウマ
ウメバチソウ
カイフウロ

山の歌 秋 神々遊ぶ庭で 〜北海道 大雪山国立公園〜 (バラエティ/情報)
11:37~

北海道の大雪山国立公園を山本哲也アナが訪れた。シャトルバスでは地元の高校生がガイドを行っているといい、観光客に山の魅力を伝えるナレーションを読み上げてくれた。大雪山はアイヌ語でカムイミンタラ、神々の遊ぶ庭と呼ばれる。

バスは大雪高原温泉登山口に到着。山に登る前にヒグマ情報センターに立ち寄り、山に登る時のルールを教わった。

大雪山国立公園の沼めぐりコースへ。ミネカエデ、ナナカマドなどの紅葉が楽しめる。ヒグマ情報センターの斉藤孝之さんが、ヒグマが下りてきていないか双眼鏡で監視していた。沼にはヒグマの成獣の足跡、ミズバショウの茎をかじった跡などもみられた。ほかにウラジロナナカマドの実、ミヤマセンキュウなどのセリ科の植物をえさにするという。

沼めぐりコースをさらに先に進んだ。地すべりで生まれたという大学沼では、エゾシカが草をはむようすがみられた。職員の斉藤孝之さんは、きれいな景色が見られるのは野生の植物や動物のおかげと考えて敬意を払っていると答えた。

職員の斉藤孝之さんの、朝のパトロールに同行した。沼では静寂に包まれた水鏡が楽しめるという。

続いて緑岳の山肌の見える山道に向かうと、鮮やかな赤のウラジロナナカマド、高山植物の葉が染まった草紅葉の赤色がみられた。写真家の高木直子さんが、立木の赤色も同時に見られるのは珍しいと答えた。千葉県から30年近く通い続けているといい、チングルマの白い綿毛と赤い葉などを紹介してくれた。

高木直子さんは山の情報発信を行っているといい、「週間山情報」の手製の観察記録を見せてくれた。ブログなどでも情報を公開し、登山者と交流しているという。沼巡りコースなどの紅葉や花畑が一望できる場所があるといい、案内してもらった。

大雪山系の白雲岳の付近では、荒涼とした稜線がみられる。山小屋の「白雲岳避難小屋」では常連の登山者が集まっており、高木直子さんも加わって今年最後となる憩いの時を過ごした。

翌朝、白雲岳の山頂を目指した。山頂からは北海道最高峰である旭岳など、大雪山系の山々の姿が一望できた。

キーワード
大雪山国立公園
ヒグマ情報センター
ヒグマ
ミネカエデ
ナナカマド
ミヤマセンキュウ
ウラジロナナカマド
ミズバショウ
エゾシカ
緑岳
チングルマ
白雲岳
白雲岳避難小屋
滝見沼
緑沼
式部沼
大学沼
旭岳

エンディング (その他)
11:52~

エンディング映像。

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